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目次
第一話 始まりの合図
桜が咲き、花びらが舞い、学生の声が響く春。
そんな青春真っ只中、私は1人決意する。
ー見てろよ、世界。今すぐ花開いてやる!!誰にも見向きされなくても、絶望の淵にたっても、何度だって立ち直ってやる!!!
そう青空に誓った。
わたしは|立花《たちばな》|咲葵《さき》。この春ちょうど中1になる、ミステリーが好きな至ってごく普通の女子。ううん、この中学校に入学することが決まるまでは、ごく普通だった。
そんなわたしが今いるのは、、、入学式が行われている体育館。もちろん、自分が入学する学校の、自分が参加する入学式だ。
新入生代表の、いかにも頭よさそうだなーってカンジの人が文を読み上げ、校長先生が話し始める。
一生に一回しかない、中学校の入学式。けれどわたしはとても、素晴らしいほどに退屈だった。
なんでったって、、、校長先生の話は長いし、静かだし、友達と喋れないし、、、とにかく退屈!
新しい制服も、体育館も、わたしにとってはもう退屈。
退屈すぎて頭がおかしくなったのか、わたしの思考は変な方へ一直線。親もいるのに。
校長先生の髪、薄いよね。ストレスかなぁ、、ハゲるって大変。にしてもなんでハゲ、っていうんだろう?ハゲって、、、もしかしたらこの世の全ての髪型の頂点なのかも。
校長先生からハゲ、ハゲの哲学へ、、、終わりの見えない無駄な思考は続いてく。
「それでは、新入生は退場してください。」
先生の声が響き、ようやーーーくわたしは新しい教室へ。
先生に案内され、導かれるままに歩く。校舎は新築ほどでもないけど、きれいな校舎だった。そんな校舎には、先輩となる人達はいないのでやけに静か。わたし達新入生の足跡だけが校舎に響く。
色んな部屋の前を通り、ぼんやり歩くと教室の前へ着く。
「クラス発表だ、、、!」
1年の未来、何割かが決まるといってもいいクラス分け。ここで私の学校の6分の1に届くか届かないか、ぐらいの運命が決まってしまう。
そして運命の時。
先生が紙を広げ。わたしは光の速さでその紙の周りへ。
クラスは、、、1年3組!やった、同じ小学校の友達、、、あと『アイツ』もいる。
フクザツな気分で席に着く。隣には、知らない人。1年後には友達なれてるといいな、、、。
「皆さん、こんにちは。今日から中学校生活が始まりますね。」
はいはい、聞き慣れてますよ〜と思っていたけれど、次の瞬間。普通の中学校では聞けないセリフが耳に飛び込んでくる。
**「自分のスキルを持っている人も、これから開花させる人も、自分だけの『スキル』を咲かせていきましょう。では、改めて青空学園へようこそ。」**
そう。ここは、、、中高一貫青空学園、別名異能力者育成学校、第3校。
全然探偵部の要素ないですがこれから入れます、多分。
ファンレター書いてくださると嬉しいです。
第二話 日常、そして波乱へ
入学式の次の日。
わたしは学校に着くなり、荷物を置いて同じ小学校の親友ー|雪沢《ゆきさわ》まふゆの机に突進。
多少、、、いやかなり、突進による被害がでたけれど無視。いざとなったらアイツになすりつけよう。(最低)
「まっふゆーー!」
「どうしたの?」
わたしがどんなに騒いでいても、暴れていても、甚大な被害をもたらしても穏やかなまふゆ。小学校の時からずっと一緒にいた大大大親友。そんな彼女には、重大なことを伝えなければ。
「スキルって、、、まふゆ、わたし持ってない、、、、。」
言うと同時に一気に肩が重くなった気がする。
まふゆの穏やかなオーラ、そして校長先生のハゲパワーと入学式の退屈させいで忘れかけていた重要なこと。
それはここが異能力者育成学校(長いよ、簡単にしよ?)なのに面白そうだから、といって試験を受け、そのまま受かってしまったことだ。
「まぁまぁ。咲葵にスキルがあるって判断して先生達は合格させたんでしょ。」
「そういうことじゃない、、、。」
まふゆはスキル「製氷」を持っている。一見地味だが、意外と役に立つ。例えばかき氷とかアイスとか、、、あとは熱中症対策とかにも。
クラス全体を見た感じ、スキルを持ってない人もいるけど、、、けど、けれども持っている人が!か、かっこよすぎる、、、、。
憧れと絶望と、沢山の感情がごちゃ混ぜで脳がおかしくなりそう、と思っていると。
「ワー、キョウモサキハゲンキデスネー」
「うげっ。お前さっきまで自転車こいでたじゃんっ!その隣を車で追い越して朝から優越感に浸ってたのに、、、。」
