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なんとか物語その4
そ3じ!
彼の名はシャブリリ太郎。技量と神秘と生命力を上げまくっている。ゴドリックヶ島へいざ参らん!
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シャブリリ太郎はずんずん行きますと、大きな山の上に来ました。すると、草むらの中から、
「ワン、ワン。」
と声をかけながら、出血犬が一匹かけて来きました。
シャブリリ太郎がふり返かえると、出血犬は丁寧に、お辞儀をして、
「シャブリリ太郎さん、シャブリリ太郎さん、どちらへおいでになります。」
と尋ねました。
「ゴドリックヶ島に、鬼殺しに行くのだ。」
「お腰に下げたものは、何でございます。」
「|惑星《ほし》一の生肉団子さ。」
「一つ下さい、お供しましょう。」
「良いだろう、やるから、ついて来い。」
出血犬は生肉団子を一つ貰って、シャブリリ太郎の後から、ついて行きました。
山を下りてしばらく行くと、今度は森の中に入りました。すると木の上から、
「キィー、キィー。」
と叫びながら、棍棒を持った猿の亜人が一匹、駆け降りて来きました。
シャブリリ太郎が振り返ると、猿の亜人は丁寧に、お辞儀をして、
「シャブリリ太郎さん、シャブリリ太郎さん、どちらへおいでになります。」
と尋ねました。
「ゴドリックヶ島へ鬼殺しに行くのだ。」
「お腰に下げたものは、何でございます。」
「惑星一の生肉団子さ。」
「一つ下さい、お供しましょう。」
「良かろう、やるから、ついて来い。」
猿の亜人も生肉団子を一つもらって、後からついて行きました。
山を下りて、森を抜けて、今度は広い野原へ出ました。すると空の上で、
「ガシャッ、ガシャリ。」
と鎧と鎧が擦れ合う音がして、羽の生えた坩堝の騎士が一人飛んできました。
シャブリリ太郎がふり返かえると、坩堝の騎士は丁寧に、お辞儀をして、
「シャブリリ太郎さん、どちらへおいでになります。」
とたずねました。
「ゴドリックヶ島へ鬼殺しに行くのだ。」
「お腰に下げたものは、何でございます。」
「惑星一の生肉団子さ。」
「一つ下さい、お供いたしましょう。」
「分かったやるから、ついて来こい。」
坩堝の騎士も生肉団子を一つもらって、シャブリリ太郎の後からついて行きました。
出血犬と、猿の亜人と、坩堝の騎士と、これで三人まで、いい家来ができたので、シャブリリ太郎はいよいよ勇み立って、またずんずん進んで行きますと、やがて広い海端に出ました。
そこには、ちょうどいいぐあいに、船が一艘つないでありました。
シャブリリ太郎と、三人の家来は、さっそく、この船に乗り込みました。
「わたくしは、漕ぎ手になりましょう。」
こう言って、出血犬は船を漕ぎ出しました。
「わたくしは、舵取りになりましょう。」
こう言って、猿の亜人が舵に座りました。
「わたくしは物見をつとめましょう。」
こう言って、坩堝の騎士が舳先に立ちました。
麗かな良いお天気で、真っ青な海の上には、波一つ立ちませんでした。稲妻が走るようだといおうか、矢を射るようだといおうか、目のまわるような速さで船は走って行きました。ほんの一時間も走ったと思う頃、舳先に立って向こうを眺めていた坩堝の騎士が、
「あれ、島が。」
と叫びながら、バサリバサリと高い羽音をさせて、空にとび上がったと思うと、スウッとまっすぐに風を切って、飛んでいきました。
シャブリリ太郎もすぐ坩堝の騎士の立ったあとから向こうを見みますと、なるほど、遠とおい遠とおい海の果てに、ぼんやり雲のような薄ぐろいものが見えました。船の進むにしたがって、雲のように見えていたものが、だんだんはっきりと島の形になって、あらわれてきました。
「ああ、見える、ゴドリックヶ島が見える。」
シャブリリ太郎がこういうと、出血犬も、猿の亜人も、声をそろえて、
「万歳、万歳。」
とさけびました。
見る見るゴドリックヶ島が近くなって、もう硬い岩で畳んだだ鬼のお城が見えました。
いかめしいくろがねの門の前に見はりをしている鬼の兵隊のすがたも見えました。
そのお城の1番高い屋根の上に、坩堝の騎士がとまって、こちらを見ていました。
こうして何年も、何年も漕いで行かなければならないというゴドリックヶ島へ、ほんの目をつぶっている間に来たのです。
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--- その4、終 ---
元ネタ:桃太郎
実は雉を死儀礼の鳥か死の鳥にしようか迷ってた