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目次
1 その左手は恐ろしい
「君は、私の左手が怖くないのか?」
震える手にそっと触れる。
私は何度だって、いつだって、この手をとる。
「怖くなんてない。私はこの手を、絶対に離しません」
ただ好きな人に、愛する人に触れるだけ。
1 その左手は恐ろしい
「おいアシュリー!」
身を震わせる。
寝不足の頭に響いた怒声がずっと離れない。
「申し訳ございません……すぐにお食事の準備を致します」
ふんっと鼻を鳴らし、自室に戻って行った。
私はシェナル伯爵家のメイド、ではなく、次女のアシュリー・シェナル。
母イヴェッタが病死してから経営が上手くいかず、父は私に当たるようになった。
まともな食事も与えられず、誰も手を差し伸べてくれない。ここに、私の居場所はない。
でも、私はここを出る勇気も、その後のことを考える想像力も、自分の手で何かできる自信も術もない。
怒られないよう、言われたことをできるように、努力して怒鳴られる日々。
灯りのない暗くて狭い倉庫が、私に与えられた部屋。
小さな窓から差し込む月明かりだけが、私に光を見せてくれる。
「やっと寝られるわ……」
夢だけでも良いから、幸せになりたい。
願いながら、私は瞼を下ろす。
〜〜〜
「なにをしているんだ?」
暖かな空気と、柔らかい草花。
お母様が大人の話をしている間、ここで遊んでいなさい、と言われた。
なんだか難しそうな話をしていて、私にはよく分からない。話が終わった後のお母様はいつも少し疲れた顔をしている。
戻ってきたお母様に、花冠をプレゼントしようと一生懸命白詰草を集めていた。
「花冠をつくっているの。一緒につくる?」
訊くと、男の子はこくりと頷いて、一緒に白詰草を集めてくれた。
男の子の胸下まである髪は、リボンで結ってある。それが、時々ふわりと揺れる。
「こうやってつくるのよ」
覚えてたての花冠の作り方を、私は自慢げに披露した。
できた花冠を、壊さないように、潰れないように、両手で優しく持つ。
「これね、お母様にあげるの」
「そうか。きっと喜んでくれるよ」
「あなたのは誰にあげるの?」
男の子のつくった花冠は、丁寧で美しかった。もらったら、とっても嬉しいだろうな。
「……これは、君に。花冠をつくったのは初めてだ、楽しかったよ」
私の頭にそれをふわっと乗せ、満足げに頷いた。
「うん、似合う。お姫様、名前は?」
「アシュリー! あなたは……」
男の子を名前を訊こうとしたところで、お話が終わったお母様に名前を呼ばれた。
ワンピースの端を持ち上げ、礼だけして私はその場を去った。
「アシュリー……また会おう」
何か言われた気がするけど、よく聞こえなかった。
〜〜〜
「……っ」
目覚めると、お花畑ではなく、見慣れた倉庫にいた。
最近よく夢に見るあの光景は、幼少期のもの。
夢では靄がかかっていて、男の子の顔も分からない。
せめてお名前だけでも分かっていたら……。
あの時もらった花冠は、私が大事にしているのを見て、枯れる前にお母様が押し花にしてくださった。
辛くなったとき、たまに眺めている。
もう一度、あの方にお会いしたい。また一緒に花冠をつくって……
「朝食の準備をしないと」
お父様とお姉様を起こさないように、朝食の準備と掃除をするのが私の朝。
「アシュリー、お前宛に婚約の話が来ているぞ」
いつの間にか起きていたお父様から渡されたのは、乱暴に封を開けた形跡のある手紙だった。
封筒に書かれた送り主の名前は、
「ジェス・フォルジェ公爵……?」
公爵家の方が、どうして私に求婚なんて……
「お前がいなくなって清々するな。おいアシュリー、何をぼさっとしてる! 早く返事の手紙を出せい!」
驚きで固まっていた体を動かし、返事の手紙を書く。
ここから出られる、解放される喜びがあったはずなのに、どうしてか、すごく怖い。
他に、もっと良いご令嬢なんてたくさんいるというのに、わざわざ私に求婚するということは、私は向こうでもきっと、ここでのような扱いを受けるのでしょう。
『喜んで、お受けいたします。』
その文字を綴った時、なぜか大粒の涙が溢れた。
光のない、暗くて狭い静かな倉庫で、私は一人、声を殺して泣いていた。
〜〜〜
王都からの迎えの馬車が来たのは、それから一週間後。父と姉の見送りなんて勿論なく、私は少ない荷物を持って家を出た。
「……すみません、少し寄りたいところがありまして」
もっとゆっくりと来て、ゆっくりとお話がしたかったけれど、この一週間は忙しくて、息が詰まりそうで、とてもそれができる状態じゃなかった。
お母様のお墓。辛いとき、よく来ていた。ここに来て、今日あったことを話せば、前みたいに二人で話している気分になった。返事が、笑い声が、聞こえてくる気がして。
「お母様。私ね、結婚するの。お顔も、知らない方と…………でも、きっと良い方よね。お会いする前から決めつけちゃ駄目だわ。お母様みたいに、しっかりした人になれるように、頑張るね。どうか、見守っていて」
行ってらっしゃい。昔聞いた母の言葉が、聞こえた気がした。
「……行ってきます」
馬車に揺られ、私は王都へ向かう。
