ある日、高校生の瑠衣は交通事故にあってしまう。その後目をあけると彼女は元王女に転生しており、処刑されるところから逃げている最中だった。
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目次
一話 全ての始まり
キーンコーンカーンコーン
「時間になったが、ここはテストにでるから覚えておけよー」
チャイムの音が授業の終わりを告げる。先生がテストの範囲について話し、それを熱心にメモしたり、あきらめたような顔をしたりするクラスメイト。
私、高2の瑠衣は窓の外を眺め、あくびをした。はやく帰れないかな、そんなことを思い、休み時間を過ごす。
改めて、私は高2の白瀬瑠衣。吹奏楽部でトロンボーンをやっていて、クラスでは「るい」「るいるい」、、、一部からは「ゴリラ」と呼ばれている。(認めないよ、ゴリラは。ゴリラじゃないし)
その後の授業を終えたその日の帰り際。「今日さ、一緒に帰ろ!」と友達。「ごめん、今日用事があって、、、。」そう、今日は急がなければならない。なぜなら、、、ゲームの新しい機能が追加されるというのだ。ゲーム好きの私はたまらない。
ウキウキで帰りながら、横断歩道を渡る、いや少し渡ると。
キキィィィーーーーー
多分、生まれてから一度も聞いたことのない車のブレーキ音が響く。あ、やばいこれと思ったが私の視界は段々暗くなっていった。
「あっちだ!」「いやいくらなんでも深窓のお姫サマだ。そんなすぐ逃げられるはずない。近く探せ!」「いくらなんでも処刑なんてなぁ。しかも王女だろ?」
声が聞こえ、二度と開かないはずだった瞼を開けると。
今まで見たことのない髪色、目、人、、、すべてがそこにあった。本当なら嬉しいはず何だけれど。
「何これ、、、、。」私、いや私の肉体、というか転生したらしい私を探す兵士達。見たことのない、いやゲームのような格好。そして使うのは剣、槍、銃に加え、、、、魔法。(マジか最高、、、じゃない)
「黒髪、赤い目の少女だ!こんな森林の中ならすぐ見つかる!」そういった兵士が私の横を通り過ぎる。(あ、危なかった)
一体何が起きたのか。私は死んでしまったはず。でも今の兵士の発言でこの転生先がだれなのか考えると。(さっき少女のことを言った。でも私は、、、)そんな私の今の容姿は、、、、黒髪、赤い目、そして整った顔。どうやら私は処刑されるはずの王女に、転生してしまったらしい。
始めて自分の投稿をしました。拙い文章ですがどうかよろしくお願いします
第二話 転生先にて
よろしくお願いします
どうやら、私は転生をしてしまったらしい。しかも、目の前で木の陰に隠れた私を探す兵士達の会話に出てくる「処刑」「黒髪、赤い目」というワードから推測すると、私はどうやら処刑から逃げてきた王女らしい。
(私、死んだんだ。、、、ゲーム、やりたかったな。もうちょっと最期に気をつけて断歩道渡ればよかったな。友達、大丈夫かな。お母さんお父さん、無理してないかな)
危機的状況とは反対に、私の頭は生前のことを考えてしまう。あぁ、なんで、、ともう何回目になるかわからない後悔をし始めていると。
「いたぞ!あの木陰だ!相手は王女だ!!すぐには逃げられまい、だが急いで確保しろ!捕まえたら直ちにに将軍様に差し出すんだ!!!」
「、、、やばっ」
(将軍様って誰、、、?)考えながら急いで走る。だが相手は兵士。中身は普通の女子高校生、しかも外は多分運動してないであろうお姫さま。
(無理ゲーすぎる、もう処刑されてもいいから、ここはおとなしk)
その時。
「お〜い、こっちこっちぃ〜!」翡翠色の目、髪を持ち、この状況に合わない笑顔を浮かべた少年が道の先で手を振っている。なんとなく、私はその少年のところまで、ダッシュで走ると。
「んじゃ、バイバ~イ」そう言ってその少年は手をサッと振り、魔法陣のようなものを出現させ、兵士に向かって一瞬で光を放つ。すると兵士は跡形もなく消えていった。
(死んだ、、、、。いくら前世ゲームをしていたからって人が消えるのには抵抗がある)
そうして2人きりになったはずの森。
少年「君、オルタでしょ?こっちの国、レオノスティアの、第3王女だよね〜。確か君の母親が将軍様、、、カシムと敵対そて負けちゃって処刑ルートなんだよね。合ってる?あ、助けたのはボクがカシム嫌いだから〜!私情あるけど許してね」
(いやわかりませんよ、そんなの。でもこのオルタ?はレオノスティアって国の第3王女、親がカシムっていうやつと敵対して処刑されそうなんだ、、、、。私情で助けるんだ、、、。にしてもこの人誰?)
「あ、あの。合ってるんですけどあなたは?」
「ボク?さぁね。また会ったら紹介するよ。じゃ、次は玉座で会お。」
そういってその少年は歩いてどこかに行ってしまった。
(玉座って、、、どこの?あの人そんなの偉そうには見えなかったけど、、、。)
そんなことはさておき。
「何しよう、、、。」
そう。今の私にやることがない。
(まぁこの世界とか、オルタのこととか調べよっかな。死んだし何しても大丈夫なはず。あ、そういえば処刑されるってことはこのまま外あるいたらやばそう。でも、適当に髪型変えとけばバレないはず!)
