公開中
6 勇者曰く、魔王は倒し甲斐がないらしい
えー。
お話をまとめたところ、魔王います!
ただ、人類と魔族はだーいぶ昔に仲良しになったんだって!
『友好関係を築いた、です』
ごめん!友好関係って何?
『さっきから漢字四文字に弱いですね?字面でだいたい分かるでしょう?』
あ、気づいちゃった?
そうなんだよね。漢字苦手でさ。
友好⋯?友達大好き的な?
『本当に言ってます?まぁ大体あってますよ。』
本当?
じゃあ友達大好き関係ってこと?
友達って誰のこと?
『はぁ。じゃあ仲良しになったでいいですよ。もう。』
なんかため息吐かれたんですけど!
ひどいんだー!泣いちゃうんだぞー!
えーんえーん
「うお!?いやー。助かるわー」
どうしよう。泣いてもこのクレイジー勇者喜ばせるだけなんだけど。
『混ぜるな危険ですね』
え?洗剤だと思われてる?
まぁ聞けること聞けたし他のところに行こうかな?
【壁から壁へ】!
『ここで読者の方に少しだけご説明を。この世界の東の領土を魔王国として人間側が認め、それ以来人間と魔人は共存しています。貿易も盛んに行われていますし、ほとんど人間と大差ないです。そして現魔王様は基本温和な方で好戦的ではないため、戦闘狂⋯勇者様には物足りないようです。まぁ裏では魔人は奴隷として高値で売れたりとしていますが、それはまた別のお話。』
---
ぐみょぁん⋯
ん?ヤバい。何も考えずに飛んじゃったから場所がわからない。
ここどこー?
なんか暗い⋯何も見えない!
「ぐずっ⋯ひぐっ⋯」
きゃー!お化けぇ!?そんなわけあるかぁ!
え?子供の泣き声?やっぱりホラー⋯。
誰かいるー?って口ないから言えません!
えーい、もういいや!
別のところ行こ!
---
みょぃぃん⋯
とりあえずまたもやアジト襲来!
「|名無し《ノーネーム》よ」
「はい、なんでしょう。教祖様。」
え?待って。私の推しに変な名前ついてるんですけど?
名無しはないでしょ?どう考えたって!
ひどい!女の子なんだからもっと可愛い名前にしてあげてよ!
「お前はまた失敗したのだな。」
「⋯申し訳ありません」
「ペナルティを執行せねばな。」
「ぅ⋯ぐっ⋯ぁぁああ!」
え?何々?いきなりシリアスじゃん。
なんか黒いモヤ?が首輪から出てきて推し襲ってるんですが?
ひど!私の推しになんてことするんだ!バカ!
「ふんっ。今日のところはこれぐらいにしておこう。⋯次はないぞ」
「かしこ⋯まり⋯ました⋯」
えー。シリアスー。ちょっと!
私の推しちゃんにひどくない!?
教祖じゃないじゃん!悪魔じゃん!やーい鬼教祖!
『読者的にこの展開は美味しいのでちょっと黙ってくれませんか?』
え?嫌だけど?
私はね。今世は口はないけど、お喋りなことを隠さないのだよ。
前世はちょっとお喋りになると「え?」って反応をされるからね!
『はぁ。あなたのせいでシリアス度が薄まるんですよ』
いいことじゃん?
この際、みんなポジティブに生きようよ!
私みたいに!!
『誰もあなたみたいにはなりたくないと思いますよ?』
失礼な!前世ではいっぱいいたぞ!
私みたいに大和撫子になりたいって人が!
『どこが大和撫子なんですか?』
どこなんだろうね?私も不思議でさー!
もういっそ私七不思議でも作ろうかな?
『七不思議って学校とかじゃないんですか?別に七個に絞らなくてもいいんじゃ?』
確かにー!ツンちゃん頭いいね!
『あなたを基準にすると大抵の人は頭いいですね』
相変わらず辛辣だねツンちゃん!