ジェス・フォルジェ公爵様、社交会に出たことのない私は噂程度の情報しか知らない。どのような方なのか、何も分からない。
一つだけ、聞いたことがあるのは……
「いいえ、噂で人を決めつけては駄目よ、アシュリー」
そう自分に言い聞かせる。ちゃんと、自分の目で確かめないと。
王都までは、馬車で二日。途中でご飯や着替えなどのために降りるから、もう少しかかる。
道が長ければ長いほど、不安になる時間も増える。出してもらうご飯も、美味しそうだけれどあまり喉を通らない。ご飯が食べられることは、素晴らしいことなのに。
「アシュリー様、もうすぐ到着ですよ」
疲れていつの間にか眠っていた時、御者が言った。
馬車の窓のカーテンを開けると、お昼の温かい日差しが差した。
「……わぁ」
白い石造りのお城は輝いていて、菜園も美しい。
さっきまでの緊張が、一気に解けた。
城から出てきたメイドが私に一礼をし、こう名乗った。
「アシュリー・フォルジェ様。お待ちしておりました、長旅お疲れ様です。私は、侍女のミース・ルメールと申します」
所作が綺麗、フリルのついたスカートがふわりと揺れた。
「……お荷物、お預かりします。ジェス様はお仕事が長引いているそうで、まだお帰りになられていません。部屋まで案内しますので、それまでそちらでお待ちになってください」
まだ、お会いできないのね……。
「分かったわ」
ミースは、私の軽い少ない荷物を運んでくれた。
お城の使用人たちに挨拶をしつつ、案内された部屋のソファに腰掛ける。柔らかくて、包まれているような感覚がした。
「紅茶はお好きですか」
「えぇ、大好きよ」
ミースは優しく微笑んで、温かい紅茶を淹れてくれた。
香りの甘さと紅茶の軽やかなコクがほどよく調和し、心をふっとゆるめてくれる。
「アシュリー様、ジェス様がお見えになったようです。私はお迎えに上がりますので、少々お待ちください」
ミースが部屋から出て行って、私は広い部屋に一人。ミースの優しさと紅茶のおかげで少し楽になったけれど、ずっと心臓の音が煩い。
いろんな考えが頭を巡っていると、ドアがノックされた。
「はいっ」
私は立ち上がって、ゆっくりを開いていくドアを見つめていた。
「……君が…………」
吸い込まれそうな、海のように深い、青い瞳。ロウのように半透明の白い髪は、サイドで一つに結ってある。
騎士団のきっちりとした服から除く白い肌。
そして……左手を覆う、真っ黒な手袋。
「初めまして、本日はお会いできて嬉しいです」
私の挨拶に、一瞬ジェス様が反応した気がしたけれど、すぐに表情は戻り、ソファを指差した。
「少し話をしよう、そこに座ってくれ」
さっき座っていたソファにもう一度座り、ジェス様も向かいに腰掛けた。
そして、私の目を見て話してくれた。
「私の左手は、触れたの者の心が読めてしまうんだ」
ジェス様は辛そうな表情で、自分の左手を見つめている。
聞いたことがある。希少な魔法で、一定量の魔力がある人にしか使えない、扱うのが難しい【読心魔法】。触れると聴こえる、目を合わせると聴こえる、読心魔法の中にも様々な種類がある。
「このように手袋をしていれば、触れても問題はない。しかし、君も、この左手を恐ろしいと思うのなら…………」
読心魔法は、辛い魔法だ。
聴きたくない人の内側まで、聴こえてしまう。それが原因で恐れられて、そうやって手袋をしている。
きっと、ずっと、しんどかっただろうなぁ。
「貴方は、私に触れるのが怖いですか?」
気付けば、私はそう聞いていた。
ジェス様は驚いた顔で、私を見つめた。
「…………怖くない、と言えば嘘になるか。これをしていれば聴こえないと分かっていても、どうしても私の手は臆病だ。」
ジェス様の手をとった。震えていた。冷たかった。
「聴こえますか?」
「……いいや」
「私は、貴方も、貴方の左手も、恐ろしくなんかない」
驚いた顔、泣きそうな顔、困った顔、嬉しそうな顔、いろんな顔をしてから、ジェス様はゆっくりと私の手を握ってくれた。
「君の手は、温かいな」
しばらくして、ジェス様が私の手を離した。
「君は私の妻となる。式は三ヶ月後、好きに過ごしてもらって構わない。何か欲しいものがあれば、遠慮なく言うこと。ミース、部屋へ」
改めて言葉にされて、やっと実感ができた。
「アシュリー様、お部屋へご案内いたします」
ジェス様に会釈をして、ミースと部屋を出る。
すれ違うとき、ゆっくり休んで、と言ってくださった。
とっても、温かい、優しい人。
「アシュリー様には、今日からこのお部屋で過ごしていただきます。何か足らないものがあればお申し付けください」
ミースがそう言って見せてくれたお部屋は、私がつい最近まで暮らしていた倉庫とは比べ物にならないくらいに広くて、綺麗で素敵なお部屋。
「私、ここで過ごすの……?」
「はい、そうですよ」
聞き返した私に、ミースは冷静に言葉を返す。
預かっていてくれた荷物を受け取って、机に置く。
「夕食の時間になったら、また呼びにきますので、それまで自由にお過ごしください。何かあれば、廊下にいる使用人に声を掛けてください」
ぱたん、ミースは扉をゆっくりと閉めた。
また一人になった私は、しばらく部屋を見渡していた。