そう思い私は結ばれていた髪を解く。
「じゃ、いきますか!」
私は早速森を抜け、近くの街に向かうことにした。
第三話 ライゼティア
第三話です!よろしくお願いします
「うーん」
なんで唸っているかというと。数分前、私はついに近くの街へ行った。賑やかでいかにも異世界という街、名前はアイゼというとか。そこまでは良かったのだけれど。
普通に、ごく普通に、すごい普通に街を歩いていた。どうやらこの街、私の体、オルタ一族が支配する国「レオノスティア」の一部らしい。
(そういえばここ、日本語使ってるけど通じるんだ。ん?何あの紙。指名手配犯っぽいやつ?)
すると。
「おい、お前、、、オルタを知っているか?」
「え、え、いいえ。あ、あの第三王女で処刑から逃げたっていう、、、?」
「そうだ。そのオルタだ。違うならいいが、、、。まぁ逃亡者がのこのこと街を歩くわけないか。お前さん、あの紙に載ってる王女に似てるからつい声をかけてしまった。疑ってすまない。」
(めっちゃのこのこ歩いてます、なんかすいません。給料減ったらごめんなさい。)
急にあの時と同じような服を着た兵士に話しかけられたのだ。なんとか誤魔化せたらしいので良かったけれど。
おまけに指名手配犯としてオルタの写真が載った紙があちこちに貼られている。金額も書いてあるが、、、桁はすごいことになっている。このままではまた声を掛けられそうなのでとりあえず裏路地に移動。
そうして今にいたり、唸っているというわけだ。
(図書館で調べたりしたいんだけどな。、、、まぁでも適当に旅人を装って民家にでも行って情報収集してくるか。ゲームだったら会話の選択肢適当でいいんだけど現実はそうじゃないから失敗いないといいな、、、)
でも悩んでいても何も起こらない。早速近くの家へ。
「すいませーん。」ドアに向かってそう声をかけると、、「はーい」とすぐに女の人の声が聞こえる。
「えっと、、、。何の用ですか?」
(警戒されてるかな。まぁなんとかなる。)
「実は私、最近この国にやってきたばかりで。この街とか、国とかについて教えてくれまずか?」
そうお願いすると女性は快諾してくれた。
「あら、そうなの?それにしても1人で旅、大変よね、、、。さぁ中へ入って。」
「ありがとうございます!」
そして早速情報収集。
「あの、ここの国って、、、。誰が治めてるんですか?」
「ここはレオノスティア。最近カシムに処刑されちゃったんだけれど、リルド夫妻が治めてたのよ。幸いここの街はカシムの襲撃を受けなかったけれど、他の街は結構被害を受けてると思うわ。にしても、跡継ぎは誰になるんでしょうね。」
「あの、私結構遠いところ(適当)から来たんですけれど、この周辺ってどうなってるんですか?」
「そうなのね。だとすると、結構長くなるけどいいかしら?」
「ぜひぜひ!」
「ふふ。この、ライゼティアには全部で7つの国があるの。
一つはここ、レオノスティア。炎属性の王、リルドが治めていたの。
二つ目はアクリア。水属性の女王、コーラルが治めているの。
三つ目はセレト。草属性の女王、リルファが治めてるの。
四つ目はフロンティア。氷属性の女王、アイスが治めてるの。
五つ目は風雅。風属性の王、翡翠が治めてるの。
六つ目はダクトリア。将軍様、土属性のカシムが治めてるの。
七つ目は雷都。雷属性の雷華が治めてるの。
ちなみに、属性は炎属性、水属性、草属性、氷属性、風属性、土属性、雷属性、あとはすごく稀に闇属性、光属性をもつ人もいるのよ。」
(いや、長いし覚えられない、、、。でも私にも属性、あるっぽいな。レオノスティアだから炎属性かなぁ。ゲーム並みに多い。そりゃそうだけど)
「そうなんですね!ありがとうございました〜!」若干愛想笑いに見える笑顔を浮かべ去ろうとすると。
「最近物騒なことがあるから気をつけるのよーーーーーー!」
と言ってくれる。
ぺこっとお辞儀をして、私はレオノスティアの城へむかうことにする。
(とりあえずこの体の家、レオノスティアの城に向かおう。そうしたらあの少年のこともわかるかもしれないし。)
そうして私は歩いていった。
国名とか色々出てきましたが覚えなくても多分大丈夫です!
第四話 日記
用語解説です
レオノスティア 転生先の元王女一族が支配する国。
ライゼティア 転生先の世界
オルタ 転生先の元王女。
カシム オルタ一族を襲撃、処刑した王。
少年 狙われたときに助けてくれた。強そう
目指すはレオノスティアの城、、、と言って出発し、私はなんとなく冒険者ギルドに登録を行うことにした。
「新規登録ですね!お名前をお願いします!」
(名前、、、オルタはまずいし。白瀬瑠衣だから、、、シルヴィア??)
「あ、シルヴィアです!」
「了解です!では登録を行いますね。まずFランクからスタートになります!」
その後もろもろ手続きが終わり、外に出る。
(うーん疲れた、、、。そういえば魔法とか全然使えない、、、。)そう考えていると。
「こんにちは〜!さっきギルドで登録してたよね、君!シルヴィアだよね。」、と見知らぬ女の子が話しかけてくる。
「え、そうだけど、、、?」(まずい、オルタであることがバレた!?)
「よかったらさ、一緒に冒険しない?私も初心者でさ。」
(どうしよう、レオノスティアの城のときは別行動じゃないとまずいけど、まぁいっか。)
「え、いいの?ありがとう!よろしくね」
「こっちこそよろしく!あ、私はアカネ!」
(なんか日本っぽい名前、、、。)
そうして私はアカネと冒険をすることになった。
なんと、アカネのお陰も増えた。
「魔法使いなの?アカネは。」
「そうそう!中級魔法ぐらいまでと上級魔法をちょっとしか使えないけどね、、、。」
「すごいよ、よかったら教えて!」
「いいよいいよ!じゃぁまず基本の、、、」
そうして教えてもらうと以外に魔法は魔力が必要だとわかった。
(これくらいなら行けるけど、、、あの時の少年、一瞬で人を消してた。何者、、、?)
