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第十一話 リルファ登場
用語解説は省きます
今回はいつものシルヴィア視点で!
あと、赤星祭4日目まで1日。
そんなに時が差し迫っていたなんて私は気がついていなかった。
でも。
昨日の模擬戦の後に見えた翡翠の服の袖から覗いたその文字をみて、現状を実感した。
「禁忌の魔法」初めは見間違い、幻覚でも見ているのかと思った。夢であってほしかった。だってあんなに強い神級魔法が使えて、王で、光属性で、あんなに強くて、誰よりも笑って、不幸という言葉とは全く縁のないような翡翠がそんな魔法に頼るほど思い詰めているとは思っていなかった。
(禁忌の魔法、、、ゲームとかでよくあるやつだ。記憶とか自分の存在を代償にして使うやつが代表的かな。その魔法を使ったゲームキャラ、バットエンドになったり、記憶喪失で切ないエンドになってた。例え一度殺そうとしてきて、助けたのが明日のためだったとしても命の恩人だ。翡翠にそんな魔法を使わせるわけにはいかない。)
そう力強く決意すると、あの時のようにまた目が熱くなる。
(抑えろ。抑えるんだ。、、、でも、無理だよ。これは恋愛感情じゃないはずだけど、そうであってほしいような、、、まぁ微妙だけど、無理。もういっそこのまま暴走したほうが隕石破壊のためにはいいのかも。)
空を仰ぎ、呟く。
「もう、どうなったていい。」
「どうなたってよくないよ。君にしかこの先も未来は拓けないんだからさ。」
誰っ、と声を上げ、視線を目の前に戻すと。
(え、なんかこんな時に言うことじゃないけど、めっちゃ綺麗だな、、、。)
緑色を基調とした服をまとった人がいた。
「私はリルファ。セレトの女王って言えば伝わるかな、オルタ。」
「は、はい。知ってます、、、!」
オルタが王女のせいなのか、王族に会う機会が多い気がする。
「カシム、翡翠から話は聞いたよ。隕石破壊しなきゃいけないんだって?私も協力する予定だけど頑張って、じゃなくて。さっきはどうしたの?」
「実は、、、」
今までの出来事を話すと彼女は目を見開く。
「禁忌の魔法、、、!?翡翠、まさか、、、」
そこまでの言葉は予想内、むしろ予想していた。でも。
「え、やば。アイツ、、、神にでもなるん?」
「、、、え?神?」
思ったより、事態は軽かったのか、重かったのか。
「あ、神っていうのは神さまぁーみたいなのじゃなくて全知全能だから神、みたいな感じかな。」
(よかったぁ、、、のかな?うん。まぁ翡翠が死なないならいっか。うん。)
「禁忌の魔法の書、あれはこの世の全ての魔法が載ってるんだよ。書は無限に分厚くなり続けるけど、読むの大変そう。じゃなくて、それを全部頭に入れれば全知全能ってこと。翡翠、千里眼持ってるしね。でも、禁忌とよばれる存在の魔法も載ってるけどね。」
「まぁなんか事態は軽くて良かったです。」
ホッとして息をついたのが良くなかったのかもしれない。その瞬間、リルファさんの目が光ったような気がする。
「オルタ、、、あ、シルヴィアって呼ぶね!シルヴィアちゃんってさ、、、翡翠のこと、好きだったりする?」
「、、、」
もし口の中水でも入っていったら虹でも作れそうな勢いで吐くだろう。
「そんなわけ、、、多分ないじゃないですか。」
なんとなく答えておくのがさらにまずかったのかもしれない。
「え〜〜?お似合いじゃん〜〜!」
その瞬間、私は理解する。
(あ、この人恋に関する話題がでると無敵なって清水寺、、、いや富士山から飛び降りれるようになるタイプの人だ。)
「だから違いますって、、、。」
大きな声で言ったのがさらに良くなかったのかもしれない。
「あっ!シルヴィア〜」
「シルヴィアじゃ~ん!」
光に吸い寄せられる虫のようにアカネとティアがやってくる。
(オワッタ、、、。)
「2人ともシルヴィアちゃんの友達?
「「はい!」」
(返事をするなぁぁっ!)
「ふふ。ねぇねぇ、シルヴィアちゃん、もしかしたら翡翠っていう人のことが、、、♡」
「えっ、あの人!?なんか見るからに美少年のあの人!?」
「シルヴィア、おめでとう、、、!一生祝福するよ!よかったらいい人紹介してね、、、。ウチも恋人欲しい、、、。」
アカネ、ティアがリルファさんの語尾も相まって目を輝かせる。
(あぁ、、、神さま、あなたがいるなら助けてください、、、。)
いつのまにか赤色に戻った私の目は、虚無だったであろう。
なんか恋愛要素っぽいの入れてみました。