「本当に良いのかしら…………」
広い部屋はやっぱり落ち着かない。気を張っていて疲れたから、夕食まで少し眠ろう。
私には勿体無いくらい大きいベッドに入ると、すぐに眠くなる。
また、夢を見ていたかもしれない。
「アシュリー様、夕食のお時間です」
目が覚めたとき、丁度ミースが部屋に来てくれた。
「ありがとう、今行くわ」
ミースと一緒に食堂へ行くと、既にジェス様が座っていた。
「すみません、お待たせしました……」
「……座って」
手招きされて、またジェス様の向かいに座る。
すると、テーブルが埋まるほどのたくさんのお料理が運ばれてきた。
「嫌いなものがあったら言ってくれ」
王都の方って、いつもこんな量の食事を摂っているのかしら。
色鮮やかなお料理、美味しそうな香りが食欲を唆る。苦手なものも、好きなものもあまり分からないから、ジェス様がお好きだというお料理を頂いた。
手を合わせて、口に運ぶ。
柔らかいお肉は、噛むたび口いっぱいに幸せが広がる。
「……気に入ってくれたみたいでよかった」
ジェス様は私を見て優しく微笑んでくれた。
こんなに温かい食卓なんて久しぶりで、忘れていた。誰かと食べるご飯は、こんなに美味しいのね。
「これも私の好きなものなんだ」
「ごめんなさい、食べたいのは山々なのですが……お腹がいっぱいで」
「まだ、それしか食べていないだろう。体調が悪いのか」
ジェス様がすごく心配してくださっている。美味しいし、ジェス様が好きなものを知りたい。それに食材も勿体無い。でも、普段あまり食べていなかったせいで、これ以上は食べられない。
「いえ……えっと、いつもそんなに食べないので…………すみません」
ジェス様に、悲しそうなお顔をさせてしまった。
「……そうか、謝ることはない。これはまた明日にでも食べようか」
少し困った顔のまま、ジェス様はそう言ってくれた。
その後、驚くほどに広いお風呂で温まって、私は眠りについた。
「ミース、アシュリーは?」
紅茶を淹れてくれているミースに訊く。
「先ほど眠られました。お疲れなのでしょう」
いつもそんなに食べない、と言っていたか。遠慮しているというわけではなさそうだった。あまり好きな料理ではなかったか、味が好みではなかったか。
「ジェス様、手を動かしてください。その報告書、明日の会議で必要なのでしょう」
アシュリーの様子を見に行きたいが、今日は書斎から離れられそうにない。彼女のことが心配で仕事も手に付かないというのに。
「はぁ…………やっぱり、アシュリーは私のことを覚えていないようだった」
〜〜〜
「ジェス、お母さんたちは大人の話があるから、良い子にして待っていてくれる?」
12歳のとき。
日差しも、風も暖かい、心地の良い春の日だった。
中庭に、地面をじっと見つめる女の子がいるのが目に入った。
母上に言われた通り、ここで良い子にして待っていなくちゃいけない。勝手に動いてはいけない。……私の左手で、あの子を怖がらせてはいけない。
そう思うのに、私は気付けば彼女に声を掛けていた。
「なにをしているんだ?」
女の子は大事そうに両手で白詰草をぎゅっと握りながら、私に笑いかけた。
「花冠をつくっているの。一緒につくる?」
彼女と一緒に、白詰草を集めた。
時々、彼女を盗み見た。
春の風に撫でられ、ふわりと揺れる綺麗な髪。優しい、桃色の瞳。綺麗に上がる広角。
美しい、心の底からそう思った。
「こうやってつくるのよ」
つくったことがないと告げると、彼女は何だか嬉しそうに、自慢げに作り方を披露してくれた。
「ねえ、どうして手袋をしてるの? 寒い?」
彼女の説明通り、私が花冠をつくろうとしたとき、彼女から投げられた質問。
「……寒くないよ。この手袋は、僕を守ってくれる壁なんだ。これがあれば、聴こえないから」
彼女は、この左手を知らないのか。
なら余計、怖がらせては駄目だ。
「?」
分かっていないらしい彼女は、首を傾げた。
誤魔化すように、私は笑った。
「これね、お母様にあげるの」
できた花冠を、彼女は大事そうに持った。
「そうか。きっと喜んでくれるよ」
彼女は嬉しそうに笑った。
「あなたのは誰にあげるの?」
「……これは、君に。花冠をつくったのは初めてだ、楽しかったよ」
彼女の頭にそれをふわっと乗せた。
「うん、似合う。お姫様、名前は?」
「アシュリー! あなたは……」
私が名乗ろうとしたとき、女性の声がアシュリーを呼んだ。
アシュリーは、礼をして嬉そうに走っていった。
「アシュリー……また会おう」
彼女には、届かなかった。
遠くで花冠を渡して、頭を撫でてもらっている彼女を見ていた。
〜〜〜
初めまして、彼女は今日会ったときそう言った。
当然だ。小さい頃の出来事なのだから。そんなのは分かっていたはずなのに、どこか期待している自分もいたらしい。
「彼女は、私がこの手で幸せにする」
「……ジェス様、素晴らしい宣言ですが、早く報告書を進めた方がよろしいかと」
ミースは呆れたように言った。
「声に出ていたか」
そう言うと、私に聞かせるためのため息を吐いた。
でもいつか、思い出してくれたら――。
読んでくださってありがとうございます。【その左手は恋を聴く。】、1話は如何だったでしょうか?