「ねぇアカネ。10人ぐらいの人を一瞬で存在を消すのってどれくらい難しい?」
「え、どうしたの?笑 まぁでも除去系統なら上級は軽く超えてるね。まぁ王とか一部の騎士団なら全然余裕のレベルだけどね、、、。」
「そうなんだ、、、。」
(そんなに強いんだ。あの少年、王とか騎士団所属の人間なのかな、、、。なんで私なんかを助けたんだろ。)
でも、一応中級魔法を少し、それ以下はすべて使えるようになった。
そしてレオノスティアの城。
アカネには「少し個人的な用事があるから城下町でまってて」といってある。カシムの襲撃を受けたけれど復興が進んでいるので大丈夫だろう。
カツン、カツン、、、。
靴の音だけが誰もいない城に響く。
「資料なんてあるかな、、、あっ!」
早速それらしきものを発見。
「なにこれ、日記、、、?」
表紙にはリルド 日記と書いてあった。
内容はこんな感じだ。
「◯日 第三王女、娘のオルタが生まれた。とてもかわいらしい。」
「△日 オルタが生まれ、兄弟も喜んでいる。大切に育てなければ」
「□日 オルタの属性を明日確かめることにした。炎属性だと予想。妻は土属性じゃないかしら、と言っていた。」
なんだ、普通だな、、、。と思っていたが。
「✕日 オルタの属性が闇属性だった。しかも特殊能力、『■■■■』をもっているらしい。隠さなければ」
それ以降、その日記には何も書かれれいなかった。
(嘘だ、、、、。闇属性、、あの女の人、闇属性は凄く稀ていってたし、なんで四文字消されてるの、、、、?)
そしてつぶやいてしまう。
「オルタ、何者なの、、、?」
もちろん、この問いに答えてくれる人はいない。
調子に乗って一日で2話書きました笑
第五話 友達が無礼を働いて連れ去られた件について
こんにちはーー
用語解説です
オルタ 転生先の元王女。闇属性であることが判明。
シルヴィア 瑠衣がオルタにつけた偽名のようなもの。普段はシルヴィアと名乗る。
アカネ シルヴィアの友達。一緒に冒険する魔法使い。今回誰かに無礼を働いて連れ去られた模様。
カシム 土属性の将軍様と呼ばれる王。
少年 シルヴィアを助けてくれた。王、騎士団に所属するレベルの力を持つとか。
風雅 どこか中華風の国らしい。風属性の王、翡翠が治める。
日記を読み、私はそれを懐にしまう。
(、、、あとで読み返そう。)
そう思いレオノスティアの城を出ると。
「あ、あなたがシルヴィア??」
「はい?そうですけど」
急に見知らぬ人に話しかけられる。
(え何!?こういう時はアカネを呼んで、、、、ってアカネ?ここらへんの武器屋でも周っててねー、ていったはずなのに、、、?)
「よかった、、、じゃない。さっき復興を手伝いにきていた風雅直属の騎士団にあのアカネっていう子がぶつかっちゃって、何かが爆発したんだ。それで怒った騎士団の人がその子を捕まえて、『翡翠様に処分を決めてもらう。国直属の騎士団に手を出したとすると罰は重い。』って言ってたんだけど、、。助けに行ったほうがいいよ。」
(アカネ、、、!?なんで爆発させるものなんか、、?まさか武器屋で買ったとか。だとしたらなんかごめん、、、。)
「あ、ありがとうございます。ところで風雅ってどこですか?」
「あぁ、レオノスティアの先の海を越えるとすぐだよ。」
「そうなんですね!たびたびありがとうございます!では、、、!」
そう言って私はすぐに翻し、海へと向かう。
何日か後。
「よ、ようやく海までついた、、、。」
遠い、想像以上に遠かった。
(海って、、、何で渡れば??そうだ、近くにいる人に聞いてみよ)
「あの、海ってどうやって渡れb」
「よがったゔぁ、、、、!ぎみも海わたるんでじょ!ね!ゔぁたしが海、こおらぁすから、、、!」
(え、泣いててなにいてんのかわからん)
そうしてその人を落ち着かせる。
「あ、ありがとぉ、、、。ウチはティア。氷属性の魔導剣士、、、。キミは?」
「う、うん。私はシルヴィア。まだなりたてだけど、魔法使い。」
「おぉ、ほぼ同種だ、、。よかったぁぁぁー。んでキミ、海を渡ってどうするの?」
「あー、うん。かくかくしかじか、、。。」
「それは大変じゃん。ちなみにウチは風雅でお祭りが開かれるっぽくて、そこに行きたいんだよね〜」
「へぇ~。いいね。、、、ところでさ、もう海渡らない?海辺でこんな格好でいると怪しまれると思う、、、。」
そう、私は膝枕にティア寝かせていた。(強制的、、、。)
「まぁ、それもそうだね☆渡っちゃおうっか」
そう言ってティアは剣をザッと一振り。するとウミガメの一部が凍りつき、渡れるように。
(すごぉ、、、)
「ティア、今の魔法って中級?」
「そー。『フローズンアイス』っていう技。」
「上級って使える?」
「まぁね。上級の上、特級は少し、王級は無理、流石に神レベルの神級魔法は使えないよ。」
「へぇ~。」
「あっ、そんなことを言ってるうちに風雅みえてきた!!」
「わぁ、あれが風雅、、、!」
見えてきたのは中華風の建物。オシャレ、とにかくオシャレだ。
「じゃっ、またね!あ、明日一緒にお祭り行こうね!!」
バイバ~イというティアに手を振り返し、私は恐らく風雅の本拠地、翡翠がいるであろう建物を目指してあるく。
(これから、私の友達を取り戻すための小さな戦いが始まる、、、!)
