「もうニンゲンなんて、信じない。」
∘˙⊹. ꒰ঌ ᧔ෆ᧓ ໒꒱ .⊹˙∘
裏切られた龍が、愛と涙を知る物語。
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目次
001:生まれ
時は遡り、六百年前。
とある龍の赤子が、目を覚ます。
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「#名前#ちゃん!こっちの雪もどかしてくれるかい?」
そう問いかけるのは、スネージナヤの寒村に住む猟師。
「はいっ!お任せくださいっ!」
そう答えるのは、近くに住む龍、#名前#。
指を鳴らし、氷の元素スキルを発動し、軽く積み上がった雪山をどかす
「いつもありがとうなっ!お礼のウサギ肉だ!」
「わぁっありがとうございますっ!」
目を輝かせて#名前#は受け取る。
冬場は獲物が少ないため食料は貴重だ。
#名前#が住んでいる洞窟に帰ろうと足を動かすと、
#名前#の体が沈み込んだ。俗に言う、落とし穴
「けっ!獲物が取れたぜっ!こいつをつかってボロ儲けしてやるんだよっ!」
#名前#は理解した。理解せざるを得なかった。
理解して、#名前#は憤慨した。
怒りで前が見えなくなるほどに。
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気づけば、#名前#は多くの死体の上に立っていた。
村人たちに作ってもらった可愛らしい服には返り血が多数ついていた。
「あぁ、ボクはニンゲンに何を期待していたんだ。」
誰にいうでもなく、#名前#は小さくつぶやいた。
そのひとみは、かつてのような愛らしい輝きはなく、
濁りきった何も映していないひとみだった。
02:出会い
時は流れ、100年後。空が目を覚ました日
#名前#は、100年前、寒村を1つ一瞬で滅ぼした日から、ずっと洞窟に籠もっていた。
さくり、さくりと雪を踏む音が#名前#の耳に入る
「あれ、誰かいる。」
そう言ったのは、金髪のこのあたりでは見ない顔のニンゲン
「何をしに来た、ニンゲン。ボクの敷地に入ってきて。」
「あ、龍か。…うーん、どうしてずっと洞窟にいるの?」
「…ニンゲンが、ボクを裏切ったから。」
「…ふぅん。…あのね?カールンライアの災厄、あったよね。」
「知ってる。ボクが生まれたとき、始まった。」
「そっか。…カールンライアの災厄で、被害を受けたヒルチャールが可哀想だとは思わない?」
「…」
「カールンライアの災厄を起こした天理はすごく身勝手だ。だから、俺と天理に復讐しない?」
03
「俺と天理に復讐しない?」
#名前#は黙る
「オマエにそんなことができるの?」
「うーん…」
金髪のニンゲンは、近くに居た、狼の集団を一瞬で滅ぼした。
「…どう?」
「…オマエ、名前は?」
金髪のニンゲンは軽く顔を輝かして
「俺は空!よろしくな!君は?」
「…かつてはあったが、もう忘れた。今は氷星龍と呼ばれている。」
氷元素で、星のように攻撃することから、近くの寒村に住むニンゲンたちがそう名付けた
「そっか…なら、#名前#なんてどう?」
「#名前#…。空、うぅん、ご主人様、復讐に、ついていきたい…ですっ!」
ご主人様はにっこりとわらって頷き、ボクに手を差し伸べた
ボクは久しぶりに目を輝かせ、いつかの可愛らしい服をはためかせながら立ち上がり、手を取った。