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目次
魔物吸収、成り上がり。「第一話」
「おいテメェ、ちゃんと働けやゴラ!」
「す、すみません…!」
俺の名前は__|喰代《ほおしろ》|零《れい》だ。
ただいま、“ダンジョンバイト“中…。このバイトは、その名の通りダンジョンでするバイトだ。
「ダンジョンから出る鉱石を掘り出す」というバイト内容で、バイト代が「7万円」と、他のバイトよりも高い。
俺は…金がない。だからバイトをしている。だが、このバイトではうまく働けない。
「もうテメェ、これで何回目だ…!?」
「す、すみません…。」
俺は土下座して謝る。こんな風に毎回怒られる。このバイトでは重労働が多いため、体力がない俺には誰もが心底呆れる。
先輩だって…友達だって…このバイト中では、俺は冷ややかな目でいつも見られるんだ。
けど…金が欲しい…ッ!!!
「お前はもう先に帰れッ!」
「………」
俺は、先輩にそう言われバイトから抜けた。
…突然だが、俺には「特殊能力」がある。…と言っても、生まれた時から“誰もが“特殊能力を持って生まれてくるんだがね…。
俺の特殊能力…いや、呼ぶのがめんどくさいから「異能」とでも言っておこうか。
俺の異能は、「|魂魄吸収《ソウル・アブソプーション》」だ。
この異能は「魔物を吸収」することが可能だ。
しかし、この「魂魄吸収」は、自分よりも格上の魔物は吸収することは不可能だ。
けれど、その欠点は自分がレベルを上げていけばいい。っていうだけなんだけどね…。
俺は拳を握りしめた。お金を稼ごうと思っても、うまく稼げないバカな自分を思って。
---
家に帰ってきた。お金がなくて、ここ最近、家賃を払えていない気がする…。
俺は水を一杯、ゴクッと飲み干し、自分に嫌になりながらベッドにぶっ倒れた。
魔物吸収、成り上がり。「第二話」
ぶっ倒れた翌日…。
「ふゎぁ〜…。」
俺は、目を覚ました。
ふと俺は、自分の姿勢に目をとめた。
ん…?俺、昨日の夜顔面からベッドにぶっ倒れたはずだぞ…?
「なのになんで、頭が枕にあるんだよ〜!!」
俺は、近所迷惑になりかねない声で叫んだ。
俺って…頭が無意識に枕にいく寝相だったの?
まぁそんなことを思いながら、携帯を手に取った。
俺は毎朝起きたら、携帯でYouTubeを確認するのだ。__そのせいで視力悪い__
「え!?「Miforu」さん、YouTube更新してんじゃん!!」
一応「Miforu」さんとは、俺が大好きなYouTuberだ。
俺は、Miforuさんの更新されていた動画を押した。
「はぁ…また広告かよ…?」
俺は、「また広告かよ」と思いながら広告を見ていると、こんな広告が流れてきた。
**「ダンジョンで魔物大量発生!魔物討伐バイト!」**
という広告だ。それが俺に何が関係あるのかって…?
関係あるさ、ついに俺の「魂魄吸収」が役立つ時が来たのだから。
俺は、Miforuさんの動画を後にし、急いでその広告を押した。
「これは…一世一代のチャンス…ッ!!」
俺はワクワクと興奮が抑えられなかった。
なんたって、人生に一度とないチャンスなのだから。
やっと広告の画面が開いた。そこには、こう書かれていた。
**「バイト募集中!一応バイト代は`10万円!`なりたい人は、〇〇月XX日に△△バイト場に集合!」**
な、なんだこの神広告は…!?
バイト代が10万円だって!?前の鉱石のやつよりも全然いいじゃん!
あの~~クソ~~先輩がいないのも、超ラッキー!
「うぅ〜〜〜〜!!!超ラッキーぃ!」
俺は思わずベッドで飛び跳ねてしまった。
やっぱりこれもMiforaさんの動画を開いたおかげだな…。
そう思っていると、俺の目に小さな涙が溜まった。
なんでだろうな…なんで泣いちゃうんだろ。
こんなにも嬉しいから泣いちゃうのかな…?
俺は目を涙で赤くしながらも…二度寝した。
魔物吸収、成り上がり。「第三話」
二度寝した10時間後…。
「ふゎぁ…あぇ!?」
俺は目を覚まして、体を思いっきり伸ばしていると、あることに気づいた…。
「なんかスライムがおるてぇぇ〜〜!!」
そう、スライムが俺の腹の上に乗っかっているのだ。
…いやどゆこと?俺は寝る前にちゃんと窓も閉めたはず…。
と思っていたら、布団に何かしらの「かけら」があった。
「ハァッ…!!」
俺は背筋に寒気がして、猛烈なスピードで振り返った。
なんということでしょう!窓が割られています!
そういうことね、スライムは俺の家の窓を力づくで割って、侵入してきた!っていうことね…。
「修理代…払えるよな?」
俺はスライムをガッシリ掴んで、そういった。
スライムは、逃げようとしたが俺がガッシリと掴んでいるから逃げられない。
俺はさらに強くスライムを掴んだ。
そうして、窓の外にぶん投げた。
「はぁ…これから新しいバイトに行くっていうのにヨォ…。」
俺はパジャマから着替え、家から飛び出した。
行き先はもちろん決まってる。
--- **新しいバイト先だッ!!** ---