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神の子と村の子 5
とある村は神を求め、滅びた。1人残った村の子と、2人の神の子の物語が、今、始まる。
「これから、どうしよう?というか、君たちの名前は何?」
「そういえば言ったことないな。だが、俺にはもう1つある。どちらを言えばいいか。」
「なら2つとも言えばいいんじゃないか?『兄さん』!」
「そうだな。」
「2つあるの?」
「ああ、この身体としての名、もう1つは神としての名だ。ちなみに俺は身体の方は『エルフィル』、神の方は『ブレゼルフォス』という名だ。」
「俺は身体の方が『コクィノ』で、神の方が『ルジュルフォス』だ!頑張って覚えてくれよ!身体の方なら『コクィ』って呼んでくれ!」
「う、うん。えっと、『エルフィル』が『ブレゼルフォス』で...、『コクィ』が『ルジュルフォス』...で、あってる?」
「おう!すごいな、すぐ覚えるなんて!」
「ふふっ、僕、記憶力はいい方なんだ!」
「ようやく笑ったな。」
「え?」
「お前、意識して明るい声出してたのかもしれねぇけど、ずーっと怖い顔してたんだぞ!」
「そうだったんだ...。」
「こちらからも聞いていいか、お前の名はなんだ?」
「...うん!僕の名前はね、『ペディル』だよ!」
「『ペディル』...『ペディル』か。いい名だ。」
「おう!かっこいいな!」
「そう?ありがとう、2人とも!」
「さて、これからどうするか...。」
「そうだね、僕たちが生活できる場所をまずは確保しないと。」
「たしかにな、俺らが全部ぶっ壊しちまったし...。」
「死体は燃やしてもいいか?」
「うん、いいよ。その方が、彼らにとってもいいと思うから。」
「...そうか。ありがとう。」
「おーい、2人とも見ろよこれ!」
元気よく、コクィノが2人を呼ぶ。
「途中から居なくなったと思ったら、何をしているんだお前は。」
呆れたようにエルフィルが答える。
「...ふふ。」
何も心配要らなかった、この2人となら、大丈夫。何も恐れなくていい。
村の人たちは優しかったけど、この人たちが自分の両親を殺したのだと考えると怖くて、自分も殺されるかもって思ってた。実際、贄にされたし。
でもこの2人は、気に入ったからなんて理由で僕を生かしてくれた、僕を笑わせようとしてくれた。ついさっき出会ったばかりだけれど、なんだか大丈夫って思ってしまう。
「お前も来いよ!『ペディル』!/見てみろ『ペディル』。こいつ、マジでくだらないことで呼び出しやがった。」
「くだらないとはなんだ!全然くだらなくねーし!」
「...っ、あははははは!」
「「??」」
「どうした?『ペディル』?」
「大丈夫かー?」
「うんっ!もう大丈夫!どうしたの?2人とも!」
僕は2人に向かって歩き出した。
見つけてくれて、ありがとう。