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第3話 不思議な疑問
目が覚めたら、保健室のベッドにいた。
保健の先生の話を聞く限り、神崎くんが運んでくれたらしい。
彼はもう帰ったと先生は言っている。
でも私は、帰ったとは思わなかった。
あんなに引き下がらなかった神崎くんが素直に帰ったとは思えない。
こう考えていた私は先生の声が聞こえていなかった。
「水瀬さん聞いてるの!?」
「すっ…すみません聞いてませんでした…」
「はぁ…もう一回言うわよ。今から親に来てもらうか一人で帰るかどっちにする?」
どっちも嫌だ。
これが私の最初の答えだった。
だけど親と帰る方が恥ずかしい。
一人で帰ろう。
「一人で帰ります…」
「体調大丈夫なの?帰るならさっさと帰りなさい。もう下校時刻過ぎてるわよ」
私はこう聞いてすぐに時計を確認した。
確かに、下校時刻の5時を過ぎて5時12分だ。
何分、気を失っていたのだろう。
確か…神崎くんに告白される前、教室で自主勉強をしていた。
その時、帰ろうと思って時計を見たら4時半くらいだったはず。
結構長い時間、壁ドンされていたのだろう。
「…じゃあ今から帰ります。さようなら」
「はい、さようなら」
こう言って私はベッドから出て保健室の外へ出た。
外へ出ると…思ってた通り、神崎くんがいた。
「水瀬…お前なぁ、覚えとけよ」
「何がよ。覚えとけって」
覚えとけって言われても具体的に言われないとわからないに決まってるじゃん。
でも、自然と話せた。
名前くらいしか知らなかったのに。
本当は話したくないはずなのに。
下校時刻も過ぎているから、もう帰らないと。
でもこのまま帰ると神崎くんに家がバレてしまう。
「…ついてこないで」
「無理だ。ついていく」
やっぱりこんな返事しか返ってこない。
私はもう恋愛なんかしない。
とずっとあの日から思ってた。
でも…なんで神崎くんは私が好きなんだろう?
という感情が出てきた。
なんで私が神崎くんのことなんて…