よって来たのは「あいつ」、、、|青葉《あおば》|怜《れん》。小学校からの多分友達。
多分友達、、、というようにわたしと怜の関係は、、、良くはない。
何だって、足蹴ってくるし椅子蹴ってくるし、なんかドアの上の部分(?)みたいなところにぶら下がってるし。、、、まぁとにかくクソガキだ。同い年が言えることではないけれど。
「てかさー、怜ってスキル持ってんの?」
なんとなく聞いてみると、今まで余裕漕いてた怜の表情が面白いほど変化する。もしかしたらこれは、、、。
「え、えー、えーと。いやね?一応俺もこの学校に、入学してきたんだから。うん。」
もしかしたら、、、同類が見つかるかも。
「つまり!!」
「はい。持ってません。」
「うわ、ダッサw」
思い切り笑ってやる。謎の爽快感が心地よい。
笑って笑って散々笑うと。
「おーい、2人とも、、、。せ、せんせいが」
まふゆの声が聞こえるなりわたしと怜はおもちゃかというほどにゆーーっくり後ろを向く。
あーあ。SHR、もうちょっとで始まるのにまふゆ達としゃべってた、、、。いけないいけない。
心の中で猛反省してももう遅く。
「2人とも?席に着きましょう。」
授業日の初日から、注意された。
そして何日かすぎ、わたしも学校に慣れてきた頃。
「今日から部活見学を放課後やります。部活について、色々これから配る紙に載っているので見ておいてくださいね。」
「咲葵は行く?部活見学。私はいいかな〜、入りたいって思うものがないんだよね。」
まふゆに話しかけられ、自信満々でわたしは答える。
「行かないよ。じゃぁさ、まふゆ。協力してよ。」
部活は、入らない。ううん、正確にいうと、今ある部活には。
そして、何をまふゆに協力してもらうかというと。
探偵部、を創部することに。
平和ですね、今は。
第三話 探偵部まで、あと一歩
不穏、不穏にしたい
「た、探偵部っ、、、。」
わたしは職員室でショックのあまり大声でさけんでしまう。
なんでたって、、、。
かれこれ1時間前。
まふゆを連れて、『探偵部』を作るために職員室へ来ていた。
「ふふーん♪探偵部♪探偵部が作れる〜♪このまま♪空まで♪飛びそう〜♪」
「天井にぶつかるよ?」
よくわからない歌によくわからないツッコミ。普段のまふゆとわたしならかなり高確率ででる会話(?)わたしはそれほど浮かれていた。(??)
ただ、その希望は先生の1言によって絶望へと変化する。
早速探偵部を作るため、勘でミステリーが好きそうな先生に話しかけてみる。すると。
「探偵部を作りたい?いいですよ、私が顧問になります。ミステリー好きなので。」
勘が見事に的中し、いぇーーーーい!と心の中で叫び、わたしはこれからのThe青春な学校生活を思い浮かべ、さらには校長先生も頭の輝かしさとサヨナラする未来が見えてきた気がする。
ここまではよかったけれど。
「でも、、、立花さん、雪沢さん、このままじゃ部員の人数が足りなくて、、、。今2人なら、あと4人は必要なんですよ。」
ガッシャァァァァーン
校長先生のふさふさな髪、そして輝かしい青春が、髪の毛が立てていいような音じゃないガラスのような音を立てて崩壊していく。
「そ、そんな、、、。」
そして、現在に至る。
まふゆは入ってくれるとしても、、、4人。意外と壁は高そうだ。
まふゆに慰められ、教室へ。
「うーん、、、。探偵部だからやっぱミステリー好きに入ってもらいたいけれど、、、。」
こうなってはしょうがない。わたし達は手当たり次第、探偵部に勧誘する。
まずは大人しそうなメガネ女子、|天野《あまの》|美桜《みお》。自己紹介の時、読書が好きって言ってたし、誘ってみる。
「ねぇねぇ美桜ちゃーん!部活、どこはいるの?」
「え、えっと、、、咲葵ちゃん、だよね?まだ決まっていなくて。でも運動部は無理だし、かといって吹奏楽部とかも大変そうで。」
ビンゴ!まふゆと顔を見合わせ、聞いてみる!
「もしよかったらさ。幽霊部員でもいいから、これからわたし達が創る探偵部、入ってくれない?」
わたしの必死の願いが叶ったのか、その子は笑顔で面白そう、と了承してくれる。
「やったよまふゆ!これであと3人!」
「よかったね。あ、怜いる。」
まふゆの声につられて見ると、確かに怜がいた。
怜ってまだ何部にはいるとか言ってなかったし、、、。まぁダメ元で。
「怜ー。」
「どうしましたか?ご要件をどうぞ。」
「SiriならぬRenじゃん。本題だけど探偵部入らない?」
「あーまぁいいよ」
あーはいはい、わかりましたよ、バスケ部でも入るんですよねー。って、いいよって言った!?
