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今までのCulture消すよ
おもち
⚠️叫び・苦しみ・グロ等が苦手な方は閲覧注意⚠️
--- **洗礼** ---
コップを空にしてから10分
最初は胃がほんのりと温かくなる程度だった
その温かさは瞬く間に全身の血管を逆流するような悪寒へと変わった
甘音「……、ぅ…っ。」
リビングのソファに座っている甘音の身体が目に見えて震え始めた
歯が鳴り、自分の意志では指先一つ動かせないくらいには冷え切っていた
部屋の温度は何も変わっていない
なのに、まるで極寒の雪山に素っ裸で放り出されたかのような感覚だった
いふ「甘音、顔色悪いで。…始まったか?」
すぐに変化に気づいたいふがテーブルにコップを置いて甘音の元へとやってくる
いふの大きな手が甘音の額に触れた
いふ「うわっつ!」
いふは思わず声を上げた
いふ「ないこ!あにき!始まったぞ。皮膚は冷え切っとるのに、芯の熱の上がり方が尋常やない。はよ部屋に移すぞ!」
ないこ「りうら、部屋の準備!あにき、甘音をお願い!」
ないこの声と同時に、悠佑の大きな腕が甘音の身体を抱え上げる
普段ならその体温に安心するはずだった
今の甘音にとっては、触れられる皮膚のすべてが痛みを伴う拷問のようだ
---
モノトーンの寝室のベッドに横たえられた
その瞬間、悪寒の波は終わりを告げた
今度は肉体が燃えるような熱が甘音を襲った
甘音「ぁ、……あ、つ……い……っ、あ、あぁぁ……っ!!」
喉の奥から、言葉にならない悲鳴が飛び出す
細胞の一つ一つが、内側から爆発していくような感覚
これまで15歳でピタリと成長を止めていた甘音の特異な突然変異遺伝子が、
体内に入り込んだ薬剤を異物とみなして、猛烈な拒絶反応を起こしている
突然変異遺伝子のため普通の人間の何倍もの負荷が、甘音の細い身体にかかっていく
ほとけ「冷たいタオル……!駄目だ、当てた瞬間にお湯になる……!」
初兎「おい、氷の魔法使えるやつおらんか!?このままやと甘音くんの脳みそが焼き切れてまう!」
いふ「俺が冷気で抑える!あにき、甘音の手足を固定して!暴れて骨が折れる!」
悠佑が甘音の両肩と足を上から力強く押さえつける
高熱による痙攣を起こした甘音の身体だ
165cmの体からは想像もつかない力で跳ね上がった
爪がシーツを掻きむしり、鈍い音を立てて布地が裂けた
甘音「はっ、あ、がはっ……、たす、けて……っ、あつい、痛い……っ!!」
意識は朦朧としているのに、痛みだけがナイフのように鮮明に甘音の体を突き刺す
自分の身体がドロドロに溶けて、全く別の生き物に変えられていく
甘音の瞳は光を失い、ただ苦痛の涙をボロボロと溢れさせて視線があちこちへ泳ぐ
ないこ「甘音!意識を保って!痛いよね、苦しいよね。でも、神の器になるには、人間の遺伝子を焼き尽くさなきゃいけないんだ!」
ないこが甘音の右手を強く握りしめた
甘音はその手を、骨がきしむほどの力で握り返した
細い身体からは考えられないほどの力だ
爪がないこの親指の付け根に食い込む
血が滲むが、それでもないこは手を離さなかった
自らの神力を甘音の体内に流し込み、熱を必死に沈めようとしていた
りうら「あまねっち……、町のみんなを助けるって、決めたじゃん……!!」
枕元にいたりうらが、甘音の汗ばんだ髪を何度もかき分けていた
冷たい水を絞ったタオルを額に替え続ける
りうらの必死の訴えが、朦朧とした甘音の意識を繋いでいた
深夜
1時。
2時。
3時。
なにも聞こえなかった
心臓が爆音で脈打つ音と、自分の皮膚が焼けるような熱の苦しさだけが甘音を支配していた
甘音(痛い……痛い痛い痛い……!なんで、僕がこんな……っ。)
一瞬、弱音が甘音の心を支配しかける
そのたびに、甘音の脳には近所のおじいさんやおばあさんたちの優しい笑顔が浮かぶ
『甘音くん、学校に行けなくても、お前は良い子だよ』
『いつも農作業を手伝ってくれてありがとうね』
甘音(……僕がここで諦めたら……また、誰かがあの町から、子どもが消えて、みんなの記憶から消されるんだ……。)
絶対に嫌だった
自分の人生なんて、15歳で止まったあの日から、改めてどうでもいいと思っていた
そんな命だ
ここで使い果たしたって構わない
甘音「……ぁ、う、あああああああッ!!」
甘音の獣のような絶叫が部屋に響き渡った
甘音の身体から、爆発的な淡い紫色の閃光が膨れ上がった
看病していた6人を衝撃波となって吹き飛ばす
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そして、唐突だった
あれほど荒れ狂っていた甘音の中の熱が、ピタリと止んだ
甘音「はぁ……、はぁ、……っ、……。」
ベッドの中で、甘音の身体から力が抜ける
シーツは汗と涙で完全に濡れ、甘音の呼吸は弱々しかった
でも確実に、深く静かなものへと落ち着いていった
細胞の反逆は終わり、神の遺伝子が、甘音の不老の肉体と完全に融合した
ないこ「……甘音?」
恐る恐る近づき、その顔を覗き込んだないこは、息を呑んだ
一晩中続いた地獄の苦しみを耐え抜いた甘音の髪
神秘的な紫色へと染まっていた
ゆっくりと開かれた瞳は、完璧な、**美しく澄んだアメジストの輝きを放っていた**