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戦え!三つ巴!《第三話》
「氷華〜。疲れたー。あとどれだけ歩くのー」
「あと少しよ。頑張りなさい。」
陽葵は、自分は今すぐ倒れそうなほど疲れているのに全く表情を変えない氷華に感服した。
「あ!見えてきたよ!陽葵!」
「本当だ!やる気が湧いてきた!走る?」
「無理無理無理!陽葵!」
「あはは!冗談だって。」
しかし、氷華は一切表情を変えない。少し怖いと感じるほどに。
「はぁぁ。つっかれたー。」
「この宿は花鳥庵と言うらしいわね。3人泊まれるか聞いてみるね!」
「ありがとう。紅羽」
「3人泊まれるって!行きましょう!」
「こんにちは〜。わたし、|葉苗《はなえ》って言います。植物みたいでしょー?葉っぱの葉に苗っていう字よー?」
「そうですか。では、葉苗さん。3人分部屋を頼めますか?」
「はーい。もちろんです〜。|沙夜《さよ》!頼んだよ!」
沙夜、と呼ばれて奥から出てきたのは茶髪の若い女性だった。
「はーい!お母さん!3人分だよね?任せて!」
「頼んだよ!」
「しくじんなよー」
「もうっ、|風雅《ふうが》!」
この時、紅羽は賑やかな家族だな、と思った。
「あー、さっきの沙夜はわたしの娘だよ。元気な子でしょ?でね、風雅っていうのは、ここでバイトしてる沙夜の幼馴染の少年だよ。ここの庵にはもう一人わたしの息子が働いているんだよ。」
3人は、静かに話を聞いていたが、少しだけ、雑談の長いおばさんだな、と思ってしまっていた。
「お母さん!準備出来たよ!もう案内していい?」
「ああ。構わないよ。」
そして沙夜は3人の前に立つと、「ついてきてください」と言い、歩き出した。小さい宿だが、意外に歩くようだ。
「着きました!では失礼します」
沙夜が去ったのを確認して、3人はそれぞれ部屋に入った。
部屋に入ると、氷華は無言で荷物を出し始めた。
紅羽は、まず荷物を置いて、トイレに行った。
陽葵は、「わー、ひろーい!」と、はしゃいでいた。
よんでくれてありがとうございます。
一応言っとくけど3人部屋別ですわよ?今気付いたのですが、氷華って葵の上に似てないですか?それも私の好きな小説のとあるシーンの彼女に。