中学生のマイナス感情や、苦しい恋愛&人間関係を描いた物語。
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目次
君のことが嫌いだよ。ep.1
夏休み中に最優先でこのシリーズ進めていきます!
小学校は同じだったけど同じクラスになったことのない人に、
中学校で同じクラスになって話しかけられたら、どう反応すればいいのだろう。
「|楓原《かえではら》さんって、小学校同じだったよね?部活どこ入るの?」
話しかけてきたのは…|尾瀬 樹《おぜ いつき》さん。
私の出席番号の前の男子だ。
「えっと…」
人見知りの激しい私には、質問された時にすぐ反応する力がない。
「吹奏楽部に入りたいなって。」
コミュニケーション能力がないせいで会話も続かない…
「そうなんだ!同じクラス1年間よろしく。」
なんだ、いろんな人に声かけて回ってるだけだったのか。
そう気づいた時、やっと安心で力が抜ける。
第一印象は、『特に目立つタイプじゃないけど、優しくていい人』。
話しかけられた日から少し経った。
第一印象で思っていたのとはちょっと違ったらしく、
尾瀬さんは仲のいい男子数人と固まるタイプ(うるさくはない)だったらしい。
私は親友…|上崎 春菜《かみざき はるな》しかクラス内に喋れる人がいない。
でも、誰とでも仲良くできる人を羨ましいと思ったことはない。
狭く、深く関われる方が私は楽しい。
「ゆーちゃん!」
頭の中で噂をしてたら、早速本人がやってきた。
春菜の隣には私の知らない子もいた。小学校違う子だろうな。
ゆーちゃんって呼ばれてるけど私のフルネームは|楓原 結梨《かえではら ゆうり》だ。
「新しいクラスで友達できたんだけど、仲良くなってみたりする?」
「春菜の友達の|竹田 愛実《たけだ あいみ》って言います!
結梨ちゃん…だよね?春菜から話聞いてるよ!」
明るい子だ。苦手なタイプ…
っていうか初対面で名前&ちゃん付けなの?馴れ馴れしくない?
そう思っても拒否は流石にしない。というかできない。
「楓原 結梨です…よろしくね。なんて呼べばいい?」
「私のことは愛実とか竹ちゃんとか、フレンドリーに呼んで大丈夫!
私も結梨ちゃんって呼んでいい?」
「じゃあ私、愛実って呼ぶから、愛実は私のこと結梨って呼んで欲しいかな。」
「OK結梨!これから仲良くしてね!」
こんな子が本当に春菜の友達なのか…?と思ってしまった。
仲良くなろうとは思わないけど、表だけ仲良い風に接するかぁ。
そういや尾瀬くんに話しかけられた時は不快感とかなかった気がする。
何でだろう。印象とか人として合う合わないとか?
部活見学が始まった。
もちろん私が行ったのは入ってみたいと思っていた吹奏楽部。
どうやら春菜と愛実は陸上部に行っているらしい。
春菜は小学校からずっと運動が好きで、私はいつも休み時間に遊びに誘われていた。
私は運動は嫌いだけど、春菜と一緒に居られるのが楽しかったからそれで良かった。
それに対して、愛実は?
あの人は見た感じだと運動が得意でも大好きでもなさそうなのに。
友達ができたからってベタベタくっつきすぎじゃないの?
まあ…春菜と愛実がそれで楽しく過ごせてるならいいんだけど…
私はいくらでも我慢するよ、それで誰かが楽しく過ごせるなら。
私なんて、音楽以外何もできなくて存在価値なんてないから…
「どうした?気分悪いの?」
私が暗い顔をしていたからか、隣にいた男子に心配された。
「大丈b…え、は…?」
一応返事をしようと顔を上げると、そこには尾瀬さんがいた。
「…何で尾瀬さんがここに…?」
「あれ、僕、吹奏楽部に入るつもりって言ったよね?」
「え、言ってなかったよ…」
「そうだったっけ、ごめん。まあ、今来てるから?許して!