リクエストをくださった方、私に異世界ものを書くチャンスを与えてくださってありがとうございます!!そして大変お待たせしました……!!!
それから、日記での進捗報告などに応援コメントをくださった方々もありがとうございます。いつも見てにやにや……じゃない、嬉しくなっています🎶
もし良ければ応援コメント・ファンレターで感想など送っていただけるととっても嬉しいです!!
短くてもすんごく長くても、愛のある文章でしたら何でも喜んで受け止めます!!!
最後にお名前などを書いてくださったら、もしかしたらお返しできるかもしれません。
異世界ものど初心者ですので、文中で「おかしいぞ!!」などのミスがありましたら、優しくご指摘くだされば幸いです…!!!
2話もお楽しみに!
🌷┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
白詰草の花言葉 … 「私を思って」「約束」「幸運」
2 その左手に触れてみたい
「朝……」
カーテンの隙間から漏れる朝の日が少し眩しい。こんなに気持ちよく寝られたのは久し振りな気がする。
「いま、なんじっ……!」
寝坊だ……怒られる。
そう思って飛び起きて、気付いた。
「そっか……」
見慣れない天井、全てが大きくて豪華なお部屋。ふわふわの柔らかいベッド。肌触りの良いパジャマ。
ここは、シェナル伯爵家ではなくフォルジェ公爵家。そして私は、公爵夫人だ。
「アシュリー様、起きておられますか」
「おはよう、ミース。起きてるわ」
侍女のミースは、優しくてしっかり者。真剣にお仕事をしている姿もかっこいいけれど、たまに見せてくれる温かい笑顔も、私は大好き。
「食堂でジェス様がお待ちです」
少し髪を整えて、ミースと一緒に食堂へ向かう。
ジェス様と一緒にお食事できるのね……
「ジェス様、おはようございます」
「あぁ、アシュリー。おはよう、よく眠れたか?」
挨拶をすると、ジェス様はそれまで真剣なお顔で見ていたたくさんの書類をすぐに片付け、私の元に駆け寄ってきてくれた。
「はい、おかげさまでぐっすりでしたっ」
「そうか。それはよかった。食欲はあるか?」
ジェス様は安心した様子で席に座った。
私も向かいに座ると、温かそうなスープとパンが運ばれてきた。
「これなら、食べられるだろうか」
ジェス様は、私のことをすごく考えて、心配してくださっている。
「……ありがとうございます、とっても美味しそうです」
二人で手を合わせて、スープを口に運ぶ。優しい、温かい味が心にまで染み渡る。
「君は、とても美味しそうに食べるな」
ジェス様はふっと笑みを溢して、私の口元に触れた。美味しくて夢中で飲んでいたスープが付いていたらしい。
「ありがとう、ございます…………」
お砂糖みたいに笑う。
目を細めて、口角が綺麗に上がって、とびきり甘い笑顔になる。
その一瞬の動き一つ一つに見惚れてしまう。
「アシュリー、今日は出掛けないか」
「お出掛け、ですか……?」
私の問いかけにジェス様はあぁ、と頷いた。
「今日は休みなんだ。アシュリーが嫌でなければ……」
ジェス様はお仕事がお忙しくて、お休みなんて珍しいはずなのに。その貴重な日を私に頂けるなんて。
「一緒に……お出掛けしたいです!」
「何を着ようかしら……」
私のために用意してくださったドレスはたくさんあるけれど、ジェス様の好みが分からない。
それに、お隣を歩くなら同じような色味の方が良いはず。
歩くだろうし、動きにくい服は向いてないわ。でも可愛いのを着たいし…………。
「このドレス、とっても可愛い……」
チューリップの刺繍があしらわれた、ピンク色のドレス。フリルやリボンがたくさん付いていてとっても可愛らしい。
でも、ジェス様はいつも落ち着いた色味のお洋服を着ていらっしゃるから、こういうのは合わないかしら。
それに、私には可愛すぎるわ。
そう思って、ドレスを戻そうとすると、ミースが言った。
「ジェス様は、アシュリー様の好きなものがお好きですよ」
「ジェス様はまだ準備中でしょうか」
「もうすぐ来られるかと」
侍従の方がそうおっしゃったので、もう一度鏡で髪型やお化粧が崩れていないかを見る。
ドレスは、結局チューリップの刺繍のドレスを選んだ。
一度魅力的だと思うと、あれ以外が考えられなくなってしまった。
それに、ミースの言うことが本当なら……
「すまない、アシュリー。待たせたな」
ジェス様が慌てた様子で私の方へ走ってきてくれた。
白いシャツに、紺色のジャケット、金色の刺繍のアクセントがとっても素敵。よくお似合いだわ。
