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目次
第一話 再び動き出す影
最終章開始!!!
また三十話くらい出すと思うので、ファンレターいっぱいください!
**第一話 再び動き出す影**
夜。
静かな森。
誰もいないはずの場所。
月明かりだけが降り注ぐ。
その奥。
古びた祭壇の前に、
黒いローブの人物が立っていた。
「長かった」
低い声。
まるで何百年も待ち続けていたような声だった。
祭壇には古い紋章が刻まれている。
魔王軍。
前世で滅びたはずの印。
黒い魔力が溢れ出す。
祭壇が反応する。
地面が揺れる。
パキッ。
石に亀裂が走った。
「勇者」
「神宮」
「魔法使い」
「シーフ」
「弓使い」
「魔獣」
一人ずつ。
懐かしむように名前を呼ぶ。
「再び集まったか」
ローブの奥で、
その人物は静かに笑った。
**翌朝**
🦍「おはよー!」
ドンッ!
勢いよくドアが開く。
🐰「うるさっ!?」
朝から元気だった。
🍆「ドア壊れるよ」
⛄️「おはよー!」
🍌「朝から騒がしい」
🐷「寝かせろ」
いつもの日常。
いつもの朝。
何も変わらない。
はずだった。
朝食の途中。
突然。
ピシッ。
🍆「?」
コップにヒビが入った。
誰も触っていない。
🐰「今の何?」
🍌「知らん」
🦍「最初からじゃない?」
🐷「違う」
嫌な感覚。
最近ずっと続いていたもの。
今までより強い。
🐷「......」
MENが窓の外を見る。
🍌「俺も感じた」
静かな声。
🐰「何を?」
初めてだった。
今まで二人は黙っていた。
だが。
今回は無理だった。
🍌「何かいる」
⛄️「え?」
🍆「何かって?」
🐷「分からん」
それが一番厄介だった。
**昼**
六人は町へ出ていた。
特に目的はない。
買い物。
散歩。
そんなものだ。
だが。
🐰「......」
今度はきなこだった。
立ち止まる。
胸がざわつく。
前世で何度も感じた。
戦いの前の嫌な予感。
**その時**
遠くの路地。
黒いローブが見えた気がした。
ほんの一瞬。
振り向いた時には消えている。
🐰「......」
🍆「どうしたの?」
🐰「なんでもない」
そう答えたものの。
心は落ち着かなかった。
**夕方**
家へ帰る途中。
突然。
ゴォッ!!
強い風が吹く。
⛄️「うわっ!?」
🦍「すごっ!」
木々が大きく揺れる。
しかし。
風は一瞬だった。
あまりにも不自然。
🍌「今のは変だ」
🐷「ああ」
🐰「......」
誰も笑わない。
誰も冗談を言わない。
みんな感じていた。
何かがおかしい。
**夜**
六人はリビングに集まっていた。
珍しく静かだった。
🍆「みんなも感じてるんだね」
🐷「ああ」
🍌「間違いない」
🦍「敵?」
⛄️「魔物?」
🐰「分からない」
分からない。
だが。
確実に何かが動いている。
それだけは分かる。
**その頃**
森の奥。
祭壇。
黒いローブの人物が片膝をつく。
その前には、
黒い魔力の塊。
ドクン。
ドクン。
まるで心臓のように脈打つ。
「目覚めの時だ」
低い声が響く。
「今度こそ」
ゆっくりと手を伸ばす。
「魔王様」
その瞬間。
黒い魔力が天へと昇った。
夜空を裂くように。
禍々しく。
不吉に。
そして。
遠く離れた町で。
🐰「!!」
🍆「!?」
🍌「来た!」
🐷「チッ......!」
六人が同時に顔を上げた。
忘れるはずのない魔力。
前世で何度も相対した。
あの気配。
あの力。
静かだった世界が、
再び動き始めた。
第二話 魔王軍の残響
**第二話 魔王軍の残響**
夜。
空へと昇った黒い魔力。
あの瞬間。
六人全員が顔を上げていた。
忘れるはずがない。
忘れたくても忘れられない。