あとさ、僕のこと呼ぶ時“尾瀬さん“じゃなくていいから。じゃあまた。」
「さようなら…?」
意味が分からない…何だ?あの人。
尾瀬さn…じゃなくて、尾瀬って何だ?
主人公をもうちょっと明るい感じの子にするか迷ったけど、
他シリーズの主人公と似ちゃいそうだから諦めて「THE・隠」って感じで!
そっちの方が自分と思考似てるから書きやすいかもだw
君のことが嫌いだよ。 ep.2
夏休みの課題で読書感想文が必修課題なんだけどw
助けてください(切実)
やっぱ嘘です自分で書きます(は?)
部活見学とか体験入部とか色々あって、吹奏楽部に正式入部することになった。
入部した1年生は私を含めて全員で15人。
その中には|尾瀬《おぜ》や、小学校が同じだった子も数人いた。
そして今は、自分が担当するパートを選ぶために全種類の楽器を
試し吹きさせてもらっている。
運が良かったのか(?)私は全種類の楽器で音自体は出すことができた。
実は私は理由があって吹奏楽部に入った。それは、フルートが吹きたかったから。
正直一番吹けたのはフルートだったし、周りもあんまりうまくいっていないっぽい。
これは可能性あるのでは?
私が他の1年生たちを見回していると、クラリネットが上手い女子がいた。
私なんかと比べ物にならない。いや、私なんかとその子を比べちゃいけないか。
その子は私の視線に気づいたのか、私の方に来た。
うわ、近くで見るとすごく肌が綺麗…いや、シンプルに美人。
メガネをかけていなかったらもっと顔が整って見えるんだろうなぁ…
でも私も視力は良くはないから共感できて、無理にメガネを外せとは言わない。
「初めまして、私は|永野《ながの》 やよい…」
「えっと…私は、|楓原 結梨《かえではら ゆうり》です。クラリネット、上手だね。」
私がそう言うと、永野さんが目をキラキラさせて言った。
「え、本当に!?私、クラリネットが吹きたくて吹奏楽部を選んだから!
嬉しいなぁ…!ありがとう!」
笑顔が眩しい…尊い…
「私も、フルートが吹きたくて入ったんだ。だから、その…頑張ろうね!」
滲み出る隠キャ感…こういう時は隠キャだってことを少し後悔する。
永野さんのことを知った次の日。
休み時間に私がトイレに行くと、永野さんが前に並んでいた。
「楓原さん、やっほー」
「ふふ、やっほー、永野さん。」
永野さんは1人だった。
女子って友達と一緒にトイレ行く人が多いから、少しそのことを意識してしまった。
「楓原さん、他の友達とトイレ行ったりしないの?」
同じことを考えていたのか、永野さんにそう聞かれた。
「私は…わざわざトイレ行くのに友達と来る必要あるかって面倒なのと、
シンプルに友達が少なくて…あ、反応しづらいよね。」
「いやいや、私もそう。…中学校になるタイミングで引っ越してきたから。」
だから1人だったのか…!
「そうだったんだ。永野さん綺麗だからそのうち人気出ると思うよ?」
「そんなことはないよ!あ、トイレの順番来た。
微妙なところで終わっちゃうけど、また休み時間話さない?次は廊下で。」
「もちろん。」
「やったぁ…!じゃあね!」
永野さんといると、春菜と一緒にいるのとはまた違う楽しさがある気がした。
トイレを出て教室に戻ろうと教室のドアを開けると、
同じタイミングでドアを開けようとしたのか尾瀬が出てきた。
「ひっ…!」
まずい、なんか気持ち悪いリアクションをした気がする。嫌われるかも?
