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ノニサクウタ
今日も先生は一生懸命頑張った
嫌なものなんてさ 嫌いな人なんてさ
仕事尽くめの先生をサボり魔視点で描いています。
※この作品は原作のキャラ設定とは一部異なっている部分が含まれます。
--- 先生は最近、体調不良で休んでいる。 ---
先生は24時間1週間、「書類整理」という名の仕事に追われていた。
私は何も知らないけど。
そのせいで(仕事のせい)で、先生は64℃の高熱が出た。(!?)
ゲヘナのサボり魔として名高い(?)私は、死に至る可能性のある先生のところへお見舞いに行くため、シャーレに来ている(チアキを置いて)。
ガチャン(ドアの開く音)。
「先生、死んでませんよね……って、死んでるじゃないですか」
「……ギリ生きてます……」
いや。先生完全に死んでる。
「熱はどうなったんですか」
「……ギリ37℃」
「よく生きられますね」
「ゲボッ。で、何で来」
「お見舞いですよ笑。早く終わらせて帰るんで」
「ゲボッ。ありがとう、イロハ」
私は、先生の仕事机に、得体の知れないドーナツ大好きな人からもらったドーナツセットを置き。
「私はもう帰りますね。さようなら」
「ありがとう、わざわざ」
ガチャン。
先生と話した感じがしない。仕事尽くめであんなにも忙しそうな先生と話した感じが全くしない。
お見舞いに行く意味はあったのか。
私は一直線にゲヘナへ戻った。
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お見舞いに行ってよかったのか。
この学園一のサボり魔が?
この部屋には誰もいない。チアキもいない。私しかいない。
感動シーンを入れようとしても、入れることはできない。
サボり魔だから。
「帰っていいですか」に対して、先生は毎回驚いた顔をする(多分)。「だる」に対しても、先生は毎回驚いている。
これが常識のはずだ。「私=サボり魔=さっさと終わらせてすぐ帰る」。先生も、これが常識だと堅く確信しているはずだ。
ただ唯一、感動作にする方法はある。
*もう一度お見舞いに行く。*
キヴォトスのあらゆる生徒は、先生にあらゆる手段で好意を見せている。私は先生に対して好意などない(何故か他のファンの間では「イロハ=先生のこと好き」と勝手に解釈されているので「イロハは先生に対して好意はある」と捉えましょう)。何勝手に解釈してるんですか。
「お見舞いに行く」ことで今後の先生の思考はどうなるか。
【先生の思考予測】
<「①イロハ、ありがとう。おかげで熱は下がったよ。」
<「②イロハ、ありがとう。またお見舞いよろしくね。」
<「③イロハ、ありがとう。君は私の中で一番の生徒だ。」
これくらいだろうか。③はちょっと嫌だな。先生と私が恋愛関係にあるみたいだ。(どうしたらそうなるの?)
私はこの予測を持って、部屋を出た。
---
だが万魔殿(ゲヘナのこと?)を出るには、『|丹花《たんが》イブキ』という名の壁がある(今日は)。
丹花イブキ、11歳。|天真爛漫《てんしんらんまん》で明るく、|純真無垢《じゅんしんむく》な性格の少女。万魔殿のメンバーでありながら、その幼さと品行方正さから、私をはじめとする周囲から非常に可愛がられる愛され人。
そのイブキが、立ち塞がる壁。
余裕に越えられる壁ですけど笑。
「サボ?」
「サボ」は「サボり」の意味らしい。
「……な訳」
「へー。じゃーね」
壁クリア。(有●の壁?)
私は、シャーレへと向かった。
---
ガチャン。
先生は……。
死んでいた。
「大丈夫ですか」
「……ギリ生きてます……」
いや、完全に死んでますよ。
「大丈夫じゃなさそうですね。さよな」
「ら」を言おうとしたら。
先生は急に泣き出した。
「大丈夫ですか」
**「私が仕事だらけで1日のスケジュールの中で自由時間とやらテレビ見る時間とやらがないことは分かるだろう?せめて1時間くらいテレビ見る時間くれよ。だいたい何で私はこんなに面倒で面倒で面倒で面倒で面倒で面倒で面倒で面倒で面倒で面倒で仕方がない『先生』っていう仕事に就いて、面倒で面倒で面倒で面倒で面倒で面倒で面倒で面倒で面倒で面倒で仕方がない問題児だらけのこの学園都市の面倒で面倒で面倒で面倒で面倒で面倒で面倒で面倒で面倒で面倒で面倒で面倒で面倒で面倒で面倒で面倒で面倒で面倒で面倒で面倒で仕方がない生徒の面倒を見なきゃいけないんだ!?何とかしてくれよ、神様」**
……なんか全部私のせいみたいに聞こえるんですけど。
「私が悪いんですか?」
「…………まぁ…………そうだね(?)」
「…………そうですか。もう帰っていいですか」
「いや、待て。『今できること=イロハと話すこと』になってるから」
「どこから出て来たんですかその変な設定」
私は先生の頼みで、先生の話し相手役となった。
だる。
「どうしたらそんなんになるんですか」
「…………なんとなく。」
「なんとなく」じゃ分からない。
「先生、」
私が言いかけたその時。
先生の口が開いた。
「イロハ、ありがとう」
何だろ。なんか私悪いことでもした?(毎日サボってんじゃないですか)
というか、このセリフ、どこかで……。
「君は私の中で一番の生徒だ」
「…………!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
!?先生の口から、③の言葉が一字一句間違えずに発せられた!?!?そんな奇跡的なことある!?
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結果、予想通りの展開のせいで、予想通り先生と私が恋愛関係にあるみたいになってしまった。いや、別にそんな関係ないんですけど。
その「噂」は、キヴォトス全土に広まった。
「先生と付き合ったって聞」
「別に付き合ってなんかないですよ。なんか勝手に誰かさんが『先生の彼女=|棗《なつめ》イロハ』にしたんですよ多分」
私は、この間ドーナツをくれた得体の知れないドーナツ大好きな人と話していた。
「誰かが広めたんだとしたら、それ先生しかいなくない!?!?」
「__マジですか__」
先生が広めたんだとしたら、おそらくあの人は勘違いしているだろう。何で『先生の彼女=棗イロハ』っていう新常識が生まれたんだと思ってるんですか。
一つ、聞きたいことが。
「あ。名前なんて言うんですか」
この人は答えた。
**「ヴァルキューレ警察学校生活安全局学年1年生の|合観垣《ねむがき》フブキ」**
「……」
「あ、ごめん。戻らないと。じゃーね。仕事めんどくさ…」
「……さようなら」
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どうやらそのフブキという名の少女も、サボり魔のようだ。(そうなの?)
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仕事尽くめの先生にドーナツ大好きな人。どちらも私に似た、
サボり魔…。
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[今日も先生は、熱を出してでも、仕事をやり切った。]
仕事尽くめの、全ての人へ。
ノニサクウタである、全ての人へ。
この小説を渡します。
今日も先生は精一杯に頑張った
泣くことはグッバイです 先生に笑顔を届けた
終わり
感動作だったぁ…。書くのも疲れて考えるのも疲れて読むのは楽しかったぁ…。