やる気に燃えた、この時の私は知らなかった。風雅の城で、なにが起きるかなんて。
2日に一回ぐらい(余裕があればもうちょっと?)の頻度で投稿します!
第六話 正体
用語解説です
アカネ 魔法使い。連れ去らた。
ティア 魔導剣士。泣き虫でギャルっぽい。氷属性。
シルヴィア 瑠衣の転生先、オルタの偽名
騎士団 そのまんま。騎士の集まり。7カ国それぞれに所属していたり、いろいろ。
カシム 王。オルタを処分しようとした。
少年 助けてくれた。強いらしい。
レオノスティア、風雅 国
いざアカネを取り戻そうと意気込み、風雅の城っぽい建物の近くにやってきた。ただ、、、。
(どうやって中に入るん??)
もちろん城っぽい建物には沢山の見張りがいる。監視カメラのようなシステムが作られてるのかはわからないが安易に中に入るのは難しそうだ。
(私が中級魔法とか闇属性の魔法、使えたらいいのに。そうすれば正面突破も夢じゃない。)
悔しくて手を握っていると。
急に目が熱くなる。
あ、泣くのかな、と思っていても涙は零れない。虫にさされたのとでも思ってアカネの遺品、、、じゃなくてアカネからのプレゼント、手鏡で自分の顔を見ると。
(なんか目の色が赤から黒に変わっとるわ。、、、急に関西弁もどきでちゃった。にしてもなんで?)
1人で手鏡を見ながら首を傾げていると、ここでも驚くことが起きる。
「やっほ〜、久しぶり。なんか目の色変わってるけど置いといて。もしやキミも風雅のこの城に用があるの?」
私を助けてくれた少年だった。
「あっ、あの時の!そう。実は私の友達が、、」
「そうなんだ、大変。ま、ボクはこの城のこと、よく知ってるから忍び込も?いざとなったら逃げるし。」
(え、なんかめっちゃ頼もしく聞こえる)
「いいの?足手まといかもしれないけど。」
「いいよいいよ、じゃぁヤバくなったら初級魔法でも使ってみて。どうにかなるよ☆」
ということで早速城に忍び込む。屋根裏、隠し部屋、押し入れのような場所、、、。いろいろな場所を通って王、翡翠がいる場所へ。
(うわせまぁ、、、。よくこんなところ知ってるな、この人。翡翠ってどんな人だろ。年上だと話しにくいな、、、。でも年下なわけないじゃん、王だし。この少年ぐらいだと話しやすいんだけどな、、。あ、名前)
と思うと、少年は言う。
「こっからは正面突破☆飛び降りればアカネさんとか風雅の騎士団、翡翠がいるよ〜。飛び降りればすぐ。ボクも後ろついてくよ」
(え、急にゴリ押しだ)
「え、う、あ、うん?じゃぁ、、、行ってきます??」
ぴょん、目を閉じて飛び降りる。
そして目をあけると、そこはいかにも中華風の内装の部屋。そこにはたくさんの騎士団の人が、、、跪いてる。
(え、なんでみんな跪いてるの?私なんかしたっけ。)
いや違う。跪いてるのは私にむかってなんかじゃない。正確には、、、、
私の後ろにいる、少年に向かって。
そして騎士団、その他の人々は言う。
「おかえりなさいませ、翡翠様。」
(マジか)
「みんな、警備ありがとう。じゃぁ、早速本題に入るね、シルヴィア。アカネさんは解放するよ。ボクが話したいのはそこじゃなくて、キミの目について。」
少年の正体発覚ぅぅー
最近勉強したいけど体が動かなくて困ってます。
第七話 風雅にて
今回文章量多くなっちゃいました。
闇属性、光属性。
それらは属性の中でも最も珍しい属性。
その属性を持つ者は、2つの特徴を持つ。
1つ目、「特殊能力」。これは闇属性、光属性の者のなかにたまに現れる。属性の魔法とは別に特別に能力が使える。魔力を激しく消費する。
2つ目、「目の色」。普段はそれぞれの目の色だが闇属性、光属性の魔法使う時、または使おうとして感情が高ぶったときに目の色が闇属性は黒、光属性は白になる。
そんな話が翡翠の口からすらすら出てくるのを、私は今は赤色に戻っているであろう目を緊張のあまり細目にして聞いていた。
(なんでこんな話、ここでやるの!?普通、もっと違う方法とかあるでしょ!)
「とりあえずここまで。あんまり話して忘れられても困るしね。あ、キミの特殊能力、『万象除去』だよ。一般に出回ってる除去系のは有機物しか消せないけど、シルヴィア、、、いやオルタ?まぁオルタでいいや。オルタのはこの世のあらゆる物、現象を消せるよ。」
ビクッ
(え、やば。オルタって私に向かって言った。狙われてるのにそんな騎士団の人とかいる前ではなしてていいのかな)
「あ、オルタを狙ってるのはカシムだけだから別にここでは狙われないよ、カシムの部下でもいない限り。、、、じゃ、そこの人〜。アカネさん解放よろしく!」
そうしてアカネがやっと解放され。(話終わるまで待ってたの偉い)
私達は翡翠達に見送られながら城の出口へ向かう。
「大丈夫?ケガしてない?」
「そんな心配しないでよ、シルヴィア。そういえばオルタだったんだね。私は処刑されそうになったとか関係ない、友達!!にしてもなんかすごい能力もってるね。」
「良かった、ありがと?、うん。まぁ多分特殊能力は生まれつきだから凄いも何もないと思うけど。」
そうして帰るとき。
「翡翠さん!もう私のこと襲わないでねー!!」
「ボクは襲ってないからね??何もしてないって。」
(呑気だぁ、、。ん?)