「そのドレス、よく似合っているな。綺麗だ」
私の髪に触れ、優しい眼差しでジェス様は言った。
「っ……ジェス様も、かっこいいです」
少し勇気が必要だったけど、このドレスを着て良かった。
「さぁ、行こうか。アシュリー」
ジェス様のエスコートで、馬車まで向かう。
楽しみだけれど、同時に緊張もする。心臓の音が大きくて、ジェス様にも聞こえてしまいそうだ。
何故か馬車の席の向かいではなく、すぐお隣にジェス様がいる。馬車が揺れると、私の頭がジェス様の肩に当たる。
平然としているジェス様を見ると、こんなに意識しているのがもっと恥ずかしくなってしまう。
「ところで、お出掛け……というのは、どこへ行くのですか?」
「そうか、まだ言っていなかったな。今日は王都へ買い物に行こうと思っているんだ」
「お買い物……いつぶりでしょう……」
お母様と昔行ったっきりだった気がする。朧げだけど、微かに記憶に残っている。
すごく、はしゃいでいた気がする。
その楽しい思い出を、更にジェス様との思い出で塗り重ねられるなんて。こんなに幸せで良いのかしら。
「アシュリー、着いたぞ」
ジェス様の手を取り、馬車から降りると、たくさんの屋台やお店。大人も子供も笑顔で賑やかな空間が広がっていた。
「気になる場所があったら言ってくれ」
「はいっ」
こうやってジェス様のお隣を歩けるだけで、こんなに幸せになれる。この方は、凄い人だわ。
でも……手袋越しの左手を、少し寂しく感じるときもある。
「アシュリー、あそこに行ってみないか」
考え事をしていたら、ジェス様があるお店を指差した。
「似合うな、流石アシュリーだ」
「おぉ、この系統もいけるのか。可愛いな」
「こっちはどうだ? これも似合いそうだ……」
私は言われるがまま、ジェス様に似合いそうだと言われたドレスを試着して、ジェス様のお褒めの言葉に顔を赤くしていた。
ジェス様、すごく楽しそう。
試着したのは、ピンク色のふわりとした可愛いドレスや、ジェス様のお洋服と似たような紺色の上品なドレス。他にも、たくさん。
「よし、全て買おう」
試着が終わって、元のドレスに着替えたあと。満足した様子のジェス様は頷いて言った。
「えぇっ、こんなに……!」
お城にもたくさんドレスはあるし、私、体はひとつしかないわ。
「私が、色んなアシュリーを見たいだけだ」
こうやって優しく見つめられて、頭を撫でられたら……もう何も言えなくなる。
「会計に少し時間がかかるから待っていてくれ」
ジェス様がそう言ってくれて、私は二階にあるアクセサリー店を見ることにした。
「私も、ジェス様に何か……」
たくさんのアクセサリーが並ぶ中で、カフスボタンが目に入った。
これくらいなら、私でも買えるわ。
「すみません、これをくださいっ」
喜んで、くれるかしら……
「良い買い物をしたな」
帰りの馬車、ジェス様は大満足という様子で言った。
「今日、とっても楽しかったです。お出掛けも、お買い物も、ジェス様と過ごすのも、大好きです。だからその、感謝というか…………えぇっと……これを……」
さっきまで言葉はたくさんあったのに、いざ話すとなると上手く出てこなくて、糸が絡まるみたいに喉に詰まる。
私のぐちゃぐちゃな言葉とプレゼントを、ジェス様は受け取ってくれた。
「開けても、いいか?」
「はいっ」
喜んでもらえるかが不安で、下を俯いてしまう。ジェス様は、さっきから何も言わない。
お気に召さなかったかしら。安物だし、付けられないと言われるかしら。どうしよう、何か……。
「アシュリー、私も今日楽しかった。ありがとう」
顔が赤いのは、夕日のせいかな。ジェス様の瞳に吸い込まれるように、目が離せない。
「付けてもいいか」
「もちろんですっ」
すぐに付けてくれるんだ……嬉しいな。贈り物って、貰う側だけじゃなくて、贈る側も嬉しいのね。
今日、私のドレスを選んでくれたジェス様もこんな気持ちだったのかしら。
「すまない、アシュリー。上手く付けられなくて……かっこ悪いな」
ジェス様は左利き、手袋をしているのも左手。だから、細かい作業が苦手なんだ。
「手袋、外して欲しい……」
用意していなかった言葉が、すぐに出た。
それはきっと、ずっと奥で持っていた本心だったから。
「…………アシュリーは、会ったとき言ってくれたな。私も、私の左手も怖くないと。凄く嬉しかった。その言葉に、救われた。……でも、どうしても怖いんだ。君を傷付けたくない。この壁は、壊せない」
やっぱり臆病だな、とジェス様は無理に笑った。