すると、尾瀬は急に笑い出した。周りが気にならないくらいの小さな声で。
結構気遣いできる人なんだな…
私が教室に入ると、尾瀬が話し出した。
「何そのリアクション…w僕って楓原さんから見た時そんな怖がられてた?w」
「いや、反射的に…その…ごめん。」
「全然謝らなくていいのに…w」
…さっきまで永野さんと話せててすごく嬉しい気持ちだったのに、
今こうやって尾瀬と話していると、恥ずかしい。
私のこの嬉しい気持ちを塗り替えやがって…w
「そういえば部活見学の時、尾瀬さんじゃなくていいよって言ってたけど、
何て呼べばいいかな…?」
「んー…何って言われると難しいけど、尾瀬とか、樹とか?
フレンドリーに呼んでもらえた方が嬉しいや。」
急に呼び捨てって難しいな…尾瀬って犬の擬人化…?
「自分で決められないから、そっちに決めて欲しいかも…?」
「え…?じゃあ、|樹《いつき》って呼んで!」
よりによって苗字じゃなくて名前の方か…!聞いて損した…
「それなら、樹で。私のことは何でもいいよ。」
「楓原さんって自分のこと決めるのちょっと苦手?」
「んーそうかも。自分のことが一番どうでもいいというか…」
「まあ、そういう人もいるかぁ。
で、呼び名ね。えっと…名前、結梨だよね?結梨でいい?」
よく会って1ヶ月も経ってない人に対してそんな呼び方できるな…
愛実にも初対面でちゃん付けされたけど。
「いいよ。」
「あ、もうすぐ次の授業始まるな…じゃあ。」
「うん。」
男子に名前で呼び捨てされるのって久しぶりだな…
引っ越した幼馴染…|氷川 瑞稀《ひかわ みずき》には結梨って呼ばれてたな。
瑞稀は今、どうしてるかな…
うぇーい(?)
キャラクター多くて申し訳ないですね
(しかも誰についても深掘りできてない)
君のことが嫌いだよ。 ep.3
友達のLINEのアイコンが手書きイラストになってていいなあって思ったけど
別に私は自分で書いたイラストをアイコンにしようとは思わなかったんだよなぁ…
(アイコンにできるほど自分の画力に自信はない)
意味のなさすぎる話でまえがき書いててごめんなさいw
中学校生活が始まって1ヶ月が経った。
偶然部活が終わるタイミングが同じで、春菜と私はその日一緒に帰ることになった。
結局、春菜と愛実は2人とも陸上部に入ったらしい。
「陸上部、楽しい?」
「先生がスパルタなんだよねー…西山先生とか!」
「大変そう…無理はしないでね?」
「それはゆーちゃんもだよ!」
大丈夫、私は楽しくやれてるよ、多分。
あれから永野さん…やよいとも仲良くなれたし、|鈴木 夏音《すずき なつね》って子とも話してる。
少しだけ、樹とも仲良くなっただろうな…
「話変わるんだけどさ、ゆーちゃんは愛実のことどう思ってる?」
どう答えるのが正解だろう…自分の正直な気持ちを言うか、春菜に気を使うか。
「私は正直、愛実のことが苦手。春菜に依存してるところとか…
あ、春菜に依存してるのは私もかw」
正直に言ってしまった。どうか、答え方を間違っていませんように。
「実は私も、愛実のこと苦手なんだよね。」
え、春菜も?
