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光の速さで追い駆けても、もう君には追い付けない。
初の恋愛短編。
「知ってた?光って、どんなときでも速度が変わらないんだって」
期末テストの3日前、教室に残ってテスト勉強をしていた俺に君はそう言った。
この時間帯になると生徒はほとんど帰っていて、教室には俺と君の2人しかいなかった。
「へー、そうなのか。あ、でも時間とかも変わらないんじゃないか?」
疑問に思って言ってみた戯言だったが、君は答えてくれた。
「ううん、違うの。時間や空間、定義や法則、、、みんなが絶対だって信じているものは、簡単に変わっちゃうんだ。それこそ、重力とかの大きな力とかによってね」
「なるほど。その中でも光はずっと不変の速度なのか?」
「そういうことだね。光は、何をしようと速度は変わらない。普通に歩いている人から見ても、全力で走ってる人から見ても、音速とかそれこそ光速で動いていても、同じ速度、、、同じ秒速30万kmで動いているんだよ」
「それは面白いな。でも、なんでそうなるんだ?」
「それは、光がすべての基準だからだよ。時間も、空間も、定義も、法則も、光を基準にして決められたものがいくつもある。みんながよく使ってるメートル法だって、光が基準なんだよ?」
「そうなのか。光って、俺達の生活と密接に関わっているんだな」
「そうだよ。人間の目が見えるのも光のおかげだし、光は人間にとってとても大切な存在なんだ」
ただ、単純に興味が惹かれた。
光速の話に、ではない。
俺は、君に惹かれていた。
俺の君への恋心は、まるで光速のように不変だ。
どんなものから影響を受けても変わらず、誰から見てもその大きさは変わらない。
平等に大きく、平等に小さい。
誰から何を言われようと、どれだけ時間が経とうと、君への恋心は変わらない。
でも、それに意味はない。
何故なら君は、いなくなってしまったのだから。
「光速」の話をした日を最後に、君には二度と会えなくなった。
秒速30万kmの光といえど、存在しないものには永久に辿り着くことはできない。
光の速さで追い駆けても、もう君には追い付けない。
俺の恋心は光のように不変で、俺にとっては光のように全てに優先する。
全ての行動は君への想いに左右される。
二度と会えない君に。
でも、君が最後に言った言葉が、ずっと胸に残っている。
”人間の目が見えるのも光のおかげだし、光は人間にとってとても大切な存在なんだ”
俺にとっての光は、君そのものだった。
恋心など、それに付属する「光速」のようなものに過ぎず、本当の「光」は君だ。
光は、人間にとってとても大切な存在。
君は、俺にとってとても大切な存在だった。
追いつきたい。
追いつきたかった。
もう一度、逢いたかった。
今日も、そんな叶わない夢を想いながら、俺は淡い月の光に照らされ、一人ベッドに眠った。
どうですかね?
テスト前に最後に書いた小説になると思います。
もうちょい文量多くしたほうがいい気がする