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第三話 黒ローブの男
**第三話 黒ローブの男**
朝。
町の広場。
昨日の魔物騒ぎのせいか、
どこか落ち着かない空気が漂っていた。
🐰「噂になってるね」
🍆「まあ無理もないよ」
住人達も不安そうに話している。
昨日現れた魔物。
普通ではない再生能力。
黒い靄。
誰も見たことがなかった。
🍌「聞き込みを続けるか」
🦍「犯人探しだね!」
🐷「遊びじゃない」
⛄️「でも大事!」
六人は手分けして町を回ることにした。
**1時間後**
特に成果はない。
怪しい人物も。
怪しい噂も。
何も見つからなかった。
🐰「空振りかな」
その時。
「黒いローブの人なら見ましたよ」
近くの店主が言った。
全員が振り向く。
🍆「本当ですか?」
「昨日の夕方かな」
「森の方へ歩いていく人がいたんです」
🐷「......」
🍌「森か」
おんりーとMENが顔を見合わせる。
嫌な予感がした。
**昼**
六人は森へ向かった。
奥へ。
さらに奥へ。
町の人が普段立ち入らない場所まで。
🐰「静かだね」
⛄️「鳥の声もしない」
確かに。
妙だった。
森なのに静かすぎる。
やがて。
🍌「止まれ」
全員が立ち止まる。
地面に足跡があった。
新しい。
しかも一つではない。
🦍「人の足跡?」
🍌「ああ」
そして。
🐷「それだけじゃない」
近くの木を見る。
そこには黒い跡が残っていた。
まるで魔力が染み込んだような痕跡。
🐰「......」
きなこが指先を触れる。
嫌な感覚。
冷たい。
そして。
懐かしい。
前世で感じた魔力に似ていた。
🐰「魔王軍だ」
静かに呟く。
その時。
ガサッ。
背後で音がした。
全員が振り返る。
しかし。
誰もいない。
🦍「今の何?」
🍆「気配はあったよ」
⛄️「隠れてる?」
🍌「......」
おんりーが森の奥を睨む。
確かに誰かいた。
だが。
姿が見えない。
その頃。
少し離れた場所。
一本の木の上。
黒いローブの人物が六人を見下ろしていた。
「気付いたか」
低い声。
しかし動かない。
まだその時ではない。
ただ静かに観察していた。
森を調べていた六人は、
やがて開けた場所へ出た。
そこで見つけたものに、
全員が息を呑む。
地面に描かれた巨大な紋章。
黒く焼け焦げたような跡。
そして。
見覚えのある形。
🦍「これ......」
⛄️「うそ......」
🍆「間違いないね」
魔王軍の紋章だった。
しかも新しい。
数百年前のものではない。
最近描かれたものだ。
🐷「つまり」
🍌「生き残りがいる」
その事実が、
はっきりと示されていた。
その瞬間。
ゾワッ
全員の背筋に寒気が走る。
🐰「!!」
🍆「下がって!」
反射的に全員が距離を取る。
次の瞬間。
ドォォォン!!
紋章の中心から、
黒い魔力が吹き上がった。
木々が揺れる。
地面が震える。
そして。
黒い魔力の中から、
ゆっくりと人影が現れた。
フードを深く被った人物。
黒いローブ。
六人が探していた存在。
「久しぶりだな」
低い声が響く。
🐰「......誰」
ローブの人物は答えない。
代わりに。
一歩前へ出る。
「勇者」
🦍「っ!」
「神宮」
🍆「......」
「魔法使い」
🐰「!」
「シーフ」
🍌
「弓使い」
⛄️
「魔獣」
🐷
全員のことを知っていた。
まるで前世から見ていたかのように。
ローブの人物は静かに笑う。
「やっと会えた」
その声に、
六人は言いようのない違和感を覚えた。
敵意だけではない。
もっと別の。
何かが混ざった声だった。
風が吹く。
ローブが揺れる。
そして。
その人物は言った。
「覚えていないのか?」
静まり返る森。
誰も動けない。
誰も答えられない。
なぜなら。
その声には、
確かに聞き覚えがあったからだった。