前世で何度も感じた気配。
魔王軍の魔力。
リビング。
重い沈黙が続いていた。
🦍「今のって......」
ドズルが口を開く。
しかし。
最後までは言えなかった。
言う必要もなかった。
みんな同じことを考えていたからだ。
🍆「間違いないね」
ぼんさんが静かに呟く。
🍌「ああ」
🐷「......」
MENも否定しない。
⛄️「でもさ」
おらふくんが首を傾げる。
⛄️「魔王軍って倒したよね?」
部屋が静かになる。
その通りだった。
前世で魔王は滅んだ。
幹部も倒した。
戦争は終わった。
世界は救われた。
そのはずだった。
🐷「生き残りだ」
短い言葉。
全員がMENを見る。
🐷「全部確認したわけじゃない」
🐷「あの戦いで逃げた奴がいてもおかしくない」
🍌「......なるほどな」
前世の最後は激戦だった。
魔王軍全員の最期を確認したわけではない。
なら。
どこかで生き延びた者がいても不思議ではなかった。
🐰「だったら」
きなこが顔を上げる。
🐰「調べよう」
迷いはなかった。
みんな頷く。
ただ待つだけでは何も分からない。
まずは情報だ。
**翌朝**
六人は町へ向かった。
表向きは買い物。
実際は聞き込みだった。
最近起きた異変。
見慣れない魔物。
怪しい人物。
どんな小さな情報でもいい。
しかし。
「特に変わったことはないよ」
「平和そのものだねぇ」
返ってくるのはそんな答えばかりだった。
町は普段通り。
誰も異変を感じていない。
🦍「空振りかな?」
🍆「まだ分からないよ」
🐰「もう少し回ろう」
その時だった。
遠くから悲鳴が聞こえた。
「た、助けて!!」
全員が駆け出す。
広場の先。
人々が逃げ惑っていた。
その中心にいたのは。
魔物。
だが。
普通の魔物ではない。
全身を黒い靄が覆っている。
目だけが赤く輝いていた。
🐰「何......あれ」
🍆「見たことないね」
🍌「嫌な感じがする」
背筋が冷える。
本能が警告していた。
危険だと。
魔物が住人へ飛びかかる。
🦍「危ない!!」
ドズルが前へ飛び出した。
剣を抜く。
光が走る。
🦍**閃光斬**
一撃。
見事に命中する。
魔物は吹き飛び、
地面を転がった。
だが。
🐷「離れろ!」
MENが叫ぶ。
次の瞬間。
倒れた魔物が立ち上がった。
傷が塞がっていく。
黒い靄が集まり、
肉体を再生させている。
🦍「なっ!?」
⛄️「嘘!?」
見たことのない再生能力だった。
🐰「下がって!」
きなこが前へ出る。
空気が震える。
🐰**神雷**
青白い雷光が空を裂く。
轟音。
閃光。
そして。
魔物へ直撃した。
ギャァァァァッ!!
断末魔。
黒い靄が吹き飛ぶ。
再生しない。
起き上がらない。
魔物はそのまま崩れ落ち、
黒い粒子となって消えた。
静寂。
誰も言葉を発しない。
🍆「今の......」
🍌「ああ」
🐷「間違いない」
表情が険しくなる。
あの黒い靄。
あの不気味な再生。
前世で何度か見たことがあった。
魔王軍の実験体。
それによく似ていた。
**夕方**
六人は家へ戻っていた。
明らかに状況が変わった。
気のせいではない。
思い込みでもない。
敵はいる。
そして。
もう動き始めている。
同じ頃。
深い森の奥。
黒いローブの人物は静かに笑っていた。
「やはり生きていたか」
低い声が響く。
その視線の先には、
六人の住む町。
「勇者」
「神宮」
「魔法使い」
「シーフ」
「弓使い」
「魔獣」
懐かしむように名前を口にする。
そして。
ローブの人物の背後で。
複数の赤い瞳が開いた。
一つ。
二つ。
三つ。
無数に。
闇の中で輝いている。
「準備を始めろ」
静かな命令。
赤い瞳たちが蠢き始める。
長い眠りから覚めたように。
かつて終わったはずの物語は、
再び動き出していた。