「びっくりするでしょ?ゆーちゃんは知らないと思うんだけど、
初めて話しかけてきたのは愛実だったし、その時から苦手意識はあったし、
友達になろうって言われて断れる人がいると思う?」
「私、本当に2人が仲良いのかと思ってた…」
私もそれなりに人間関係の演技は上手い方だけど、まさか春菜もだったとは。
「ごめんね、愛実にゆーちゃんのこと勧めちゃって。」
「全然いいよ、仕方ないよ。時間が経てばきっと…愛実だって私たちに飽きる。
私こそごめん。2人が仲良いって思って、春菜にとっての逃げ道を作れなかった。」
「愛実、私たちに飽きてくれないかな。
…本当の友達って、どうやったら作れるんだろうね。」
「それは…分からないよ。」
次の日の部活。
1年生のパートも決まって、各自で基礎をしている。
私は15人中1人のフルート担当になることができた。
また、やよいもクラリネットを吹くことが決まっていた。
今は金管が人数バランス的にあまり足りてないらしく、1年木管は若干少ない。
同じ学年で同じパートの人がいると、上手い方が優遇されるとかもあったりして
誰かが損をしたり嫌な思いをするだろうから、1人でよかった。
2・3年生はコンクールの練習もあって楽器について詳しく教えてくれないけれど、
自力で頑張れるところまでは頑張りたい。
私がぼーっとしながら楽器の組み立てをしていると。
「かーえでちゃん!」
急に肩を叩かれた。
「私のこと|楓《かえで》ちゃんって呼んできて、肩を叩いてくるのは…
|夏音《なつね》だな…?」
苗字が|楓原《かえではら》、名前が|結梨《ゆうり》…名前が2つあるみたいで便利なんだか不便なんだか。
「えへへっ、大正解!
さっき永野ちゃんにもやってきたけどいい反応してくれなくてさー?
で、楓ちゃんもクールだから、ちょっと残念…!」
夏音は子犬みたいで自然体な雰囲気がかわいい小柄な女の子。
ぶりっ子は苦手だけど、夏音は全然そんなことないから素直にいい子だと思える。
ちなみに春菜も少しそれに似ているから…
可愛がりたくなる、でも人気すぎないような子が私の好みなんだと思う。
話を戻そう。パーカッションの1年は合わせて3人。
夏音と尾瀬とあと名前を知らない子がいるらしい。
「今日も練習頑張ろー!じゃあまた後で、バイバイ!らぶ!」
「ばいばーい…」
夏音はいい子なんだけど、問題が1つ。“愛が重い“ということだ。
愛してもらえるのはすごく嬉しいけど、重いと急に面倒になってしまう。
私は親友として春菜のことが大好きだけど、重いって思われてないだろうか。
まずそれは私のクールで暗い?キャラを壊すこととも言える。
「…仲良い人が増えるのは普通に嬉しいけど…
あまり私のことを知りすぎないで…私も知ろうとしないから…」
誰にも聞こえないような小さな声で、呟いた。
私を知りすぎるときっとみんなは、私の中身が空っぽだってことに気づいてしまう。
だから、知らないで。
主人公のテンション大丈夫か…?
(常時低めすぎて)
君のことが嫌いだよ。 ep.5
時が経つのは早く、初めての期末テストが近づいてきた。
1学期の中間テストはほぼ小学校の勉強の延長みたいな感じだったけど、
期末からは中学校の範囲が出てくるらしい。
しかも、副教科は期末で初めてだ。
「結梨ぃ、たすけてぇ…」
「どうしたの、愛実。もしかして英語分からない?」
「そーなのぉ…何で三人称単数だと“s“とか“es“を最後につけなきゃいけないのー?」
「それは…そういうルールだからじゃない?そういうもんだよ。」
愛実と関わって分かったこと。それは、馬鹿の部類に入る人間だということ。
私は得意ではないけどそれなりに勉強ができる。
…陸上部の人たちとは違って運動はできないけど。
馬鹿すぎる人と関わっていると私まで頭が悪くなりそうだ。
「goはgo”es”…studyはstud“ies“…あーもう、わかんない!」
そう言いながら愛実は私のところを離れて、次は春菜の机の方へ行った。
いつもは春菜と2人で話してるのに勉強のことになったら
なんで急に私を頼るんだろう。
第一印象というものはすぐにはひっくり返らないところがある。