翡翠が何か、コッソリ紙を渡してくる。
(え、ちょもう敷地でちゃったから入れないじゃん。問しめるなよ、門番め。にしても何これ。どれどれ、『2日後 赤星祭 この城の裏で 話したいことがある』。え、なんだろ。ここまできて恋愛関係はないはず。うん、ないと信じよう。だとしたらやとかのことに対してかな。)
「アカネ、赤星祭って何?」
「えっと、うーん。なんか風雅って赤色の流星群が60年に一度見れるらしくて。それのお祭りみたい!例えば、七夕みたいな、、、?」
(まてよ。七夕ってこの世界にあるの?もしかして、だけど。ここはちょっとカマかけてみよ)
「七夕って?」
「七夕っていうのはね!にほn、、、あっ!!!ごめん、わからない!!」
(めっちゃ焦ってる、、、笑。これはもしや、、、?日本って言おうとしたし、もう一回)
「にほんって何?おいしいの?」
「ゔぇっ?え、にほん、日本っていうのは、、、。日本は、国!あ、でもライゼティアにない、どう言い訳、、、。」
「あはは、ごめんごめん。アカネも、もしかして、、、日本にいて、こっちに来ちゃった系?」
そういうと彼女はふぁっと言い、笑顔になる。
「《《も》》ってことは、ことはシルヴィアもっだよね!!」
「うん!」
(最初に会った時、カタカナ多いこの世界でアカネっていうの日本ぽいな、とは思ったけどまさか、、、。)
その後ひとしきり喋った後。
「ごめん!2日後の赤星祭一日目、どうしても風雅でしなきゃいけないことがあって!」
私精一杯の誠意を向け、謝る。
「いいよいいよ!転生してなんか闇属性だかなんだか、武器にもあうあわないとか色々あるだろうし!行ってきてね!」
「ありがと、、、!」
2日後。
私は翡翠から渡されたどうり、城の裏へ向かう。何があるのか、ドキドキして行くと。
先にいたのは翡翠、そしてでっかい男の人。
(誰?)
会話を盗み聞きすると、
翡翠 「オルタ、いやシルヴィア、それとも瑠衣?にはやく話さなきゃね、赤星祭四日目までに間に合わせないと。」
男の人 「だな。いくら我々王の力があるとしてもオルタの力が一番手っ取り早い。」
翡翠 「ね。とりあえずカシムは自分の国の兵士の訓練したら?指示が通ってなかったよ。オルタが処刑から逃げたら攻撃、目の色が一瞬でも変わったらすぐにオルタの回復に専念する、って。転生したらエネルギーがどうたらこうたらで強くなったから絶対攻撃しちゃだめなのに。下手したら反発で死ぬところだったよ。まぁ消したボクが言えないんだけど。」
カシム(!?)「そのとおりだ。まぁ消したのはしょうがないとしか言えないな。わかった。かえったら特訓そするぞ。『将軍様のため』なんて命令していないのに暴走しはじめるんだからな」
(か、カシム、、、!?にしても何を言ってるの?敵じゃないの、カシムは。なんで翡翠は私が転生したこと、転生前の名前を知ってるの?赤星祭四日目に何があるの?)
どうやら、この世界には私がわからないことは沢山ありそうだった。
結末、ハッピーエンドにする予定です
第八話 人類が滅亡するかもしれない時まで、あと3日。
投稿頻度、二日に一回と書いたのに一日に一回のペースで投稿してる自分がいます
用語解説
シルヴィア 主人公
オルタ 瑠衣の転生先。特殊能力、万象除去を持つ。
翡翠 風雅を治める。千里眼を持つ
カシム 王。過去干渉ができる
アカネ 友達の魔法使い
「あ、シルヴィアだ〜」
隠れていたつもりなのにあっけなく見つかる。
(カシムいるけど攻撃されないよね、されないはず。したら闇属性?の魔法暴走させよ。やりかたわかんないけど、まぁ大丈夫なはず☆)
シルヴィア 「カシムがいるけど、、、大丈夫なの?翡翠。」
思わず聞いてしまうと、
翡翠 「まぁまぁ。安全は保証するよ。ボクがいるし、これから話すことでわかるはずだよ。」
カシム 「私の兵士が、、、すまない。」
どうやら敵意はないよう。にしても何を話すというのか。
「前置きというか、先に話しておくよ。ボクは風属性、と表向きにはなってるけど実は二属性持ち、光属性も持ってるんだよ。普通は一つしか属性は持てないけどね。なんでかは知らない。ちなみに、特殊能力は千里眼。このライゼティアだけじゃない、瑠衣の世界、、、地球だっけ、のことは一応存在は認知してるけどあまりわからない。」
(はぁ。なんか翡翠、こいつめっちゃチート千里眼?二属性?おかしいって)
「では私も。私は翡翠とは違い、闇属性しか持っていない。ただ、闇属性、光属性、といったものは色々面倒なので表向きは土属性になっている。見つかると、過去のある事件から忌まれようになっているので騎士団の奴らが。王と言っても騎士団の方も権力が強いので最悪、国から追放される。特殊能力も国を乱す一因とされているようで。私は過去干渉の特殊能力を持っている。」
(闇属性、光属性大変なんだな。にしても私の能力平凡じゃない?)
