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エレクロ 本編 第28話「戦慄の侵蝕」
4期エレクロOP曲
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※イヤホン推奨※
※フルで約4分40秒あります※
**本編 第28話「戦慄の侵蝕」**
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月明かりが照らすリゾート地。
そのとある場所では、鋭い音が響いていた。
?「こいつ....早い....!」
その場にいるのは、武器らしきものを持つ人物が2人。
一方は槍のようなものを手にする者――
もう一方はわずかな光を反射し美しい輝きを見せる刀を持つ者――
互いに衝突を繰り返しては、攻防を続けている。
|?槍《槍を持つ人》「まさか....お前がここの....っ!」
|?刀《刀を持つ人》「......」
攻防は、両者とも優勢というわけではなく、
槍を持つ者が相手に圧倒されていた。
確実に、相手の方が格上の実力を振るっている。
?槍(このままじゃ押される。どうにか....しないと...)
すると、相手は突然距離を取り、刀を鞘に収め始めた。
そして一歩引いたその構えは、――居合斬りだろう。
だが、とても居合斬りが届くような距離ではないのは確かだ。
?槍「何か、ある....?」
そして、受け身を整えようとしたその時。
相手はその場で小さく呟いた。
?刀「抜刀―― 」
その言葉の瞬間、気付いた時には、
相手の刀が自分の目の前に迫ったいた――。
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◆◇◆◇◆◇◆◇◆
レイラが1人で去ってしまってから数分後。
レッドはベンチから立ち上がり、レイラの後追う。
あいつのことだ。どうせ迷子になってるだろう、と
思いながら散策すると、海が見える展望台に彼女はいた。
レッド「案外近くにいたな....おーい、探したぞー!」
レイラ「....!!」
レッドが話しかけると、レイラは驚いた顔で振り向いたが、
すぐにそっぽを向いてしまった。そしてしばらく
顔を覗こうとしても、一向に顔を見せてくれない。
レッド「意図的に顔を背けるとはお前....」
レイラ「うるさい」
レッド「まぁ、元気になったか?」
レイラ「.....」
その言葉を聞いて、レイラは遠くの景色を見つめる。
すると、先程まで顔を合わせてくれなかった彼女は、
しばらくして手すりに腕を掛け、こちらを向かいながら答えた。
レイラ「....うん! おかげで元気出た!! ありがと!!」
レイラはいつものように....いや、いつも以上に
生き生きとした言葉を返した。そして、
溢れた笑顔は今まで見たことがないくらい輝いている。
――そのときの彼女は、太陽よりも眩しかった。
レッド「そう。安心したよ」
レイラ「えへへっ....!!」
そんな彼女を見ていると、レッドも自然に笑顔がこぼれる。
そして、この時の空気はとても心地がよかった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
謎の霧に少しずつ蝕まれていく森。
その霧の中心部はまだ誰にも気付かれず佇んでいるはずだった。
しかし、もしもその霧の中に足を踏み入れてしまったら――
一般人A「....あれ、道に迷ったかな」
一般人B「にしても、何か霧みたいなのが濃くなってきてない?」
一般人A「まぁ、初めて来る森林エリアだから....」
一般人B「そういう仕組みなのかなぁ....」
残念なことに、この森には既に2人の人間が入ってしまっていた。
霧の正体は知らずとも、霧の存在を知ってしまった者。
ただ、それを許さない者がいるということまでを、
この2人が気付くことはなかった――
??「君たちは、何をしにここに来た」
一般人ら「....!!」
霧が辺りを覆う中、突如として聞こえる声。
姿は霧に隠れて見えない。性別は男....といったところだろう。
その声は、まるで海の凪のように落ち着いていた。
一般人A「だ、誰...?!」
??「まぁ、仕方がないから」
一般人A「....え? それってどういう....」
すると、隣で地面から鈍い音が立つのが聞こえた。
その後遅れて、静かに何かが溢れる音が立つ。
一般人A「....は?」
横を振り返ると、先程までその場にいたもう1人が姿を消していた。
そして、考える暇もなく恐る恐る視線を下に向けた先には――
一般人A「....なん....で....」
波紋を作るように広がっていく真紅の液体。
その上には、姿を消したと思われたもう1人が横になっている。
静かにその体に触れてみると、既に温もりはない。
一般人A「あ....あぁ....」
??「もしかして、2人とも同時にやるべきだったかな」
一般人「やめ....助け....て」
??「さようなら」
そして、命乞いする声が届く宛もなく、
最初に倒れた者の隣に、もう1つ鈍い音を響かせながら
体温を失っていく人間の体が並んだ。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
2人は海の沿岸にある道を、ただずっと歩いていた。
太陽を反射し輝く美しい水面は、無規則に揺れ続けている。
レッド「なぁ、レイラ」
レイラ「う〜ん?」
レッド「残念だけど、今の状況は学年旅行に意識を向けてられない」
レイラ「....知ってる」
そんな景色を眺めながら、
異変によってここが戦場になる可能性があると思うと――
どうも胸の奥が締め付けられる。
レッド「結構あっさりと受け止めるんだね」
レイラ「だって〜、レッドが約束してくれたんだもんっ!」
レッド「それはよかった。それじゃそろそろ、
俺たちも雷のエレメンターさんみたいに、
異変の調査をしていきましょうかね」
レイラ「おー!!」
そして、レッドが前に一歩を踏み出したその時だった――
目の前の景色を映す明度が急激に下がったのだ。
暗くなった、という方がわかりやすいだろう。
レイラ「きゃっ!! 暗いよぉ....!!」
レッド(....なんだ。例え曇りでもここまで暗くは....)
突然のことに頭が回らなかった。しかし、
無意識的にレッドは咄嗟に空を見上げる。
その先に広がっていたものは――
レッド「嘘だろ.....あの時と、`“同じ”` だ」
レッドの頭には学校での異変の出来事が鮮明に浮かび上がる。
校舎を覆った結界に映る空の色――
まるで夜みたいだ、と自分が感じた経験を思い出した。
レッド「....全く、暗い空がお好きなようで。レイラ行くよ」
レイラ「行くってどこへ?!」
レッド「やつらもいい加減動き出したってことだ。
とにかく、状況を確認しないと....!」
2人はその場を走り出す。すると、
その中で空はガラスが割れるような亀裂が入っていた。
レッド「....は、はぁー....?!」
1つの割れ目から、またもう1つの割れ目へと繋がり、
次第に亀裂を大きくしていた。
そして、その亀裂が限界に到達したときには――
レイラ「....え、これっ....て....」
空はガラス片を作るように崩れ落ち始める。
そうして剥がれた落ちた後の空を見ると、
現実世界の空とよく似た、別の異質な空間が広がっていた。
レッド「一体、やつらは....何を――」
**本編 第28話「戦慄の侵蝕」 終わり**
《今回の出演》
レッド・フレイア
レイラ・アクランド
エルナ・エヴァレット
フラン
??
〜おまけ〜
作者
「やばい、ほんとに最近書き方を彷徨ってる....」
レッド
「お、おう....」
レイラ
「??」
エルナ
「....へ?」
フラン
「.....」
作者
「って君たちに言ったってわからないでしょうねぇぇぇぇ!??」
レッド
「いや、頑張れとしか言いようがなくてですね」
レイラ
「フレー!! フレー!!」
エルナ
「きっと大丈夫だよ〜」
フラン
「.....が、がんばれ」
作者
「 (泣) 」(現実を突きつけられる作者)