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第五話 Level !
「走れ!!!」
入った瞬間、先輩はそう叫んだ。
扉が閉まると同時に、後ろからエンティティの鳴き声、呼吸音が聞こえてくる。
軽く考えても10体はいるだろう。
「後ろを振り向くな!」
「振り向くのは死と同義だ!!!」
とにかく走る。
赤く光るライトで照らされた廊下を駆け抜ける。
道中棚やベッドが落ちてきたり、ドアが急に開いて、邪魔をしてくる。
先輩は目が見えないのに、避けながら僕の一歩先を走っている。
おそらく倒れたときの空気の衝撃などを感知しているのだろう。
そう考えていると、僕は足元の棚に気づかずに転んでしまった。
「馬鹿野郎!立て!!!」
先輩に無理やり手を引かれ、立たされる。
また走り出す。
転んでしまったときの傷がじくじくと痛む。
俺が転んでしまったせいで、後ろから聞こえるエンティティの鳴き声は
どんどん近くなってきている。
「こっちだ!」
先輩はいつの間にか、廊下の途中にある赤い光が漏れ出ているドアの前にいた。
先輩はそのまま、ドアを開けてドアの中へ飛び込んだ。
僕もそれに続く。
このドアは、一体どこへつながっているんだろうか。