「じゃあっ、これは私の我儘です…………私は、その左手に触れたい。震えるその手を、温かいその手を、優しいその手を、大好きなその手を、握れないのは………………寂しい」
本当に、我儘だ。
ジェス様は私のためを思って言ってくださっているのに。
やっぱり、無理だと言われるかな。
ずっとある壁をいきなり壊すなんて、怖いもの。
私じゃ、壊せないかなぁ。
「……アシュリー、どうだ。似合うか?」
壁が、壊れた。
照れくさそうに笑ったジェス様の袖には、夕日に照らされて輝くカフスボタンがあった。
「はいっ、とっても……お似合いですっ!」
〜〜〜
疲れているのだろう、アシュリーはあの後眠ってしまった。
「アシュリー、私は君を……」
続きは、君が起きている時に。
幸せそうな顔で眠るアシュリーの頭が、私の肩に触れた。
「アシュリー、着いたぞ」
城に着いたので声をかけると、ん……と眠い目を擦りながら、アシュリーは起きた。
「ごめんなさいっ、私ずっと寝てっ……」
どうしてか、起きたばかりのアシュリーはすぐに謝ってくる。
私は、気持ちよさそうに眠るアシュリーの可愛い顔が見られて幸せだったが。
「大丈夫だ、今日はたくさん歩いて疲れただろう」
そう言うと、彼女は安心したように笑った。
馬車から降りる時、手に触れる前に無意識に手袋をしようとすると、その前にアシュリーが私の手を握った。
「帰りましょう」
「……あぁ」
暖かい、小さな手。私はこの先、君の手に何度救われるのだろうか。
『今日は、楽しかったなぁ。プレゼントも喜んでもらえて良かった』
アシュリーの心の声が、聴こえた。
今まで聴いてきた人の心の内側は、冷たくて、黒かった。
いつも隣で微笑む人の「そういう」部分を知るのが怖かった。
誰にだって、外に出していない思いや言葉はいくらでもある。それが聴こえてしまうと、それまで見ていた良い部分を忘れてしまう。
でも、アシュリーには外側も内側もなかった。
声に出す言葉は、暖かくて、優しくて。出さない思いは、その日の出来事を噛み締め、安心や喜びを反芻するもの。
照れくさくて言わないこと、途中で言うことやめてしまったこと、人のためを思って言えないこと、自信がなくて言えないこと。
君のぜんぶを、聴くことができるんだ。
この左手を良く思ったのは、初めてだった。
『また2人で過ごしたいなぁ』
「ジェス様、またお出掛けしましょうねっ」
「……あぁ、そうだな。また行こう」
この手を、ずっと繋いでいたい。
2話更新、お待たせしました…!!
読んでいただきありがとうございます!
「その左手は恋を聴く。」2話、如何だったでしょうか…
是非、ファンレターや応援コメントなどで感想を伝えてくださるととっても嬉しいです!
また、何か間違いや疑問などあれば優しくご指摘くださると助かります!
3話もお楽しみに!
🌷┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
帰りの馬車で、アシュリーはジェスと手を繋いで色んな所へ出掛ける夢を見ていました。
3 その左手に触れていたい
「ジェス様、おはようございます」
ジェス様と婚約してから、もうすぐ1ヶ月が経とうとしていた。
「おはよう。アシュリーは今日も可愛いな」
ジェス様は、私の前では手袋をしなくなり、時々触れるようになった。
一緒に心の距離も近くなったみたいで嬉しい。
けれど……近すぎたり、たくさん褒められるのはまだ慣れなくて、いつも戸惑ってしまう。
そんな私を見て、ジェス様は楽しんでいるようにも見える。
「ジェス様も、いつもかっこいいです」
でも、壁があるよりずっといい。
私がそう言うと、凄く嬉しそうに、無邪気に笑う。
ジェス様は、必ず私と一緒に朝食を食べてくれる。
お仕事で少し疲れたお顔をされている時も、前日がお休みで一緒に過ごせた翌日のご機嫌な時も。
一度、凄く疲れているときに、無理をしなくてもと伝えたことがあった。でも、ジェス様は私といると元気が出るから、と言ってくれた。
私を、そこにいるだけの私を必要としてくれることが、堪らなく嬉しかった。何度も、ずっと心に溜めていた思いが溢れそうになった。
この人と、こんな時間をずっと過ごしていたい。
「ジェス様、少しお話が」
私の隣に座るジェス様に、少し怖い表情のミースが耳打ちする。
聞いてはいけないと分かっていても、こんなに近いとどうしても聞こえてしまう。
「……シェナル伯爵様…ら……お手紙……ます」
途切れ途切れで聞こえた言葉たちが、頭の中をぐるぐると回る。
シェナル伯爵…………お父様から……?
