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第4話 事故
「……あいつに言うべきだろうか…」
身体がゆっくりと溶け始める。
「………」
本当のことを。俺の、13年前の後悔を。
「おっっそいなぁー……」
大河くんがいなくなってから、おおよそ1時間経過。日もかなり暮れている。そろそろ心配になってきた。
「……よし!探そう!!」
そう独りごちて待機場所の|仮住居《テント》から体を出した。
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おそらく彼は、島の中央の湖のあたりにいる、はず。気分転換にはうってつけの場所だし。
でも、疲労には敵わない。
「この島、こんなに、広かったっけ……」
前に島全体を歩いて回った時より、広く感じる。同じような背の高い木が同じように生えているこの島のことだから、同じ場所をずっとぐるぐるとまわってる、という可能性もある。
上から見下ろせたら良いのに………、あっ。
「現役27歳……、ナメないでよねっ!!」
そう意気込み、一番登りやすそうな木に手をかける。
…威勢だけは合格だった。ずるずると上空(?)30cmほどから滑り落ちる。まぁ、そうだよね………。木なんて登ったこと無いし………。しかも、服汚れたぁ………。
運動→×、成績→×のただのお人好し。そんな私が持っているのは、他人の手伝いという経験だけ。だけど、人探しに頭の良さなんかいらないでしょう?
その時、背後が白く光った。振り向くと、湖が月の光を淡く反射していた。
結果、私は目的地に着くことができた。
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湖の中央に、ボタンのようなもののついた細長い棒が立っている。でも大量の水に囲まれてるから、行こうと思ったことは、無い。
あれって、何の為にあるんだろう……。
その一瞬、私は本来の目的を忘れて森に背を向けていた。
背後に気配と敵意を感じる。私の背丈の、何倍もの。
「ブルームドーム!」
何年ぶりだろう。久しぶりに自分の周囲に球状のバリアを張った。
身の安全を確保してから、奇襲の正体を目視する。
10mはある背丈に丸っこい輪郭。目は、鮮やかな青色だった。
「…た、大河…くん…?」
「………」
いつもにまして、冷やかな眼光が胸に刺さる。
「な、なんで……?」
「………はは」
目の前の異形が、狂ったように笑いだす。何か、おかしい。普段彼はこんな風になんて笑わない。ていうか、笑ってるところ自体見たことがない。
彼の手、と言っていいのかわからないものが私のバリアに勢いよくぶつかる。反動で、少し後ろに押される。でも、これが本当の背水の陣。前にはかつて仲間だった筈のもの。後ろにはどれだけの深さなのかわからない湖。絶体絶命。
もう一撃。先程までとはいかないが、また反動で、今度は岸ギリギリまで押される。
おそらく、次が最後……!
「い、いやぁぁぁぁっっっ!!!」
その時。振りかぶっていた触手が止まり、異形が姿を消した。
ううん、厳密には、元の姿に戻って、意識を失った。
わぁいわぁーい!!
(作者のIQ低下中)