翡翠「じゃぁ自己紹介は終わり。オルタ、いやシルヴィアのことは全部共有済みだから、なんで呼び出したのか、話すよ。風雅に限らず、今日からの四日間、赤星祭とよばれる祭りが開催されるんだ。内容は知ってるよね?」
シルヴィア 「一応。60年に一度の流星群を祝う的なやつでしょ?」
カシム 「そうだ、合っている。今回を除いて。でも7国の王、女王だけは四日目に人類を破滅できるサイズの巨大な隕石が降ってくることを知っている。しかも何回も。それをとめるため、あなたを呼んだ。」
(無理。なんで私が?いくらなんでも無理があるって。)
翡翠 「まぁ原因は瑠衣なんだからどうにかしてよね」
シルヴィア 「えぇ!?何もしてないって」
カシム 「瑠衣が転生し、ライゼティアにやってきたことで時空が歪み、本来なら隕石は降らないはずだったが隕石が降る未来が現れた。」
(え、そんなこと言われても事故で死んだから何も言えない。ひどいぃ、、、。)
翡翠 「そして止める方法は2つ。1つ目は『オルタを瑠衣が転生してくる前に殺す』。これはカシムの部下が失敗してできなかった。ボクが、キミが襲われそうな時近くにいたのはオルタを殺すためだったんだよ。まぁあのときボクは千里眼使ってたから魔力があんまりなかったんだよね〜。2つ目は『転生によって魔力が増えたオルタ、いや瑠衣の力で隕石を壊す』。そう、これしかもう方法はないんだよね。いくら王達が神級魔法をいくつか使えたとしても。」
カシム 「というわけで、四日目までに特殊能力を使いこなせるようにしてくれ。頼みます。」
シルヴィア 「はぁ、、、。」
なんか壮大になりました
誤字があっても許してください
第九話 魔法練習 あと3日
忙しくなりそうです
「はいはい、そんな目でボクをみないで!ボクなにもしてないよ??(汗)」
思わず無茶苦茶なことを言った翡翠を睨む。
(言い方だよ、言い方、、、!死にたくて死ぬわけないじゃん!!)
「まぁとりあえず、、、。落ち着いて2人とも。にしてもシルヴィアは物理攻撃は置いておくにしても、魔法は特級まで使えるようになった方がいいんじゃないか?自分のもつ属性じゃなくても、威力は多少変わるが別の属性の魔法も使えるぞ。」
この初級魔法ぐらいしか使えない私はそういったカシムも思いっきり睨見つける。
(お前らは!!強いんだよ!!こんな私と違ってね!?)
「ん~。まぁ魔法は大事だね。とりあえず上級まではボクが教えるよぉ〜。」
「ゲッ」
そうして翡翠の中級、上級魔法講座が開講した。
「まぁ魔導書に書かれてる通りに詠唱すればいいんだけど、、、。あ、そんなお前らはいいなぁみたいな顔しないで、ね!?ホラ、これは無属性の魔法だから上級でも簡単だよぉ、、、アハハ。」
(強い奴は黙ってろ☆といいたいところだけど、確かにまずいんだよね。仮に、仮にだけど隕石を破壊するとなったら特殊能力だけじゃなくて普通の魔法も使わなきゃ魔力が持たない、、、。でもいくら闇属性だからって攻撃力が普通よりも高くなるとしてもこれは無理がある、、、。まぁやってみるか。)
「えっと、、ちょ、翡翠、神級魔法の魔導書はいらないから!!まぁやってみよ。これ炎属性なんだ。『ラグナロク』!」
そう唱えると。
「あ、なにしてんのシルヴィア。それじゃない」「おいシルヴィア」
2人の声が聞こえた時にはもう遅くて。
バゴォォォォォン
「あ、やっば」
海の向こうに見えるレオノスティアの廃墟の街を一つ、壊してしまった。
「わぁ、、、。」
不本意ながらにも、私はほぼ母国の一部を破壊した。それはとても綺麗で、生前夏に見た花火のような鮮やかさ、遠くだからよかったけれどとても大きい、爆発音が聞こえた。
「シルヴィア〜〜?」
「す、スミマセン」
「いくらなんでも炎属性の上から50番目に強いラグナロクを使うとは、、、。タチが悪いな。まぁ翡翠も翡翠だが。にしても王2人と王女が城の裏でやることではないな。翡翠、これは部下に言ってここへ?」
すると翡翠が急に口笛を吹き始める。
「えっエ〜〜?ナニヲイッテルノカナ、カシム。ぼ、ボクハチャ、チャント、ブ、ブカにホウコクヲ」
(絶対嘘だろ。にしてもラグナロクって上から50番目なんだ、、、。他の属性も合わせたらそれ以下ってことか。え、この威力で上から50番目以下??翡翠達は一体どんな魔法を使えるんだ、、、?)