でもこの子救えないかなぁ⋯うーん。
---
『ってことでテオ。なんか解決策あらへん?』
「いや、俺のこと頼りにしすぎじゃね?あと俺、そこと敵対してるって言ってるよな?」
あ、そうだった。忘れてた。
『馬鹿なんですか?馬鹿なんですね。馬鹿。』
あ!三段構えできたね!
さすがツンちゃん!辛辣さは日本一だね!
『別に私日本人じゃないんですが?』
あ、そうなの?何人?悪魔?
『人でもないんですが?強いて言うなら⋯天使?』
ブフォ!天使?その辛辣さで?悪魔の間違いでしょ?
ていうか自分で言ってて恥ずかしくないのー?
寝言は寝ていいなよー!もー冗談好きめ☆
『怒りました。もう話しません』
わー!ごめんってツンちゃん!
あれ?ツンちゃん?おーい!
あぁ。本当に話さなくなっちゃったよ。
「で?その推しの名前はなんだよ?」
『|名無し《ノーネーム》やで!けったいな名前つけはるよな!襲撃するならその子だけは助けてな!』
「一応敵対してるからな?ホイホイ教えていいのか?」
え?まぁ。大丈夫でしょ。テオだし。
⋯大丈夫だよね?
なんか不安になってきたなぁ。
こんなときツンちゃんがいれば辛辣にツッコんでくれるんだけど⋯
傷心中だからね!そっとしておこう!
⋯ついでに妄想癖がかなり重症の域。
『あ゙ぁ?』
あ。ツンちゃん!
なんかひっくい唸り声だけど、ツンちゃんだよね!
私とツンちゃんの仲だもん!それぐらいわかっちゃうよねー!
⋯え?無視?
「まぁ。信頼されてるって受け取っておくぜ。」
お!都合のいいように解釈してくれた!
さすが壁!ポーカーフェイス!
そもそも顔がない!
「|名無し《ノーネーム》だな?気にはとめとくぜ」
いやー。テオには感謝だなー!
やっぱ頼りになるわー!このヒャッハー系勇者!
⋯字面だけ見れば絶対頼りにしちゃだめな人種だな。
あれ?この子危ない子?
⋯今更か!
「ん?もうこんな時間か。俺は風呂に入ってくるけど、壁さんはくつろいどいて」
え?本当だ。もう夜じゃん!
ていうかいいなー!お風呂!
私も入りたいー!
壁に風呂って絶対必要ないね!
とりあえずテオに水拭きでも頼もっかな!
異世界の壁全部!
『勇者様殺す気ですか?』
あ!ツンちゃん!ご復活?
『えぇ。物語的にツッコミ役が不在で作者が頭を抱えていたので。』
なんかよくわからないけど⋯メタいこと言ってる!?
ダメだよツンちゃん!なんかよくわかんないけど⋯それは言っちゃダメだ!
『なんでこういうところだけはまともなんですか?』
え?私ってば今褒められてる?
やったー!もう!ツンちゃんってば!ツ・ン・デ・レ・♡
『普通に気色悪い』
え?シンプルな罵倒を受けたんだけど?
父親にも言われたことないのにっ!
「壁さーん、ただいまー。」
え?勇者?はっや。烏の行水かよ。
「んで?俺このあとしばらくしたら寝るけど?壁さんは?」
あー。私も寝ようかなぁ?
でも寝ちゃったらヤバいよね⋯。
なんたって私ってば今世お寝坊さんキャラで通ってるからさー。
でも、なんか眠い⋯気が⋯
『MP消費しまくりましたしね』
あ、そっか。
とりあえず、勇者に⋯言わなきゃ⋯
『ワイくっそ寝るからあと3年後ぐらいに会おうな』
「おい寝すぎだろ。おい?おい!起きろー!」
むにゃむにゃ⋯
この時の私は知らなかった。まさか、起きたらあんなことになるなんて⋯
『なんで毎回寝るたびにフラグ立てるんですか?』
フラグ一級建築士目指してるんで!
『建築現場の方々に怒られてきなさい』
大変申し訳ありませんでしたっ!!