私もまだ愛実のことを少し勘違いしてるのかもしれないけど、
それに気づける?のはずっと先の話なんだろうな。
テスト期間中は部活がないから、毎日3時半には下校できる。
最近は春菜と一緒に帰っている…けど。
なぜか樹もついてくるのだ。
「最近何なの、樹。一緒に帰る人いないぼっちなの?」
「いやいや、僕に友達がいることは結梨知ってるでしょ。
いつも話しかけるタイミング考えてるじゃんか。僕が友達と話してない時。」
「それは、まあ…そうかもね。」
「それと一緒。僕も、結梨と…あ、|上崎《かみざき》と話すのは楽しいだろうなって。」
私のことは結梨なのに春菜のことは苗字(上崎)で呼ぶんだ、変なの。
「え、もしかして私、邪魔になってない?w」
「いやいや、春菜先帰らないでよ。私が春菜と帰りたいんだから。」
「上崎がいたらさらに面白いと思うんだけどな。」
「え、2人って付き合ってたりしないの?」
「「えっ?」」(結梨&樹)
「え、もしかして、違った?」
「まさか、そんなことあるわけない!」
「ただ仲良い友達なんだけど…?」
「異性の友達ってだけでこんなに勘違いされるもんなんだ…」
ちょっとショック。
樹が言ってたように、ただ仲良い友達ってだけで、それ以上になるわけない。
「じゃあさ、尾瀬くんって好きな人いるの?恋愛的な意味で。」
春菜、面白い質問をするなーw
「別に、いなく、は…ない、けども…」
樹がそう言って急に赤くなり出した。特に耳。
なんかこういう表情見ないから新鮮でちょっとかわいい。
「え、誰誰?w」
「それは別の機会じゃダメですかね?w僕今1つ暴露したんだからさ?」
「それは下校中の私たちに勝手についてきて一緒に帰ってる方が悪いよ。」
「まあ…確かにそうかも…でも!この話は終わり!終わりです!」
「えー残念。」
私から会話を見てると、春菜と樹もだいぶ仲がいいように見える。
あれ、私。また会話に入れてないんじゃない?
普通に勉強してたら、期末テストなんてもう終わってしまった。
「疲れたぁ…」
私がそう呟くと、春菜がこう言った。
「私も疲れたー…こういう時は楽しいこと考えよ!
ねえ、今度予定が合えばだけど、2人で遊びに行かない?」
テスト終わったし、行きたい!けど…
「2人で?愛実はいいの?表では仲良い風にした方がいいんじゃない…?」
「いーのいーの!たまには2人でまったり本屋行ったりカラオケ行ったり?
結梨が私と帰りたいみたいに、私が結梨と遊びたいから!」
嬉しいなぁ、たまに急にこういうこと言ってくれる人が私は好き。
「ふふ、じゃあ、どこ行く?」
よかった、私はやっぱり、2人で居れば会話に入れる。
大人数で話すのはやっぱり苦手ってことを再確認させられたな。
話の進みが遅すぎるどうしよう
しかも内容薄いどうしよう
君のことが嫌いだよ。 ep.4
なんかリアルすぎる(?)話を書くのも難しいよね
考えすぎもあるけれど少し沈んだ頭のまま、家に帰ってきた。
「…ただいまー。」
一番に聞こえてくるのは妹と母さんが喧嘩する声だ。
小4の妹はピアノを習っていて、レッスン以外の日は母さんが練習を見ている。
母さんも小学生の頃はピアノを習っていたらしく、知識はある。
練習を適当にしようとする妹を母さんが捕まえ、練習させる…みたいな
やってて楽しくないだろう音楽を何年も続ける2人を見ているとこう思う。
2人とも音楽になんて触れなければいいのに、と。
喧嘩でうるさいリビングには入らずに、自分の部屋に直行した。
荷物を置いて、スマホとイヤホンを手に取る。
自分の好きな曲をひたすら聴いて、本を読んだり絵を描いたり…
やりたくないけど、ちょっとは塾の宿題なんかもやったりする。
最近は吹奏楽部に入ったこともあって、吹奏楽曲を聴くことが多い。
有名なポップスも吹奏楽のバージョンになるとイメージが変わったりして面白い。
私が音楽に浸っていると、急に爆音で通知音が鳴った。
「うわっびっくりした…」
メッセージアプリの『|LIFE《ライフ》』からだった。
私の耳を壊そうとしたのは誰だろう…
確認してみると、それは意外な人物からだった。
樹『よろしく!』
「…え?」
何で私の連絡先バレてるの?
