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The Silent Execution Game~死と裏切りのゲーム~ #03
なんやかんやで全員がホールに集まると、|翠《みどり》が言った。
「じゃあ、簡単に自己紹介しよっか。時計回りね」
翠が私に目配せしたので、ああ、と思い口を開いた。
「私は|沙耶《さや》。部屋は101号室です。よろしくね」
私が言うと、隣に立っていた102の子が口を開いた。
「あかりって言うよ。名前はひらがなで、102号室だよ、よろしく」
あかりは黒いきっぱりとしたボブヘアでぱっつんの前髪だ。
あまり笑わなそうな子だった。
「私は翠。ヒスイの翠の字。103号室だよ。よろしくね」
「ウチは|璃夜《りよう》。104号室。あんまない名前だけどよろしく」
「私はまどかって言います。ひらがなです。よろしくお願いします」
まどかは紫がかった黒髪で、腰ぐらいまでのロングヘアだ。
眼鏡をかけていて、ふんわりおっとり系の優等生っぽい。
「めあだよ! めあは平仮名で書きます! 106だよ、よろしくね!」
赤髪で、腰までのツインテールだ。
元気な女の子、という感じ。
「|姫奈《ひめな》と言います。姫に奈良の奈です。107号室です、よろしくお願いします」
金髪で、腰までの軽くウェーブがかかったロングヘアの子だ。
「アーシャ、と申します。カタカナで、えっと、108号室ですわ! よろしくお願いいたしますわ」
「|幸《さち》っていいます。幸せで『さち』。109号室です、よろしくね」
水色髪で、高いポニーテールだ。
ゴムには大きめの黒いリボンがついている。
「姫奈の友達で、|美都《みと》って言います。110号室だよ、よろしくね!」
白髪で、優しそうな子がにっこりとほほ笑むと、翠が辺りを見回しながら言う。
「これで全員かな?」
めあが指を折って数え始める。
「沙耶ちゃん、あかりちゃん、翠ちゃん、璃夜ちゃん、まどかちゃん、姫奈ちゃん、アーシャちゃん、幸ちゃん、美都ちゃん、それからめあ!」
どうやらここには、私たち十人が暮らすらしい。
ホールには101号室から110号室までの住人が全員集まっていた。
沙耶は改めて周囲を見回した。
円形のホールには部屋の扉が等間隔に並んでいる。
そして中央に続く大扉のほかに、もう一つだけ少し大きな扉があった。
その扉には番号ではなく、『DINING』というプレートが掲げられている。
「たぶん、あそこは食堂ですね」
まどかが言うと、美都がうなずいた。
「そうかも」
その時だった。
カチッ。
ホール中央にある時計が再び音を鳴らした。
残り時間は、「00:25:00」を示している。
同時に、天井のスピーカーからアナウンスが流れた。
『参加者の皆様へお知らせします』
全員が顔を上げる。
『食堂を開放します。朝食が用意されています。会議開始まで自由行動とします。なお、各個室には役職に関する情報が存在します。探索は自由です』
音声が途切れる。
「朝食だって!」
めあが目を輝かせた。
「めあ、お腹ぺこぺこ!」
「警戒心ないねぇ……」
璃夜が苦笑する。
沙耶は少し迷ったあと、口を開く。
「私ね、部屋で紙を見つけたんだ」
みんなの視線が集まる。
「紙ですか?」
姫奈が首をかしげる。
「うん。そこに役職が書いてあった」
ざわり、と空気が揺れた。
「あ、めあの部屋にもあったよ! 言っていいのかわかんないけど、その役職に合わせた部屋があって、真ん中の机の上に置いてあったんだけど」
「私も同じ」
「え~、じゃあウチ見てくる!」
璃夜がウキウキランランでホールから出ていくと、姫奈も「確認してきます」と部屋に戻った。