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エレクロ 本編 第22話「風なき揺れる観覧車」
3期エレクロOP曲
➔https://d.kuku.lu/v6z8j3jdk
※イヤホン推奨※
※フルで約3分あります※
**本編 第22話「風なき揺れる観覧車」**
____主な登場人物たち_____
レッド・フレイア
レイラ・アクランド
エルナ・エヴァレット
フラン
_________________
次の日、2日目も順調に観光祭を進め、その午後の頃。
空はどこまでも澄み渡り、雲ひとつない青が広がっていた。
リゾート地の空気は、昨日よりも少しだけ澄んでいるように感じられる。
レッドたちは午前の出店を終え、午後の自由時間を迎えていた。
レイラ「ねぇねぇ、観覧車乗らない? あそこ、めっちゃ景色いいらしいよ!」
レッド「次は観覧車か....まぁ、悪くないな」
エルナ「わぁ、いいな〜。私も乗ってみたいっ!」
フラン「....高いところ、ちょっと怖いけど....」
レイラ「大丈夫だよ〜! みんなで乗れば怖くないって!」
エルナ「うんうん、4人ならきっと楽しいよ」
フランは少しだけ目を伏せたが、やがて小さく頷いた。
フラン「....うん。行って、みたい」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
観覧車はリゾート地の端にあり、
ゆっくりと回るその姿は、まるで空に浮かぶ輪のようだった。
チケットを手にした4人は、スタッフに案内されて1台のゴンドラに乗り込む。
レッド「....思ってたより、狭いんだな....」
レイラ「それがいいんじゃん〜! ほら、早く座る!」
レッドは苦笑しながら、窓際の席に腰を下ろす。
レイラはその隣にぴょんと座り、エルナとフランも向かいに並んだ。
エルナ「ふふっ、なんか秘密基地みたいだね〜っ」
フラン「....ちょっと、ワクワクする」
ゴンドラがゆっくりと上昇していく。
窓の外には、カラミティアルランドの全景が広がっていた。
レイラ「わぁ〜! すっごーい!」
エルナ「海も森も、全部見える....!」
レッドは窓に肘を添えたまま、静かに外を見つめ微笑んでいた。
その横で、フランがぽつりと呟く。
フラン「....なんか、上手く....できたかも」
フランは少しだけ微笑んだ。
その笑みは、どこか遠くを見ているようで、
今この場所にない何かを思い出しているようだった。
レッド「う、上手く?」
フラン「....あ、いや....昔、似たような景色を見たことがあるの」
エルナ「それって、どこ?」
フラン「....覚えてない。けど、たぶん....夢、みたいな」
レッドはその言葉に、ふと胸の奥がざわつくのを感じた。
レッド(夢....?)
レイラ「夢って、どんなのだったの?」
フランは少しだけ目を伏せ、言葉を選ぶように口を開いた。
フラン「....ずっと、霧の中を歩いてた....」
エルナ「霧....?」
フラン「うん。白くて、冷たくて....でも、ちゃんとできた」
レッドはその言葉に、ふと観覧車の窓の外を見上げた。
空は青い。けれど――
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
観覧車が頂上に差し掛かったとき、ふいに、風が止んだ。
まるで、世界が一瞬だけ息を潜めたような静けさ。
レイラ「....あれ、なんか静かじゃない?」
レッド「....風、止んだね」
エルナ「....なんか、変な感じ」
フランは窓の外をじっと見つめたまま、ぽつりと呟いた。
フラン「....やっぱり....空が」
レッド「....え?」
フラン「さっきまで、空があったのに....今は、ただの上って感じ」
レイラ「なにそれ、こわい〜....!」
エルナ「でも....ほんとかも。なんか、空が遠くにあるような...」
レッドは窓に手を当て、空を見上げた。
確かに、午後の空はそこにあるはずなのに――
どこか、薄い膜のようなものが張られているような、そんな違和感。
レッド(....なんだ、この感じ)
そのとき、観覧車が小さく揺れた。
レイラ「ひゃっ!? な、なに!?」
レッド「いや、たぶん風....だよな?」
だが、風は吹いていない。
それでも、ゴンドラはもう一度、ゆらりと揺れた。
フラン「....来てる」
その一言に、全員がフランを見た。
フランは、窓の外を見つめたまま、静かに続けた。
フラン「....まだ遠いけど、....近づいてる」
その声は、どこか確信めいていて、誰もが言葉を失った。
レッドはフランの横顔を見つめながら、
胸の奥に、言いようのないざわめきを感じていた。
レッド(....この子は、何を見てるんだ?)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
観覧車を降りた4人は、
その後も何事もなかったかのように、リゾート地を歩いた。
レイラ「ねぇ、さっきのなんだったんだろーね」
エルナ「うーん、気のせい....かな?」
レッド「....どう、だろう」
フランは何も言わず、ただ空を見上げていた。
その瞳には、誰にも見えない何かが映っているようだった。
レッドはふと、左手を握りしめた。
そこにあるのは、エレメンターとしての証として刻まれた紋章。
レッド(....何かが、動き出してる)
その確信だけが、胸の奥に残っていた。
そして、フランの視線の先――空の彼方には、
誰にも見えない、“裂け目” がほんのわずかに、揺れていた。
**本編 第22話「風なき揺れる観覧車」 終わり**
〜おまけ〜
作者
「今更だけど、読者の皆様向けの話をしたいと思いまーす!!」
レイラ
「パチパチ~!!!!!(????????) 」
レッド
「おう、急にどうしたんだ?」
作者
「レッドたちは今、学年旅行でカラミティアルランドに来てますよね!
そこで観光祭というの絶賛やってると思うのですが、
もしかしたら一部の方で 学年旅行=観光祭 となっているのでは....? という...」
レッド
「俺たちは特になんともないけど〜」
レイラ
「ねぇ、アイス持ってきてよ〜!!」
レッド
「ちょっとあなたは静かにしましょうね」
作者
「つまりですね、伝えたいことは__
観光祭は学年旅行という1つの行事の中にあるイベント....ってことですよ....!
まぁそこまで深い設定はないのでふ〜んな程度大丈夫ですが、
この2つは同じものじゃないよ〜、一応言っておきたくて....!」
レッド
「でもなんで急にこんなこと言ったの?」
作者
「ちょっとばかり〜....私の実力不足で、
そこまで詳しく書いていなかったな....って思ったからですよ!!」
レッド
「ふむふむ。それでは、作者に変わりまして、次回もお楽しみに〜!」