公開中
V&CS① 秘密のインフルエンサー
あんまりVtuberの界隈で沼ったことはないんだけど、ノリで小説を作る!
ノリでVtuberを始めちゃった主人公:満(みちる)のように!
あれ、これネタバレでは…?てへぺろ(?)
大学を卒業したらそれなりに収入を得られる仕事に就職して、
運命の人に出会えたら結婚して…とりあえず!普通に暮らす“予定“だった。
実はその予定、私の無理やり作った趣味にぶち壊されちゃった。
「Vtuberなんて始めなきゃよかったかも…!」
---
私には趣味がなかった。
「|満《みちる》ちゃんの趣味、教えて!」
「んー得意なことも特に好きなこともないから趣味、ないの。」
私がそう答えると、会話が続かなくて気まずいだけなのに、
みんな私のことを変わった奴扱いする。
私は逆に、趣味に没頭するとかどうやったらできるんだろうって思う。
結局、高校生時代の|友達《腐れ縁》は1人だけだった。
そして大学生。大学生になると飲みの場とかもちょっとはあったりもして、
趣味を聞かれることもちょっと増えた。
私はいつも聞かれた時は話を逸らしたり躱したり、とにかくその話題から逃げた。
そこで趣味があった方が人間関係は上手くいって、
私の将来の暮らし方にも繋がると分かってしまったんだ。
ネットを漁っていると、あるものを見つけた。
それは2Dイラスト(アバター)が動いて、生配信をしているというものだった。
後からそのことを調べてみると、Vtuberという活動だったことが分かった。
その時は日付を超えた深夜1時で、多分、いや絶対頭がおかしくなっていて、
これは私の趣味作りに使えるんじゃないかと考えて、私はVtuberになることにした。
V体は私の好みの絵柄のイラストレーターさんに描いてもらい、
独学で機械や配信方法を購入、勉強した。
つまり、ほぼ私の深夜テンションとノリでVtuberの私は生み出されてしまったんだ。
まあ、それを続けることを決めたのは私自身なんだけどね。
---
最近の流行りは私のV体:|千歳《ちとせ》ツバサの初めてのオリジナル楽曲。
活動を始めて半年くらいでVtubeの登録者数が30万人を突破したのを記念に
作った楽曲『Sky fly』がVtubeとかそれ以外のSNSでバズっちゃったの!
それをきっかけに千歳ツバサの知名度は現在どんどん上昇中で、
今の登録者数はは当時の2倍以上の70万人。
でも、登録者が増えるということは、身バレした時にたくさんの人に私の素顔を
見られてしまうということ。
だから、私は絶対に正体がバレてはいけない!
大学の食堂で、誰かが私のことを話していた。
「千歳ツバサ知ってる?」
「知ってる!今オリ曲バズってるよね!」
「そうそう!でさ、どんな子なんだろうって思って配信見てみたのよ。
トーク自体がすごく面白いとかじゃないんだけど、安心感?があるっていうか。
私、ちょっとファンになっちゃったかも。」
「えーそこまでいうなら私も今度配信見てみよっかなー?」
褒められたのが嬉しくて口角が上がっちゃいそう、危ない危ない。
私が頼んだきつねうどんを食べていると、正面に誰かが座った。
奴だ。高校生時代からの|友達《腐れ縁》。
「よ、久しぶりだな、|春木 満《はるき みちる》サン。」
「久しぶり、|楠 亮平《くすのき りょうへい》サン。」
高校の時に3年間クラスが同じだった亮平。
3回目に呆れてほぼ嫌味でさん付けしてたのを今、思い出した。
「やっぱさん付けやめた。満、何1人でニコニコしながらうどん食ってんだよ。」
「え、バレてたんだ。感情は顔に出ない方だと思ってたんだけど。」
「やけに素直に認めるな。何があったんだい?」
「特に何も。」
「あっそ、俺もここで唐揚げ定食食っていい?」
「どうぞお好きに。てか亮平他に友達いなかったっけ。
大学で見かける時はいつも誰かしらと一緒にいるのにさ。」
「あーあの中に心から友達って言えるやついねーんだわ。」
「うわ、怖。」
「まあまあ、いいじゃんか。」
腹黒い奴め。
「そういやさっき近くの奴らが話してるの聞いて思ったんだけど、
満って千歳ツバサ知ってんの?」
「え?」
脳が思考停止する。あ、やばい。
「え?逆に知らねーの?」
「千歳ツバサ…?知ってるよ、そりゃ。ショート動画でよく流れてくるじゃん。」
「あーよかった。満の脳みそ10年遅れてるのかと思ったw」
「言い過ぎじゃない?流行りはわかるよ、流石にね。」
「流石に、な。あ、急がないと次やべぇかも。」
「あー、ご愁傷さまですー。」
「まだ間に合うって。」
「私もう行くね、じゃあ。」
「じゃあな。」
はー、千歳ツバサって名前が出てきて焦った。
こんなに過剰反応してたらいつか心臓とかメンタルとか色々4ぬわ。
でも、Vtuberを通して少しだけ広い世界を知れたら私の趣味も見つかる…?
のかも知れないと思ってまだ活動は続けてみようと思う。
さて、今日も帰って勉強した後、配信しますか。
自分の脳内で作られる千歳ツバサ像を読者さんに伝えられないのが悔しい!
画力が欲しい!
読んでいただきありがとうございました!