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A エラーグリッジ視点 【からっぽの模倣】
⑤
無理やり自分の望んでないことをされるシチュのって…いいですよね。
できるかぎり苦しんでほしい。
アドミンの中でも異例。
閑話休題
〈役目として彼を模倣しても、できないのはあなた自身が知っている。自己否定。〉
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…昔は、単なる声だけの存在だった。次元と次元の狭間のカオスで、形をもてなかったから。
ホワイトに話しかけたのは、単なる偶然。ひかれあうものがあったのかも。
そのおかげで自我を持って、声から、姿を持った。初めてホワイトの親友たちに会うときは、驚かれたけど…すぐ仲良くなれた。たのしかったな。
世界中を自分の体で体験することが、あんなにすばらしいだなんて知らなかった。親友たちがいたから、何倍もすばらしかった。親友たち以外には、あんまり姿を見せなかったけど、十分すぎた。
…一番ホワイトと近かったはずなのに。でも、助けられなかった。あろうことか、模倣し続けている。自分が嫌になる。
こんな役目はいらなかった。アドミンの誰かが死んだときの、緊急用の役割?世界は、アドミンが死ぬことを想定していたのか?殺されることを?こんな存在に生まれたくなかった。幸せだったのに。
人とかかわりたくない。あいつらは恩をあだで返し、裏切る。
親友たちには会えない。この姿を見せることはできない。この姿を解除できればいいのに…。
ホワイトの姿すら完璧に模倣できない無様な姿。左目と、心臓。紫色のグリッジ。ああ。くそ。
昔に戻りたい。おねがいだから。自分がいなければいいのに。
領域の中でしか、安心できない。
目が見つめているように感じる。幻覚だ。わかっている。
それが、それが私にとって恐怖なんだ
私は、私は…
いまだ、引きこもり続けている。いや、当然かもな…
鏡は、自分自身の愚かさが見えて嫌だ。彼が死んだままこちらを見つめているような、そんな気分になる。
ホワイトになりたくなかった。彼のそばに、隣にいたかっただけだった。
ただただ、親友で、…好きだった。姿も、性格も、人格も。
ホワイトの親友たちとの関わりも、楽しかった。なによりも。美しかった。
声をきいてくれたこと、姿を否定しなかったこと。
ありがたかったんだ。
自分の存在の意味も知らずに、一緒に笑っていたあの頃が、眩しい。
誰かが俺を消してくれればいいのに。
自分が、愚かしい。