「まぁシルヴィアが神級魔法を使っても威力、魔力の残りは充分であることがわかったな。街が一つ犠牲になったが。次の練習は明日、またここでいいよな。」
「りょーかい!」
「スミマセンスミマセン。」
ぺこぺこ誤っていると視界の端に人影が。
「部下来た」
「「は?」」
急いで私達は解散し、全力ダッシュする羽目になった。
一方。祭りを楽しんでるアカネはというと。
「ティア〜!あれ美味しそう!いこいこ」
「え、サイコー。あっすいませーん。オジサン、これ2つお願いしま~す」
「あいよ」
全力で赤星祭を楽しんでいた。
(シルヴィアとこれなくて残念。まぁティアとあえたしいっか。、、、ん?何あれ)
ちらっと、走る男女三人組が見えた。
なんか技名がマジで思いつきません
第十話 模擬戦 あと2日
今回は翡翠視点でいきます
ちなみに翡翠視点のときは呼び方、シルヴィアじゃなくて瑠衣です
予定通り、瑠衣、カシムは城の裏に集まってきた。昨日、部下に見つかったのは全くの予定外だったけれど。
(あれで『爆速で移動する人影』なんて七不思議できたら嫌だなぁ)
ぼんやり考えつつ、カシム達の言葉を頭に流し込む。
「今日は模擬戦をする。なんやかんやあってアカネさんを連れてきた。」
「やっほー、シルヴィア〜!」
「呑気だね、、、。」
嫌そうな顔をする瑠衣は無視をし、カシムは続ける。
「ということで模擬戦をやる。昨日上級、特級の魔導書はシルヴィアに渡した。昨日神級魔法を使ったが、あれは魔力をかなり消費する上、被害も甚大。模擬戦で使っていいものではない」
自分が使った神級魔法の重みに気づいた瑠衣は少し驚いたような顔をする。
(瑠衣はオルタと転生の影響ですごい魔力が多い。単純な魔力のぶつけ合いならそこら辺の冒険者なんて敵わないだろう。騎士団でギリギリのレベル、かな。すごいチート。)
そう考えているうちに模擬戦が始まる。
まずはアカネとらしい。
まずは瑠衣が「ラグナロk」と言いかけるがカシムがため息をつき、アカネが中級魔法で瑠衣の視界を封じる。
「フィールド!」
不思議な空間が生成され、あちこちから槍が瑠衣に向かって飛んでくる。
(中級魔法ばっかりだな。でも肝心の瑠衣は、、、。)
「えい!」
魔法、、、というか単純に魔力を放出して槍とかの攻撃を相殺している様。
「メフェストフィア!」
せっかくだした魔法もアカネに避けられる。
(ん〜。瑠衣、隕石相手なら今でも問題はないんだけど、いざとなった時の対人戦がな。、、、pボクもやりたいな)
「ねーねー、ボクがやっていい?縛りとして上級魔法までにするから」
上級魔法、ボクにとっては呼吸をするぐらい簡単たことだ。
(縛りなのかな、これ。まぁいいや)
「翡翠、、、。まぁいい。ではいくぞ、スタート!」
カシムの声をボクの脳が理解する前に手足が動く。
(瑠衣はラグナロクの下位互換、インフェルノを使うのかな)
瑠衣に近付きながら、飛んできた火炎をサッと避け、空中へ。
あとは瑠衣がこちらを追っている間に分身を作り、ボク自体は瑠衣の背後へ。
そして
「終わり。」
瑠衣の首筋に生成した氷ナイフを突きつけ模擬戦終了。
(まぁ対隕石なら問題ないしいいか。)
その後は昨日のようなこともなく、無事に解散。
ただ、ボクにとって大事なのはここから。
城に戻り、あるものを開く。
その書物の背表紙には「禁忌の魔法」。
終盤になってきました。
第十一話 リルファ登場
用語解説は省きます
今回はいつものシルヴィア視点で!
あと、赤星祭4日目まで1日。
そんなに時が差し迫っていたなんて私は気がついていなかった。
でも。
昨日の模擬戦の後に見えた翡翠の服の袖から覗いたその文字をみて、現状を実感した。
「禁忌の魔法」初めは見間違い、幻覚でも見ているのかと思った。夢であってほしかった。だってあんなに強い神級魔法が使えて、王で、光属性で、あんなに強くて、誰よりも笑って、不幸という言葉とは全く縁のないような翡翠がそんな魔法に頼るほど思い詰めているとは思っていなかった。
(禁忌の魔法、、、ゲームとかでよくあるやつだ。記憶とか自分の存在を代償にして使うやつが代表的かな。その魔法を使ったゲームキャラ、バットエンドになったり、記憶喪失で切ないエンドになってた。例え一度殺そうとしてきて、助けたのが明日のためだったとしても命の恩人だ。翡翠にそんな魔法を使わせるわけにはいかない。)
そう力強く決意すると、あの時のようにまた目が熱くなる。
(抑えろ。抑えるんだ。、、、でも、無理だよ。これは恋愛感情じゃないはずだけど、そうであってほしいような、、、まぁ微妙だけど、無理。もういっそこのまま暴走したほうが隕石破壊のためにはいいのかも。)
空を仰ぎ、呟く。
「もう、どうなったていい。」
「どうなたってよくないよ。君にしかこの先も未来は拓けないんだからさ。」
誰っ、と声を上げ、視線を目の前に戻すと。
(え、なんかこんな時に言うことじゃないけど、めっちゃ綺麗だな、、、。)
緑色を基調とした服をまとった人がいた。
「私はリルファ。セレトの女王って言えば伝わるかな、オルタ。」
「は、はい。知ってます、、、!」
オルタが王女のせいなのか、王族に会う機会が多い気がする。
「カシム、翡翠から話は聞いたよ。隕石破壊しなきゃいけないんだって?私も協力する予定だけど頑張って、じゃなくて。さっきはどうしたの?」
「実は、、、」
今までの出来事を話すと彼女は目を見開く。
「禁忌の魔法、、、!?翡翠、まさか、、、」
そこまでの言葉は予想内、むしろ予想していた。でも。
「え、やば。アイツ、、、神にでもなるん?」
「、、、え?神?」
思ったより、事態は軽かったのか、重かったのか。
「あ、神っていうのは神さまぁーみたいなのじゃなくて全知全能だから神、みたいな感じかな。」
(よかったぁ、、、のかな?うん。まぁ翡翠が死なないならいっか。うん。)
「禁忌の魔法の書、あれはこの世の全ての魔法が載ってるんだよ。書は無限に分厚くなり続けるけど、読むの大変そう。じゃなくて、それを全部頭に入れれば全知全能ってこと。翡翠、千里眼持ってるしね。でも、禁忌とよばれる存在の魔法も載ってるけどね。」
「まぁなんか事態は軽くて良かったです。」
ホッとして息をついたのが良くなかったのかもしれない。その瞬間、リルファさんの目が光ったような気がする。
「オルタ、、、あ、シルヴィアって呼ぶね!シルヴィアちゃんってさ、、、翡翠のこと、好きだったりする?」
「、、、」
もし口の中水でも入っていったら虹でも作れそうな勢いで吐くだろう。
「そんなわけ、、、多分ないじゃないですか。」
なんとなく答えておくのがさらにまずかったのかもしれない。
「え〜〜?お似合いじゃん〜〜!」
その瞬間、私は理解する。
(あ、この人恋に関する話題がでると無敵なって清水寺、、、いや富士山から飛び降りれるようになるタイプの人だ。)
「だから違いますって、、、。」
大きな声で言ったのがさらに良くなかったのかもしれない。
「あっ!シルヴィア〜」
「シルヴィアじゃ~ん!」
光に吸い寄せられる虫のようにアカネとティアがやってくる。
(オワッタ、、、。)
「2人ともシルヴィアちゃんの友達?
