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A マリーツィアの主 【私のため。】
⑦
完全なる蛇足。駄文
怖ろしいナニカ。
閑話休題
〈世界の最も大切なものを奪った。〉
いつからだったか。
最初は、アドミンの誕生をよろこんだ。それぞれの役割に、強大な力。人々はみな感謝し、平和だった。私はアドミンたちを称えた。
しかし徐々に…人々は傲慢になった。アドミンたちが、人々に与えすぎたからだ。それを責めるのはあまりにも酷だが。
しだいに、水面下で不満がたまった。直接言うのは恐ろしいが、陰口ならいくらでもたたけるものらしい。
私は、カリスマ性がある。そう気づいたのは、いつだったか。私自身がそんなことを思っていなくとも、感情を込めているように《《見せれば》》、人々はすぐについてきた。
彼らは、アドミンを打倒し、自らが世界を管理するべきだと考えていた。自らを正義だと名乗りだがっていた。
私はそんなことに興味のかけらもなかった。
私は、ただ。星を堕としたいだけなのだ。アドミンという高い高い位置で輝き続ける星を、落としたいだけ。
ホワイトはそのなかでも特段輝く一番星だった。
私は、彼のことが好きなのだろう。ほかの何よりも。愛しているとも呼べる。彼と昔あったことがあり、その瞬間から彼を思わない日はなくなった。
彼の笑い声、悲しむ声。彼が、助けられなかった人の前で、涙を流す姿…すべて見ていた。美しく、すばらしく、それでいて輝いていた。
そしてなにより、こうしてわざわざ組織の主という面倒な役割をしてまで、動いてきたのだから。報酬は支払われなくてはならない。
ホワイトの側近…カルネを堕とすのは簡単だった。ホワイトのためになると嘯いて、カルネの内面を刺激してやれば、すぐに従った。あっけなかった。
だから人は信用ならない。ホワイトにふさわしくない存在。だからこそ、おもしろくもあった。使い道もあった。
ホワイトを殺させたあと、左目とナイフを回収し、一度様子を見てみた。思っていたよりも早くアドミンたちが到着し、そして苦しんでいるのを見た。計画は順調だった。
あとはアドミンたちが狂い、暴挙に出るかの問題だったが……そこは心配しなくてよかった。アドミンたちは思っていた以上に、ホワイトのことを大切にしていたらしい。
人の世は荒れ、アドミンによって人々が苦しめられ始めた。因果応報ともいえるかもしれないな?
そして、私たちはアドミンを封印した。それぞれの領域に。神からのお告げだとほらを吹き、正義を実行した。支持も人も物資も多く、対策もしていた。
エラーグリッジという不安定要素も、封印することができた。
そして、封印したアドミンたちの力を一部使い、外敵の対処やマリーツィアの地位向上にささげた。力のほんのおこぼれは、民衆たちの一部にあげた。のちに、英雄とよばれるだろう。
実に簡単だった。主になるのは恐ろしく面倒だったが、それでもやりとげた。
大昔の「ジンルイ」と呼ばれるものの言葉で言えば、マッチポンプと呼べるだろう。…ちがうかもな。ふふふ。
星々を堕とした。あっけないものだ。
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組織の主を別の者に移し、世界を眺めた。星々はなく、組織が管理する。
………ふむ、つまらない。クリア後のゲームを見ているかのようだ。行動や結果が予測できてしまう、つまらないゲーム。
…いい案を思いついた。
新しい、真実を探す主人公たち…シナリオは…ふむ、おもしろそうだ。
私は正常ではないのだろう。しかし、楽しいのだからしょうがない。
次の計画の準備をしなければ。