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君のことが嫌いだよ。 ep.6
うぇーいこのシリーズの更新お久しぶりぃ
夏休みが近づいてきた。1学期もあと1週間で終わり。
「夏休み、みんなで遊びに行ったりするー?」
休み時間に春菜、愛実、私の3人で話していた時、愛実が言った。
「いいけど…愛実と春菜は陸上部、私は吹奏楽部で結構時間合わないかも…?」
「そんなの今はいいから!春菜はー?」
「遊びたい!」
「よかったー、春菜にめんどいとか言われたらショック受けてたかもw」
「言うわけないじゃん!勉強のお誘いなら一瞬で断ってたけど!w」
私もネガティブなこと言っちゃったけど、それに対してはショックは受けないの?
って考えたけど、すぐに仕方ないか、と気づいた。
ただ同じグループにいるだけであって、私と愛実はどうせ友達の友達だ。
…私は、愛実の今の発言が嫌だった。愛実には春菜に依存して欲しくない。
私も人のこと言えないけど…同担拒否?に近いのかも?
「日程とか今決める感じ?」
「んー、今部活の予定表持ってないからねー…夏休み入ったら、相談して決めよ!」
「了解!」
「はーい。」
考え事してたからか、返事のテンションが低くなってしまった。
不自然じゃなかったかな…
愛実が自分の席に戻ったあと、春菜は私に言った。
「もちろん、ゆーちゃんと私の2人で遊ぶことも忘れてないからね!」
「うん!」
2人で遊ぶことも忘れられてなくて、本当によかった。
最近うちのクラスで、とあることが話題になっている。
それは…
「尾瀬ぇー!そろそろ好きな人教えてくれよー!w」
「なんでだよ!ってか僕好きな人いないし!」
「でも、楓原と上崎が話してたしー!あの2人は尾瀬と違って嘘つかないから!w」
「理不尽すぎる…」
ということだ。
この前私と春菜で尾瀬の好きな人って誰なんだろう…?みたいな話をしてたら、
クラスの男子に聞かれてたらしく、そこから広まってしまった。
樹には本当に申し訳ないと思ってる。
恋バナ…しかも自分たち以外の話なんて教室内でするもんじゃなかった…w
その日の帰り道、私は樹と2人で帰っていた。
「もう、結梨と上崎のせいで僕の好きな人バレそうだった!許せん!」
「ごめん…wちょっと気になって、話してたら…聞かれてるとは思わなくて…」
「そんな怒ってないからいいけどねーw」
「ちなみにさ、樹の好きな人って誰なの?」
「どストレートに聞くなぁ…え、上崎には秘密って誓える?」
それってつまり…春菜のことが好きってこと!?
「誓う!」
「結梨も僕の好きな人をバラさないって誓える?」
「ち…誓う!」
クラスの男子とかにしつこく聞かれたらどうなるかはわからないけど…
「え、ちょ…恥ずかしいな。…僕は、|古海《ふるみ》さんが好き。」
「…え?」
樹の口から出てきた名前が予想外で、耳を疑った。
|古海 夏帆《ふるみ かほ》は、うちのクラスの学級委員長で、1軍女子で美人で、
頭が良くて、陸上部で走るのも速くて…つまり、ハイスペな子ってことだ。
「樹の好みって、そういう感じ…?ハイスペ…?」
「何でだよ、人の好みなんて人それぞれじゃん。」
「私、樹が上崎に秘密って言ってたから、てっきり春菜のことが好きなんだと…」
「それはさ?上崎が口軽そうだなーって思ったからだって!」
「なるほど…好きになったきっかけは何だったの?」
「そんな詳しいこと知りたい?w」
「樹なら教えてくれるかなって。一応いい人だし。」
「一応って…まあ、いいですけど?優しいので?」
家に帰って、樹の恋バナを思い出していた。
樹のお姉さん…栞さんと委員長は塾が同じで知り合い、仲が良いらしい。
栞さんが樹を委員長との買い物に荷物持ちとして付き合わせると、
2人が同じクラスだったことが判明し、そこから樹は委員長が気になり始めた…
話を聞くと、意外と納得はできた。
知ってから思うのはずるいけど、そういえば樹はよく授業の班活動とかで
委員長と同じ班になったりして仲良くしてたなーとか…何となく思い出した。
まあ、一応友達だし、樹の恋愛は応援してみようと思う。
でも問題は、委員長は樹のことが好きなのかだ。
委員長は1軍女子で、1軍男子とつるむこともあったりして…
…もたもたしてたら、すぐに他の男子に取られちゃうかも!
だからといって私が間に入ってどうにかできる問題でもないけれど。
つまり、結局は応援するしかできないってこと。
そう思ったら急に、その恋バナなんてもうどうでもよくなった気がした。
それより、私と樹が仲良くなったら、邪魔じゃないかという心配が出てきた。
「私、これから樹とどう接して行けば邪魔にならない…?」
その答えは簡単だった。
会話に入れないような私…じゃあ会話をしなければいいだけ。
何もなかったかのように過ごせばいいだけ。
愛実と話してる時みたいに、避けないように、嫌われだけはしないように。
それだけ考えて夏休みまでの1週間を過ごそう。