「「はい!」」
(返事をするなぁぁっ!)
「ふふ。ねぇねぇ、シルヴィアちゃん、もしかしたら翡翠っていう人のことが、、、♡」
「えっ、あの人!?なんか見るからに美少年のあの人!?」
「シルヴィア、おめでとう、、、!一生祝福するよ!よかったらいい人紹介してね、、、。ウチも恋人欲しい、、、。」
アカネ、ティアがリルファさんの語尾も相まって目を輝かせる。
(あぁ、、、神さま、あなたがいるなら助けてください、、、。)
いつのまにか赤色に戻った私の目は、虚無だったであろう。
なんか恋愛要素っぽいの入れてみました。
第十二話 あと一日
結構話数ありますが、初めての前から読むことをおすすめします。
隕石が降ってくる日まで、あと1日、、、いやもう二十四時間もない。
私はリルファさんと話し、お祭りを堪能してすっかり夜になった頃、アカネと宿屋に帰る途中、恋バナによって生気が失われていたがその事実を思い出す。
(アカネは明日、私が失敗したら人類が滅亡するかもって知らないんだ。)
そんな私の脳内とは裏腹に、彼女は呑気に鼻歌を歌いながら歩いていた。
立ち止まってしまった私を見て、心配したように声をかけてくる。
「どうしたの?シルヴィア。あ、まさか恋の病、、、?」
「んなわけないって、、、、。」
せっかく恋バナから離れて生気が戻ってきた予感がする、というのにまた生気が空の彼方へ飛んでいった気がする。
(あ~夕焼けの空はキレイダナ~、、、じゃなくて。うん。)
そうこうしてるうちに宿屋に着いてしまう。
部屋に入り、多分転生する前は本気で考えていなかったことを口にする。
「ねぇアカネ。もしも、さ。もしもだけど、明日私のミスのせいでアカネが死んじゃったり、この世界が終わるとしたら、、、どうする?」
数秒おき、アカネの口が動く。
「どうしたの!?急に。まぁ一応答えるけどね。うーん、別にシルヴィアが一生懸命やって、最善を尽くしてミスをしちゃったならしょうがないかもしれないね。そんなスケールじゃないんだろうけど。でもここは日本とは違って強さが生存率に直結するからさ。私みたいな弱い人間はどうせすぐいなくなるんだから変わんないと思うけどね。」
(アカネにしてはめずらしいな。いつも明るいのに。まぁでも死ぬっていうのはアカネも一回経験してこっちの世界にやって来た、っていうことだから真剣に考えるのかな。)
「明日、何があるのかは知らない、知ってはいけないんだろうけどさ。私は、同じ転生者であるシルヴィアを信じてるよ。私にはきっとできないことなんだろうけど。、、、精一杯、私なりに生きるから。シルヴィアも、、、生きて。」
そう言って「じゃぁもう寝るね。」と布団に潜り込んだ彼女の表情はわからなかったけれど、声が震えていた。
(何があるのか、分かってるのかな。でもありがとう、アカネ。私も、私なりに生きるから。)
「おやすみ。」
声をかけ、私も布団へ。
そして頭の中で流れを確認する。
(まず、明日は昼に隕石が降ってくる予定。隕石が降ってきたら7国の王達に転移魔法を使って、あらかじめ創っておいたライゼティアのコピーに隕石を転送。一カ所にまとめられたらまとめて、消す。このとき最後に一番大きいのが来るから、それは私の特殊能力で壊すんだよね。、、、もしこれに失敗して、1人でも7国の王達に死者が出たら、、、。ライゼティアのコピーは創った人が死ぬと崩壊するから、コピーが壊れたら隕石はライゼティアへ、それで人類滅亡。かといって魔力がなくなってコピーを保ちきれなくなってもダメ。
考えたけれど、結構難しい。、、、違う。絶望しちゃダメだ。生きろ、そう生きることだけを考えるんだ。最悪、カシムの過去干渉を使えばいいし、生き残れる手段はある。)
そして、小さく呟く。
「生きるよ、私は。」
気が付いたら朝だった。いつの間にか寝ていた。
顔を洗う。身支度をする。宿屋の人に挨拶する。朝ご飯を食べる。寝坊したアカネを起こす。
そして、**その時**はやってくる。
「運命を決めるのは私達だ。決まってるプロットどうりに生きるんじゃない。拓くんだ、運命を。」
ゲームとかでよくある決め台詞を吐き、飛行魔法で上空へ。
作戦決行の場所は風雅の上空。
隣をみると、不敵に笑う翡翠がいて、いつにも増して真面目な顔のカシムがいて、芯のある笑顔を浮かべるリルファさんがいて、他にも4人の王達がいる。
下にいる人達を守るためにここにいる。日常を続けるために今がある。
思う。
(あぁ私、最高に主人公だ。)
遥か上空影が見える。もう決戦の時はすぐそこだった。
もうちょいで完結です