手紙……もしかして、帰って来いと言われるのかも……
「アシュリー、どうした?」
ジェス様と、離れたくない。
「えっ……あっ、えっと……ごめんなさい」
ジェス様に顔を覗き込まれて、やっと現実に戻ってきた。
無意識のうちに、ジェス様の左手を握っていたらしい。
私がさっき思っていたこと、聴こえちゃったかな。
「……アシュリー、話をしようか」
ジェス様がそう言ってミースに目配せをする。すると、白い封筒が差し出された。
内容は、お父様から私に、早く帰って来い、というものだった。
シェナル家にはメイドも、誰かを雇うお金もない。私がいなくなれば、家事をする人も、仕事を押し付けられる人もいない。
お父様とお姉様は、私が公爵家に受け入れられるとは思ってもいなかったから、すぐに追い出されて戻ってくると思っていたらしい。
お前だけ幸せになるなんて、許さない。
手紙の最後に力強い字で書かれたその言葉。
これは……お姉様の字。
「……ミース、準備を」
「かしこまりました」
ジェス様がミースにそう伝える。
じゅんび…………私が帰るための……
「ジェス様……今までありがとう……ございました」
どうしても堪えきれずに、涙が溢れてしまった。
「は…⁉︎」
そんな私を見て、ジェス様とミースが物凄く焦っている。
ジェス様の指が、私の頬に触れた。大好きな手が、止まらない涙を拭う。
「アシュリー、急にどうしたんだ。何の話だ」
「……ですから、私はシェナル家に帰って…………ジェス様、準備って……私が帰る準備を……」
そう言うと、ジェス様は安堵のため息を吐いた。
「アシュリー、誤解だ。ここにいて良いんだ。私だって、アシュリーと離れたくない」
ジェス様の離れたくない、という言葉が強く響く。
さっきの、私の心の声が聴こえていたから……
今度は安心して涙が溢れてしまって、涙越しにジェス様の焦った顔が見える。
「不安にさせてしまってすまない。……君に泣かれると困るな」
「いえ……私の早とちりで…………ごめんなさい」
ジェス様は私の体を抱き寄せ、頭を撫でてくれる。
暖かい、包み込まれている安心感。
「君はすぐ謝るな、家の影響か。……アシュリー、話せるところまででいい、君が家でどんな生活をしていたか、教えてくれるか?」
椅子に座り直して、ジェス様と向かい合わせになる。
家での生活……
「……暗くて、狭い、倉庫が私の部屋でした。朝早く起きて、父と姉の朝食を作って、家事をして……お父様のお仕事のお手伝いも…………上手くできなかったら怒られて…………」
言葉を探して、繋げて、声に出すのが何だか怖くて。いつもより、話すのに時間がかかった。
それでも、ジェス様は私の目を見て、手を握って、聞いてくれた。
「そうか……辛かっただろう、よく頑張ったな。アシュリー」
さっきとは違う涙が溢れて、ジェス様の温かい胸でたくさん泣いた。
ここへ来るまではあれが当たり前だと、私が不出来なのが悪いのだと思っていた。しんどかったけれど、できない自分を責めるだけだった。
でも……頑張ったな、と私を認めてくれる人がここにはたくさんいて、それが何より嬉しい。
私は、この場所も、貴方も、貴方を取り巻く全てが大好き。
「ミース、調べて欲しいことがある。頼めるか?」
今までの分もたくさん泣いたアシュリーは、安堵と疲れで眠ってしまった。ベッドまで運び、寝かせた後。
アシュリーの話を聞いて、違和感を覚えた。
色々と調べなければいけないことがあるようだ。
「……かしこまりました」
アシュリーが、そんなに辛い思いをしていたなんて。会ったときにあまり夕食を食べられなかったのは、家での扱いのせいだったのか。
もっと早く、気付いてあげられていれば……
それでも、彼女は強い。私が何でも守っていかなければいけないほど、彼女は脆くない。自分の意思を持って生きていける人だ。
私が守るのではない、救うのではない。その逆でもない。
二人で、支え合っていきたい。
彼女が安心できる、弱い部分を出せる、笑顔になれる。そんな、居場所でありたい。
「アシュリー様、お上手です」
「そうかしら……良かったわ」
結婚式の日が近づいてきている。お城も準備で一層忙しくなり、私はダンスの練習をしている。
上品で軽やかなステップを、ヒールを履いて、ドレスを着て踊るのは難しい。
ちゃんと練習して完璧にできるようにならないと、この前ジェス様と一緒に踊ったときに足を踏んでしまったから……
ダンスはとても疲れるけど、すごく楽しい。
