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十五話
そろそろ一段落だー!
--- 翌朝 ---
「宮様〜、そろそろお起きになってくださいませ。」
「……あ、あ?おはよう。命婦、もう日は出てるの?まだ眠いのだけど」
「ええ、先ほど日が出たところです。まあ、昨日は遅かったですからね。」
私は昨夜のことを思い出した。お姉さまと光る君が三日目だから所顕の儀をしたのだった。それで当然寝るのが遅くなったわけだ。お姉さまは大丈夫だろうか。
「命婦。ちょっと…亜美子を呼んできてよ。久しぶりに話したいわ。」
私だってお姉さま以外の歳の近い子と話したくなることはある。それに亜美子は乳姉妹だし、その中でも命婦の子だから仲が良いしね。
「え?亜美子ですか?今はうちの邸にいるはずですから、呼びましょうか。」
「頼んだわ。」
「宮さま、お久しぶりでございます。」
「久しぶりね、亜美子。すでに女房は下がらせているから、堅苦しいのは抜きにしましょ?」
「はい、|光子《こうし》さま。|輝子《しょうこ》様が光る君と契りを交わされたと聞きました。おめでとうございます。」
あら、もう伝わってたのね。お姉さまと光る君のこと。やっぱり都の噂は早いわね。というか、まだ硬いわね。亜美子は。
「そうなのよ。最初はね、お母様は光る君を私と結婚させようかとも思ったらしいのよ?」
「そうなのですか………っえ?それ本当ですか?」
ふふっ、亜美子はこの反応が面白いのよ。
「本当だって。お母様から聞いたもの。」
「えーっ!光子…さまが結婚なんて信じられないです!」
「そうね、私も結婚するなんて信じられないわ。」
亜美子今私のことを呼び捨てにしかけたわね…構わないけど。
「本当だって!まあ、私は拒否したのだけどね。」
「光子さまはなかなか太皇太后さまに逆らわないのにですか。」
「ええ。絶対に光る君と恋愛なんて無理だもの!どの殿方でも嫌だけど。」
亜美子はずっと肩を震わせている。そんなに面白いか?
「で?亜美子は?通ってくださる殿方は出来たの?」
「へ!?わ、わたしは…」
「わたしは?何なの?」
「えっと、お、陰陽…陰陽頭さまが…」
ふふふふ、揶揄うのも楽しいわね…。陰陽頭?あのモテそうな面してるくせに話し方が妙に古くさい人ね。亜美子に通ってたのか…
「そう。その人の何が良いの?」
「うっう…ぇっと…言えません!流石にやめてください!」
「ごめんなさいね。」
それからしばらく亜美子と雑談をしていた。
気付けば半刻も経っていた。そして、命婦が入ってきた。
「あ、母様。もう時間ですか?」
「そうよ。亜美子、そろそろ帰りなさいな。」
「はーい、では失礼します。光…宮様」
ああ、人前ではなかなか本名で言ってはいけないのだったわね。命婦の前でもそうすべきなのかはわからないけど。御簾が風に揺れてふわりと浮く。そこには昨日の武官の方が立っていた。
読んでくれてありがとー!
えっとね、本名の由来ですが、光子は孔子と読み方を同じにしてる!それに見た目の良さとか輝かしさを組み合わせた。輝子は、輝く日の宮から。しょうこって読むのにも理由があるんだけど、そこは秘密で。亜美子は、セーラームーンの水野亜美から。