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6-3(d)「すれ違う思想」
短めday
レイラside
倒れた。
あのルイス・キャロルが倒れた。
レイラ「っ、魔人フョードル……!」
あの男、一体何を考えて──。
フョードル『なに、と云われましても。少々お手伝いを、と思いまして』
レイラ「何が“手伝い”よ。ふざけるのも大概にしなさい」
フョードル『お気に召しませんでしたか? 心配しなくても、暫くは目を覚まさないのでトドメを刺しては──』
レイラ「そんなことで私の復讐が成し遂げられるとでも?」
フョードル『……怖いですね、その殺気』
思っていないことをペラペラと。
それにしても、どうしたらいいのかしら。
魔人のことだから、暫く目を覚まさないのは本当のことでしょう。
気を失ったのが“異能力”によるものなのは確実。
そして起こすのが不可能な訳では無い。
フョードル『異能が無ければ。そう思っているのは事実ですが、貴女についていくのはもう辞めようかと』
レイラ「鼠は引き際も分かっている、とでも?」
フョードル『さぁ、それはどうでしょう』
ただ、と通信先で彼は笑っているような気がした。
フョードル『──世界を壊すのは貴女じゃなくても良いので』
レイラ「っ、裏切り者が」
フョードル『何とでもお呼びください。鼠を懐に置いたそちらの責任ですので』
レイラ「……切れた、わね…」
グラムの言うとおり、手を組むのは間違いだったかしら。
いえ、後悔しても遅いわ。
私が今できることはきっと、まだある筈よね。