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戦え!三つ巴!《第四話》
こんにちは〜。余談ですが、この小説のタイトルね、もともと三つ巴だったのですわ〜。でもね、一回聞いてから殺っちゃえ!宇喜田さん!が頭から離れないのです!そして気付いたらこのタイトルになっていましたの…
--- 翌日 ---
「おはよう。みんな揃ったわね。出発するわよ。」
「はーい!」
外に出ようと玄関に行くと、葉苗さんが立っていた。
「あ!葉苗さん!ありがとうございました!」
「どういたしまして〜。行ってらっしゃい!」
「行ってきます!」
陽葵が元気よく返事をして外に出た。
「今日はどこに行くの?そうね…森を抜ければ街があるわ。そこを目指してみましょうか。」
「はい!」
3人は森に入った。すると、明らかに邪悪なオーラを纏った狼に遭遇した。氷華は|それ《狼》をじっと見つめた。
「紅羽、陽葵。この狼から出ているオーラ、義母上様から出ているオーラに似ていると思わない?義母上様からの刺客かしら?」
「そうかもしれないね。とりあえず…|倒そうか《殺ろうか》」
「いいわ。私一人で倒せるから。」
氷華はすっと前に出ると、魔法を発動した。すると、一瞬にして氷の刃が現れた。次の瞬間には、もう敵は消えていた。
「きゃーっ!氷華!さすが!」
「ありがとう。この調子で抜けていきましょう。」
「はい!」
しばらくして、彼女たちは森を抜け、街に来た。その街に入ってすぐのところは、貧民がいっぱいいるようだった。氷華は意外にも優しいので、通り過ぎようにも通り過ぎることができなかった。そして、こっそりとたくさんの食料を置いて歩き出した。
「ふたりとも。貴女たちはしばらく自由にしていいわ。この街も広いから買い物もできるでしょう。」
「はーい!行ってきまーす」
氷華は、いつのまにか一人で海の方に歩いていた。そして、浜辺に着くと、波が来るか来ないかの位置に座った。
「__はぁ…抜け出してきても義母上様からの刺客は居るし…一筋縄ではいかないものね__」
氷華は海を眺めていたらいつのまにか独り言を呟いていた。
「氷華。」
突然名を呼ばれて氷華は振り返った。そこにいたのは…晴雅だった。
「…!?晴雅さま?どうしてここに?」
「君が居なくなったと聞いてね、馬を飛ばして探しにきたんだ。」
「左様でしたか…義母上様はお怒りになりませんでしたか?」
「母上か…当然怒るだろうと考えて目を盗んで抜け出してきた。」
「まあ。」
二人の間の空気が少し柔らかくなる。
「しかし、母上に見つかればどうなるかわからぬ故、早いうちに帰らねばならぬ。」
「そうですか…」
氷華が名残惜しそうに俯く。
「だが、また会いに来るよ。必ず。」
「感謝いたします。」
「では、そろそろ時間だ。また会おう。」
「行ってらっしゃいませ」
氷華は精一杯微笑んで見送った。その時にはもう日が傾きかけていた。
「行ってしまったわね…そろそろ帰らないと。紅羽と陽葵に心配かけてしまうわ」
氷華はさっと立ち上がると街に向かって走り出した。
「氷華!」
「陽葵。心配かけたわね。ごめんなさい」
陽葵と紅羽は氷華の顔が少し明るくなっているのにわずかな違和感を覚えたが、決して口には出さなかった。
「では、そろそろ夕餉にしましょうか。」
「はい!」
彼女たちが夕餉を食べる時にはもう日は落ちて三日月が夜の街を淡く照らしていた。
読んでくれてありがとう!
多少だけど恋愛的な要素入れたの初だわ…どうでしょう。