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第十五話 大体模倣
**「嘘ぉぉぉぉぉぉ!」**
わたしは逃げようとする怜を捕まえようとダッシュ。だけどすばしっこいし前まで陸上をやってただけあって、なかなか捕まえられない。これでもわたし、新体力テストAだったんだけど。
何分か追いかけて息も切れてくるとわたしは聞く。
「怜っ!!!いつから!?どういうやつなの!?なんで教えてくれなかったのぉぉぉぉ」
「一旦落ち着こう?」
まふゆに促されながら、一旦わたしは備品庫の椅子に座る。
うぅぅ。なんか気のせいじゃないけどスキルを使えるようになる人、多くなってるよね、、、。そんなぁ。わたしまだスキルぜんっぜん使えないんだけど!?
脳内がだんだん落ち着いてきた頃、チラッと先輩の方を見て怜が口を開く。
「まぁ説明するって。えっと、使えるようになったのは4月の、確か探偵部がちょうど結成したときぐらいだった。」
「結構前!!??」
いや言うのおっそ。遅すぎ。遅い遅い。怜、報連相ってシッテマスカ??
「で、どういうやつ、、、これは後で先輩に説明してもらう。スキルの定義とか、よくわからないし。」
「じゃぁ後で説明するね〜」
逃げたな!?まぁ仕方ないし次。
「教えなかった理由は、、、いやなんかカワイソーじゃん。」
若干気まずそう、というか言いにくそうに言う怜。
「おい今のみた!?これ120%バカにしてたよね!?ね、美桜ちゃん!」
「そうですかね、、、?」
いや同情!?なんかマシな理由ないの!?
もうなんなの、、まぁどうせスキル、「きったない埃生成」とか「腐ったトマト育成」とか「悪臭」、あとは「某パンアニメの主人公の呪われた頭を獲得する」だろうね!!
わたしの考えていることがわかったのかのように先輩は笑う。
「それが怜、なかなかのスキルで、、、。「大体模倣」っていうやつ」
「すごい、、、怜なかなかやるな」
「便利ですね」
「う、羨ましいです!」
なにそれ、、、みんなすごい羨ましそうな顔してるけど、そんなにいいやつかな?模倣???What??
「わかってないのかよバカ。つまり大体コピーってことだ。」
「それぐらい知ってるのかと、、、すいません、あなたをみくびっていたようです」
「二人ともぉぉぉ!」
まぁそうだよ。わたしが知らないのが悪いんだけどよ!言い方酷っ。でも煽り方って性格でるな。西園寺は煽り方がきもい。(失礼)
「えーと、話もどすね?なんかボクが説明するのも変だけど、その名の通り、大体コピーできるってわけ。でも対象はスキルに限られるっぽい。ちなみにスキルを使っているところを見るだけでコピーできる。あとストックみたいな形にできて、いつでもコピーしたやつは使えるっていう認識でOK。個数制限はなし。」
無敵じゃん!?そんなんなんでもできるじゃん!?
「でも欠点が一つ。それはあくまでこのスキルは『大体』っていうこと。だから、、、ちょっときて〜」
まふゆが怜の前に立たされ、先輩は能力を使うよう指示する。
まふゆがすっごい美味しそうなかき氷(シロップはないけど氷の器付き)を手のひらに創る。
そして先輩が「じゃぁ怜、コピーっていいってみて。」
言われた通り怜がコピーっていうと、、、。
「わっ!?」
なんと、怜がちっさい氷を手の上に創れている!?でもちっさ。
「そうそう。この通り氷は作れるけど、練習したりしなきゃダメってこと。あと、いうのはコピー以外でもなんでもいいよ〜。これはあくまでスキルを使うっていうスイッチみたいなもんだから。」
ほえぇ〜。なんかムカつくな。わたしなんてまだスキル使えないのにーーー!
あと亮太がわざわざ起きてまふゆが創ったかき氷食べてるのもずるい。シロップは西園寺が作って出してるからすっっっっっっっっごい美味しそう。あとでまふゆにお願いしよーっと。
「じゃ、これでボクは帰るね〜。」
「ありがとうございました!」
そんなことをやっているともう帰る時間。
わたしは荷物を持ち、まだ明るい廊下を通り昇降口へと向かっていった。
家に帰ると、早速タブレットを開く。また「あいつ」から連絡でも来ているのだろうから。
見てみると予想通り、メッセージが届いていた。ちなみにこれは自分用ので学校から支給されるものではない
。一応優等生であるように努めている。アプリを開くと、何件かメッセージが届いていた。連絡を取るのはなんだかムカつくが相手が優秀すぎるのでしょうがない。いつか利用してやる。
「こっちの一族の調査ファイルを見た。勝手に、だ。」
「お前でどうにかするのはやっぱり難しい。咲葵か、やってあるなら怜の力を借りなければいけない。でも、それだと君はいつか壊れる。」
「考えてみてほしい。時間はある。」
同い年のくせに、上から目線だ。嫌な顔をしながら返信を打ち込む。
いくらなんでも咲葵達と一緒にいた時間が長かったとしてもこいつに決める権利はないくせに。
風邪が多分治りました!(咳が出るけど持病のせいにして治ったってことで)