わたし「ま、まふゆ、、、。もしかしたら、いや多分天変地異起こるかも、、、。」
まふゆ「確かに、、、。あの怜が。怜は怜でなんでOkしたの?」
怜「いやなんとなく。暇そうだし。」
わたし「暇じゃねぇわ!!多分。」
まふゆ「そこは多分つけないって笑」
なんか怜が入るのはちょっとあれだけど、、、うん、まぁいっか☆
あと2人、、、!
「怜、他に探偵部入ってくれそうな人いる?」
「うーん、あ!ちょっとよんでくるわ」
そうして五分ぐらい経って怜が戻ってくる。
その怜の隣には、いかにも眠そうな男子!
「おお〜!めずらしい、よく働くね。流石Ren。」
するとその男子は喋る。
「2組の|朝霧《あさぎり》|亮太《りょうた》ですー。寝れそうなので怜から話を聞いて入ろうと思いましたー。」
んん、なんかクセ強そうだけど、まぁ良し!そしてついにあと1人!
「まふゆとか怜とか、なんかいい人いない?」
「ていってもな、まだ入ったばっかりだぞ。知り合いなんていないし」
「私もあんまりいないかも。まぁでも今日は5人埋まっただけでもかなりいい感じいだと思う。」
フクザツだけれども、確かにまふゆの言うように、5人入ることが確定したっていうのは、かなり大きい。
ちょうど時計をみると完全下校まであと40分ぐらいある。
どうやって暇を潰そうか考えていると。
「うぇーーーい!」
「やめろバカァァ!1年が可哀想っ」
「ちょっと2人ともーーー!」
いきなり知らない声と共に教室に飛び込んできたのは、、、背が低めで肩ぐらいまである髪を後ろで1個に結んでいる中3か中2ぐらいの、性別不明の先輩、高2か高1の女子の先輩、しっかりしてそうな高2か高1の女子の先輩。
それだけでもわたしの頭は「?」でいっぱいなのにさらに人がやってくる。
優しそうな眼差しの先生、ゴツい先生。あとすごいギャルな先輩も。
妙に気まずい空間。
すこし間をおいて、まふゆを口を開く。
「えっと、、、どうしました?」
すると性別不明の先輩が、
「可四酢愛巣、あ間違えた。柏村先生!説明よろしく」とゴツい先生に向かって、、、カシスアイス?という。先生に向かってアイス、、、いいのかな。
「ひすい、私はカシスアイスとやらではなく柏村だ。もしや私の前世、カシスアイスだったのか?、、、まぁ気を取り直して。1年の皆にはすまない。こいつらは問題児でな。」
、、、?前世カシスアイスなの??よくわかんないけど、、、。
カシスアイスならぬカオスになった空間で、先輩の1人が口を開く。
「ごめんね、、、。私達がここにきたのは、探偵部っていうのが面白そうで見に来ただけ。」
視界の端で、怜もまふゆも亮太っていう男子も固まっている。
なんでわかるのかよくわかんないけど、この人達が只者ではないってことは分かった。
ついに登場です
登場人物紹介
転生したら元王女でした、を読むとわかりやすいです
これは第三話までの登場人物です(名前が判明している人がだいたい)
|立花《たちばな》|咲葵《さき》
主人公。スキルなし。中1。明るくてムードメーカー。ミステリーが好きで探偵部を作ろうとしている。一組。
|雪沢《ゆきさわ》まふゆ
咲葵の親友の中1。スキル「製氷」を持つ。落ち着いていて穏やか。頭が良く、優等生。探偵部作りを手伝っている。咲葵、怜とは同じ小学校。一組。
|青葉《あおば》|怜《れん》
咲葵曰く、クソガキ。中1。スキルなし。まふゆや咲葵とは同じ小学校。意外と計算が早い。スポーツ万能。一組。
|天野《あまの》|美桜《みお》
中1。スキル「未来視」を持つ。読書家で探偵部に入る予定。メガネをかけている。一組。
|朝霧《あさぎり》|亮太《りょうた》
眠そうな中1。スキル「夜行性」を持つ。いつも眠そう。探偵部に入部する予定。2組。
|小早川《こばやかわ》|悠人《ゆうと》
探偵部の顧問になる予定の先生。優しくてミステリーが好き。コーヒーが好物。
可四酢愛巣(カシスアイス)
柏村先生、という先生のあだ名。カシスアイスを漢字に当てはめたもの。