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まだ消えない痛みと匂いが。
こういう系統あんま書かないなー
実はR18表示ついた小説公開するの初めてでございます
⚠️一応忠告
グロテスク表現入ってます
石鹸を使って手を洗って、汚れは落ちたのに匂いがいつまで経っても消えない。
そんなの私がその匂いを忘れたくないから当たり前か。
洗面所からリビングに戻ると、そこには私が世界一見たくなかった死体が
血まみれで転がっていた。
何故、世界一見たくなかった死体を見ても私の目からは涙が出てこないのだろう。
何故、世界一見たくなかった死体を見ても私の口からは声が出てこないのだろう。
…知っている。私は壊れてしまった。
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私は昔から彼女のことが好きでたまらなかった。
家が近く、親同士もそれなりに仲が良かった。
保育園、小学校、中学校、高校までずっと一緒だった。
…大学は、それぞれの将来を考えた結果、別々のところへ通う事になった。
そのことは何も後悔していない。
私は将来貴女がデザインする服を、ずっと楽しみにしていたよ。
しかし、彼女が大学で彼氏を作ったことで私の気持ちは濁っていった。
大学で知り合ったばかりの男に、自分の幼馴染を取られたくなかった。
いや、幼馴染なんて一言で済ませられる思いではなかった。
貴女が隣にいてくれないと、私は生きていけない。
なのに…それなのに、彼女の隣はあっさりとあの男が奪って行った。
私が男に生まれていれば、絶対に渡さなかった。
彼氏として、奪われないようにずっと守っていたかった。
でも、恋愛がしたかったわけではない。
ただ隣という特等席で、彼女の行く末を見守りたかった。
可愛がりたかった。
自分の愛が重すぎるって自覚はある。
でも自覚があってもこの気持ちはもう、どうすることもできない。
私の宝物は、毎年貴女が誕生日にくれるプレゼントと、貴女。
でももう、貴女は私“だけ”の宝物じゃなくなってしまった。
悔しかった。
大学卒業後、ある知らせが届いた。
それは、彼女と大学から付き合っている彼氏が結婚するということだった。
「…は、?」
彼女が幸せなら私はそれでいい。
結婚することに対して、『おめでとう』と言ってあげたい。
でも、言えない。
素直に言えたら、彼女の笑顔が見られて私は幸せだと思えるだろう。
でも、私の気持ちは?
結婚相手の“恋“が報われて、私の“愛“が報われなかったら?
そう考えるだけで、辛い。
ねえ、私から離れないでよ。1人にしないでよ。
…そして、今日。結婚式の前日だ。
彼女が今私の家にいて、テーブルに向かい合って座っている。
結婚したら彼女は結婚相手と同居になり、少し遠くへ行ってしまう。
だからゆっくり会って話したい、と彼女の方から誘ってくれた。
彼女は私に言った。
「実は私、君のことを幼馴染以上に思っていたんだ。
私にとって君は隣にいてくれないと生きていけないような相棒…愛棒なんだ。」
その言葉で、私の気持ちが全て報われたような気がした。
「実は私も、ずっとそう思ってた。」
「…本当に…!?」
よかった。私たちは、相思相愛だった。
席を立ち、苦しいくらいに抱きしめ合った。
そして、私は貴女の背中にナイフを突き刺した。
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しゃがみ込んで、彼女の遺体の顔を見た。
目を閉じて穏やかな表情をしていた。
愛し合っていたのが分かったのに、どうして刺し殺してしまったのか?
それは…私の勝手な行動だ。
やっぱり、結婚した事に対して『おめでとう』とは言えなかった。
そのことだけは、許せなかった。
結婚だけは、させたくなかった。
私だけの貴女でいて欲しかった。完全なる独占欲だ。
「さて、これからどうしようか。」
私がこの殺人を警察に自白したら、私は慰謝料を払わなければならない。
私が悪いのは知っているから、金はいくらでも払う。
彼女の命の重みは、誰よりも知っているつもりでいたい。
でも、結婚相手にその金の一部が渡って、
その金でそいつが生きていけるとなったらそれは許せない。
「いいことを思いついた。」
申し訳ないとは思いつつ、
私は彼女の遺体を大きなリュックに入れて自転車を走らせた。
人をおんぶして自転車を漕ぐのは難しく、
目的地には自転車を捨てて、歩いて到着した。
着いたのは、絶対と言っていいほど人が来ないような山の中の廃屋。
廃屋とは言ったが、昔は優しい老夫婦が住んでいた。
小学生の頃に2人で休みの日にお邪魔していた。
でも老夫婦が亡くなると、そこには誰も来ることなく家も残されたままだった。
私は彼女の遺体が入ったリュックを開けて、椅子に座らせた。
リュックの中が血まみれだが、もうそれもどうでもいい。
「ここなら、誰にも見つからない。」
そう、2人の思い出の場所で死んでしまえばいい。
私は貴女の手の甲と頬にキスをした。
「痛かったよね、ごめんね。今、私も行くから。置いていかないで。」
私は彼女の前に|跪《ひざまず》き、躊躇いなく心臓にナイフを突き刺した。
貴女に刺した、血のついたナイフで。
私の中で、2人の血が混ざった。
執筆楽しかったー!
(サイコパスじゃないです)