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第5話 真実
……どうも、大河?です。……いきなり俺の一人称視点になっていることは気にしないでくれ。
…いや、前も1回あったか?俺視点。……まぁ、一旦メタは置いておいて。
今、俺は……。
「ねぇ、さっきのって何?なんで急に襲ってきたの?なんで??」
……大音量で、質問攻めをされている。
「ねーねーねーっ!!急にどうしちゃったの!??」
「あー…うるさいうるさい」
「むぅ………」
起き上がってもらってこれは本当に申し訳ないんだけど……とりあえす一発ビンタ。
「……はぁッッ!!」
--- ベシン!!|(イマジナリー効果音)《※イメージです》 ---
「痛っ!?…くはないか…」
--- 【大河(?)くんに2(%の)ダメージ!】 ---
はぁー……。私、初めて自分の非力さを恨んだ気がする。
「じゃ、ゴーモン?は終わったからー、洗いざらい話してもらう!ほんとーのこと!」
「…お前、本当に拷問の意味知ってる?」
……正直言って、初めて会った時から彼はおかしかった。
いきなり喧嘩腰で、私のことをすごく警戒してた。ううん、それは普通、なのかな。私でもいきなり知らない人に話しかけられたら、警戒しちゃうし。だからって、殺意マシマシでくるのは……。
あと……あれ!昼間に定期的にいなくなるとことか!緑がいくら生い茂ってる島でもさ、そんなに面積が広いわけでもないし、人が見つからなくなるようなことなんて………ん?私さっき……この島で迷子になってたような……。
でも!とにかく、大河くんは変!(失礼)
「…本当のこと、か……」
そう小声で呟く声を、私は聞き逃さなかった。
「え、話してくれるの!?」
「………」
目の前に座る彼は、ふっと俯いた。
そのまま、ゆっくりと話す。
「……俺、人殺しなんだよ」
---
「……え?」
人……殺し?
隠し事という大罪を犯した罪人が、ゆっくりと息を吐きながら、一度曝けた真実の後を続ける。
「…言ったとおりだ。俺は、殺人を犯したことがある」
「………」
人を殺した…って……。
え、《《それだけ》》?
私だってさ、別に殺し屋とかじゃないから、目の前で急に人がバタン!ってなったりしたらー、「うわっ」とか「きゃぁ」とか言うけどさぁ……。
《《そんな引き摺るようなこと》》?
だいたい人の命って、儚いーとか、切ないーだとか、そういう重いものーって感じで扱われるけどー、
所詮80、多くて100年ちょいだよ?人生って。ぺらっぺらじゃん。
知ってる人とか、死んだら、まぁ、悲しいけど……一瞬じゃん。
…流石に、自分が死ぬのは別だけど。自分自身の命はぺらぺらじゃないもん。他の人たちにとっても「僕、私の命は紙じゃない!」とかあるだろうけどー……、それは、なんだろ?自分で勝手にしてーって感じ。ジコボーエイ?したらーって。
自らが手を染めるのも一緒じゃない?紙とか、ちょきんって。それだけ。ぺらっぺらの命を切って。ぺらっぺらの悲しみとか憎しみの思いを向けられて。なんだろ、バカラシイっていうのかな、こういうのって。
「…大河くんが人殺し?とかでも、私は別に気にしないよ?」
「……」
「だってさぁ、大河くん……優しいじゃん!気にしてあげたりして!」
命って、紙切れ同然なのに。
「引き摺ったもの負け、だよ?」
「………。」
大河くんが、顔を上げる。その目は、赤くない、いつもの青い目だったけど、その目の奥が黒く、曇ってる。…疑念?なんでだろ?励ましてあげただけなのに。
「……励まし、か?」
「…あ、なんだー、分かってるんじゃんー」
えへへ、ってちょっと笑ってみる。
「……あと、俺……本当は、大河とかいう名前じゃない」
「…え?」
「……俺は…皁崎黄河…、人間、ではない」
人間…じゃない?
「…ちょ、ちょっと、何言って(」
「いや、嘘ではない」
嘘とは言ってないしぃ……。
……まぁ、こっちとしても信じざるを得ないんだけどね…、あれ見た後だと。
「……あとは追々話す」
「ふーん……」
…なるほど!情報過多!脳が死ぬ!
「……というわけで!」
私は、そう言って手を差し出した。この情報の海からの逃避行。
「改めて、よろしくね!黄河くん!」
「……よろしく」
ある日の太陽がちょうど地平線から頭を見せる頃、こうして私たちの新しい生活がようやく幕を開ける始めたのだった。
はーちゃん、よく命についての考え方バグってんだよなー…。
根っからのサイコパス?かな?
…こいつが攻撃手段を持ったらどうなるんだろー。