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第4話 目覚めたら朝でした
これはシリーズ「レコード・リライト!」の第3話です。今までの話を読んでからお読みください。
あたしは頭痛と共に目が覚めた。
チュンチュン、鳥のさえずる声が聞こえる。
……背中も痛い。
体を起こすと、そこは殺風景な薄汚れた部屋。
……あれ? あたし何してたんだっけ?
どうしてこんなとこにいるんだろう?
あたしは今までの記憶を掘り起こす。
そうだ、確か告白らしき手紙でここに呼び出されて、来たら誰もいなくて、目の前が真っ暗になって……。
あたしは周りを見回す。
何も、変化はない。そのまんまだ。
多分、あの真っ暗なのは見間違い、気のせいだ。
はぁぁ、とため息をつきながら立ち上がる。
と、はたと気づいた。
今、何時だ!?
あたしは慌てて窓に駆け寄る。
東の空に燦々と輝く太陽……。
ま、まさか、
次の日の、朝っ!?
やばいやばいやばい!
ぶわっと全身から冷や汗が噴き出る。
チクタク、と音がして、見ると教室の黒板の上の立派な時計が、時を刻んでいた。
この部屋に不釣り合いな、アンティークな時計。
ずっと放って置かれていたはずなのに、ただ悠然と、時計は針を動かし続けている。
文字盤に目をやると、
「じゅ、十時ぃ!?」
ほんとにあたし、ここでずっと寝てたんだ……!
「て、ちょい待ち!?」
つまり、あたしは昨日家に帰っていないと。
うん。帰った記憶ない。
**「どええええええ!?」**
心配症のお母さん、警察に届出したりしてないかな!?
どうしようっ!
慌てふためいていると、あたしはハッとある事実に気づいた。
あたしの周りに割れて散らばった、透明なかけら。
ネックレスが割れてる!
唇を噛んで、あたしはかけらを拾い集める。
ずっとずっと、お守りみたいに大事にしてきたのに。
泣きそうになって、あたしは涙をグッと呑み込んだ。
かけらをハンカチで丁寧に包んで、ポケットに入れる。
……ひとまず、人のいるとこまでいかなければ。
本当は職員室に行くべきなんだろうけど、しょっちゅう先生に怒られている問題児には、あそこは教師の密度が濃いのです……。
だからあたしは、教室に行くことにした。
授業中で気まずいだろーけどしょうがない。
薄暗い階段を降りるあたしは、何かの始まりを感じていた……。