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ピーキーブー ⑩私たちの取扱説明書 後編
翌日の部活帰り。
昨日の予告通り、今日はピーの取扱説明書を作ることになった。
🐿️「ほんまにやるん?」
🐵「もちろん」
🐷「昨日から楽しみにしとった」
🐿️「うちは全然楽しみちゃうけど」
キーとブーは顔を見合わせた。
🐵「まずピーといえば」
🐷「ツッコミ」
🐿️「即答すな」
🐷「あと『嫌な予感』!」
🐵「私が『なあ』って言っただけで反応するもんな」
🐿️「その後だいたい何か始まるやん」
🐵「じゃあ『嫌な予感センサー搭載』」
🐷「採用!」
🐿️「勝手に機能にすな」
🐵「あとは、なんだかんだ最後まで付き合ってくれる」
🐷「迷子回収も!」
🐿️「それキー専用やろ」
🐵「重要機能です」
🐿️「本人が言うな」
ブーが手をたたいた。
🐷「エンターテイナー監視員!」
🐵「最終防衛ライン!」
🐿️「嫌な方向に進んどる」
二人は顔を見合わせる。
🐵「正式名称も書く?」
🐷「書く!」
🐿️「絶対やめろ」
こうして三枚目が完成した。
【🐿️ピー 取扱説明書】
製品名:ピー
分類:ツッコミ・ストッパー兼用タイプ
■ 主な機能
・ツッコミ機能を標準搭載しています。
・「嫌な予感」センサーを搭載しています。
・キーとブーの暴走停止を試みます。
・キーの迷子回収機能があります。
・なんだかんだ最後まで付き合います。
■ 「嫌な予感」センサー
以下の場合に作動します。
・キーが「なあ」と言った
・ブーが「ええやん」と言った
・キーとブーが顔を見合わせた
・二人が何かを企んでいる
精度はかなり高めです。
🐵「なあ」
🐿️「嫌な予感」
この反応も正常です。
■ ツッコミ機能
よく使用される言葉:
・「やめろ」
・「よくない」
・「何してんねん」
・「嫌な予感」
・「帰る」
大量のボケを与えると、ツッコミ回数が増えます。
■ キーとブーを同時に使用する場合
最も注意が必要です。
キーが何かを思いつく
↓
ブーが「ええやん」と乗る
↓
ピーが止める
↓
止まらない
↓
もう一度止める
↓
結局ピーも付いていく
以上は正常です。
■ 故障かな?と思ったら
【ツッコミが多すぎる】
周囲にキーとブーがいないか確認してください。
【キーとブーを止めなくなった】
諦めた可能性があります。
【文句を言いながら最後まで付いてくる】
正常です。
■ 正式名称
帰り道最後の良心ツッコミ自動生成型エンターテイナー監視用最終防衛ライン
本人は認めていません。
キーとブーは完全に暗記しています。
■ 最重要注意事項
本製品はツッコミ担当ですが、キーとブーを本気で嫌がっているわけではありません。
文句を言いながら、なんだかんだ一緒にいます。
最終的には三人で笑っている場合があります。
大切に扱ってください。
ピーは説明書を読み終えた。
🐵「どう?」
🐷「完璧やろ?」
🐿️「正式名称だけ消せ」
🐵「一番大事なとこやん」
🐿️「一番いらんとこや」
キーは三枚の取扱説明書を並べた。
🐵「これで全員完成!」
🐿️「やっと終わった」
🐷「いや、最後に三人セット版作ろ」
🐿️「まだあるん!?」
【🐵🐷🐿️ 帰り道研究会 3人セット取扱説明書】
製品名:キー・ブー・ピー
分類:仲良し3人組セット
推奨使用場所:帰り道
■ 基本動作
① キーが何かを思いつきます。
🐵「なあ」
② ブーが反応します。
🐷「ん?」
③ ピーが危険を察知します。
🐿️「嫌な予感」
④ キーが提案します。
🐵「○○しよ」
⑤ ブーが乗ります。
🐷「ええやん!」
⑥ ピーが止めます。
🐿️「やめとけ」
⑦ 大体止まりません。
以上は正常です。
■ 役割
【🐵キー】
・話題提供
・遊びの発案
・突然の行動
・たまに頼れる
・たまに迷子
【🐷ブー】
・キーへの賛成
・「ええやん」
・「なんでなんで?」
・追加のボケ
・ピーの仕事を増やす
【🐿️ピー】
・ツッコミ
・暴走防止
・現在地確認
・迷子回収
・最終防衛ライン
■ 会話について
3人を一緒にすると、会話が途切れにくくなります。
学校の話
↓
食べ物の話
↓
どうでもいい疑問
↓
謎のゲーム
↓
全然違う話
本人たちも最初の話題を忘れる場合があります。
故障ではありません。
■ 緊急時の対応
【キーが迷子】
ピーに現在地を確認させてください。
【ブーの「なんでなんで?」が止まらない】
正常です。
【ピーのツッコミが止まらない】
キーとブーを確認してください。
【キーとブーが突然走り出した】
ピーを呼んでください。
【ピーまで走り出した】
諦めてください。
■ 推奨メンテナンス
・一緒に喋る
・一緒に笑う
・しょうもない話をする
・たまに遊ぶ
・帰り道を一緒に歩く
■ 故障かな?と思ったら:最終手段
3人を一緒にしてください。
そして、いつもの帰り道を歩かせてください。
しばらくすると、
🐵「なあ」
🐷「ん?」
🐿️「嫌な予感」
いつもの三人に戻ります。
■ 保証について
保証期間:未定。
ただし本人たちは、できるだけ長く使用を続ける予定です。
三人は完成した説明書を眺めた。
🐷「結構ええやん」
🐵「めっちゃ私らっぽい」
🐿️「まあ……悪くはないな」
🐵「おお!」
🐷「ピーが認めた!」
🐿️「うるさい」
🐵「大切に保管しよ」
🐷「誰が持つ?」
三人は一瞬黙った。
🐵「私?」
🐷「……」
🐿️「……」
🐵「何その沈黙」
🐷「なくしそう」
🐿️「迷子にするやろ」
🐵「物は迷子にならん!」
🐿️「お前がなくすって意味や!」
結局、取扱説明書はピーが持って帰ることになった。
🐵「さすが最終防衛ライン」
🐷「頼りになるな」
🐿️「その名前で呼ぶな!」
こうして三人の取扱説明書は、無事完成した。
じゃ、ばいのりちゃー