次の日、私は学校に着くなりすぐに樹の机に行った。
幸い、樹の周りにいる男子たちはまだ学校には来ていないみたい。
「結梨、おはよう。」
樹の方から先に声をかけてきた。何でそんなに爽やかなスマイルなの!?
「おはよう…って、そんなことより、何で昨日急に『LIFE』繋いだの。」
「そんなに怒る?」
「怒ってないけど…急に来たらびっくりする…じゃん?」
「まあ…そうかもね?よく分からないけど。」
「誰から私の連絡先入手したの…?」
「誰って…吹奏楽部のグループチャットからアカウント見つけてきたけど。」
あ、そういうことだったんだ…
「僕と『LIFE』繋ぐの嫌だった?」
「いや、そういうわけじゃないけど…まあ、いいや。何でもない。」
考えたら、これから樹と『LIFE』を繋ぐタイミングがあったかもしれないし、
驚く必要はなかったのかもしれないな、と思ったのだ。
「なんか、ごめんって。」
「何でもないからいいよ。…あ、男子たち、来た。じゃあ。」
「うん。じゃあな。」
私は急いで樹の席から離れて、自分の席に座ってうつ伏せた。
私は何をそんなに驚いていたんだ…?
ああ、あの爆音の通知音か…って、自分でツッコミを入れるのもつまらないな。
最近、休み時間は3人で居るけど春菜と愛実の2人が中心になって喋っている。
やっぱり部活という存在は大きいし、それが2人の共通の話題だから…
話を聞くのが嫌いなわけじゃないけど、知らない話題で盛り上がられるとな…
私は時々相槌を打ったり、笑ってみたりする。
私がふと教室のドアの方を見てみると、やよいがいて、ちょうど目が合った。
「で、先輩が凍らせたスポドリを開けると、コーラみたいに吹き出したの!」
「そんなことあるんだ!」
…2人は話してるし、私がいなくてもいいよね?
「あの、部活の友達来てるから、行ってくる。」
「OK、行ってらっしゃい。」
「ごめんやよい、いたの気づかなかった。」
「全然、私も気づいてくれるかなー?くらいの気持ちで見に来ただけだから。
さっきまで結梨が一緒にいた愛実とは友達?」
何でやよいが愛実のこと知ってるんだろう?
「うん、中学校入ってから友達になった。」
「そうだったんだ!私、愛実と小学校同じだったから友達なんだよね。」
そういうことか。
愛実とやよいはちゃんと友達だけど、私は愛実が内心苦手だから友達もどき。
あんまり愛実が出てくる会話はしない方がいいな、ボロが出そう。
「授業嫌だなぁ…」
私は無理やり話題を変えた。
「ね!早く部活の時間にならないかなー?なんなら、部活だけでいいのに。」
「確かに。部活だけ学校来たい。」
「もうすぐチャイム鳴りそうかも、また後で!」
「うん。来てくれてありがとう、またね!」
やよいと話せたおかげで、耳に声が流れてくるだけの休み時間から逃れられた。
「ふふっ…」
安心で誰もいないのに笑ってしまう。これじゃ、ただの変な奴みたい。
チャイムが鳴って、理科の授業が始まった。
めっちゃ関係ない話
最近、同じ部活に推しが誕生しましたw
なんか、可愛いし急にかっこよくなるし、意味わからんw