「ミース、もう一度……」
「アシュリー、ダンスの練習か?」
まだまだ不安な部分がたくさんあるから、ミースに練習を頼もうと振り返る。
「ジェス様っ」
すると、ミースではなく、お仕事から帰ってきたジェス様がいた。
「おかえりなさい、ジェス様。今日のご帰宅は夜になると……」
夜まで会えないと思っていたから、不意打ちでお顔を見ると凄く緊張してしまう。
「ただいま、思ったよりも早く終わったんだ。……アシュリー」
「はい、何でしょう?」
私の名前を呼んだジェス様は、私の前に跪き、手を差し伸べた。
「私と、一曲踊ってくださいませんか?」
「……喜んで!」
ジェス様の手に触れると、音楽が流れた。たくさん練習したけれど、やっぱり緊張してしまう。
私が少しバランスを崩すと、ジェス様がすぐに支えて、合わせてくれる。
ジェス様と踊るの、好きだなぁ。
って、今はダンスで触れているから聴こえているんだった……
「…………」
ジェス様は完璧に踊っているけれど、お顔が真っ赤。
なんだか、私まで照れてきてしまった。
「アシュリー。ダンス、上手くなったな」
「ありがとうございます……!」
曲が終わると、ジェス様が褒めてくれた。
練習を頑張って良かった。
「アシュリー様、ジェス様。そろそろ休憩なさっては如何でしょうか?」
「えぇ、そうするわ。ミース、付き合ってくれてありがとう」
そういえば、ずっと練習していたわ。
ミースが声を掛けてくれて、二人でお茶をすることになった。
「そうだ、アシュリー。式で着るドレスを何着か仕立てるのだが、色はどんなのが良い?」
紅茶を飲みながら、ジェス様が言う。
白いドレスの他に、お色直しのドレスが数着あるらしい。
色、かぁ……
「青色がいいです」
「青か……アシュリーはなんでも似合うから、いつもと違って新鮮で良いだろうな。」
私が普段着るドレスはピンクが多くて、青のような寒色を着ることは少ない。似合うかは分からないけれど、ジェス様がそう言ってくれて安心できた。
「普段のドレスではあまり見ないが、青色が好きなのか? 好みをちゃんと聞けば良かったな。今すぐにでも青色のドレスを準備……」
「しなくていいです! ……その……ジェス様の、瞳の色なので……好きなんです」
初めて会った時、一瞬で目を奪われた。その優しい眼差しに救われた。大切な日のドレスは、一番好きで、愛しい色がいい。
改めて言葉にすると凄く恥ずかしい。それに、ジェス様の反応もない。引かれたかしら……?
「……そうか。きっと、似合うだろう。」
ジェス様は、言葉を絞り出し、喜びを噛み締める、嬉しいような、どこか泣きそうな、そんな顔をしていた。
「じゃあ、指輪の宝石もその色にしようか」
「……はいっ!」
「友人に宝石好きの奴がいるんだ。聞いておくよ」
3話です、お待たせしました!!!
読んでいただきありがとうございました〜〜〜如何だったでしょうか!!
是非、ファンレターや応援コメントなどで感想を伝えてくださるととっても嬉しいです!
また、何か間違いや疑問などあれば優しくご指摘くださると助かります!
4話もお楽しみに!!!
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私は読心能力が使えるキャラクターが登場する物語が大好きでして、改めて自分が今まで好きになったコンテンツを思い返すと、そのような類のものがとても多いです。もうほぼ無意識で、呼吸をするかのように読心能力を持つキャラを愛しています。
役に立つかっこいい能力ではあるものの、精神的ダメージがその分あるハイリスクハイリターンなので、使うか使うまいか、みたいな能力者の葛藤、苦しみも大好きです。
異世界物語というほぼ初の試みで、大好きな属性を盛り込めて最高です🎶
あとがきで自我を出し過ぎました!!!!
つまらないものですが、お詫びにジェスとアシュリーの設定を置いておきます。
名前:ジェス・フォルジェ
年齢:24
誕生日:11.19
身長:179㎝
能力:読心
(左手で触れると他者の心を読むことができる。しかし、直接触れなければいけないので、手袋などをすると触れても聞こえない。使える者は極僅か。また、個人差はあるが読心は心身に大きな負担を与える。)
好:グラタン、甘いもの
嫌:野菜全般
一人称:私
名前:アシュリー・シェナル
年齢:19
誕生日:5.23
身長:154㎝
能力:なし
好:特に好き、というものはないが王都のご飯は美味しい
嫌:特になし
一人称:私