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のみ5
カタワレ
前まで漫画とかはあんま読んでなかったんですが、読むようになってからすごく人生に彩りができました。実は今回のも結構デスノートに影響受けてます。
のみ 5
記録開始
慣立 間(かんたちあいだ)、刹権争県の県庁所在地、揺心市の警官だ。最近、揺心市を中心に奇妙な報告が相次いでいる。
「解離性同一症かもしれない」「黒い人影を見たんだ!」「あの化け物が俺の指を…」「聞こえているか?蛾畑だ。」「誰だったんだろうか。」
「解離性同一症ねえ…エンターテイメントじゃ多重人格って言われてるものかぁ…」「慣立、こっちに来い。話したいことがある。」彼は、なんとあの木板 無(もくいむ)長官だった。なぜこんなトップが私に話しかけてきたのかと思ったが、長官という警察官のトップが直接会いにくるほどのことだ。
「さて、慣立…早速だが、君はこいつについて知らんかね。」木板長官が見せてきたのは、ちょうど40は超えてそうな男性のモノクロの写真だった。私は見覚えはあった気はしたが、全くわからなかった。
「すみませんが、誰でしょうか?」「では、他を当たるか。」木板長官は席を立って移動しようとした。しかしその時、私の脳は突然人名を出した。「楠木麻武」くすきまぶ、か。そうだった、楠木食堂の御苑さんから聞いた話だ。彼は楠木御苑の祖父に当たる人物であり、当然寿命を迎えている。「楠木麻武ですか?」「ははは…その通りさ。これから、なぜこんな質問をしたのかを言うが、誰にも言うな。そして、この質問はこの世に存在しないものとして考えろ。タイムカードの切れ端にも書くな。日記にも。」やけに層を分厚くしている。なんだこれは…?浅く考えればすぐわかる。世間が混乱するのを避けたいのだろう。しかし、なんだ?楠木家について話すだけではないのか?そうやって想像を膨らませていたが、釘を打たれて弾け飛んだ。
「楠木麻武と蛾畑衣派は何かで手を組んだ可能性がある。」蛾畑衣派(がはたころみゃく)…聞いたことない名前だ。しかし、蛾畑左機留という小説家が行方不明なのは聞いたことがある。
長官は一体、何について話しているんだ?
「長官、それはどういう意味でしょうか。」
「ああ。」
「呪い殺される覚悟があるなら捜査に協力しろということだ。」
「これって、参加しなかったらどうなるんです…?」「まあ、その場合はこの会話はなかったものだと考えろ。」「…」
66秒間、沈黙が流れる。
「では…参加しましょう…」「感謝する。それではこちらに来い。」
長官について行くと、鉄の分厚い扉の前に案内された。
「この場所はこの捜査の関係者以外に決して漏らしてはいけない。」捜査の関係者…まさか、他にも居たのか…?
長官が扉を開けると、古民家の居間のような古い一室が見える。そこには、こたつと、様々な機器、そしてこたつを5人が囲んでいた。
こたつの上には、木でできた古びた箱があった。
「一人ずつ、自己紹介をしろ。」
「私は遠藤 流と申す。九州から来た。」遠藤流と名乗ったその男は、絵に描いたような老紳士の顔だった。「遠藤は、情報ならこの場にいる誰よりも強い。大体のメディアを操れるし、常日頃から情報機関と連絡を交わしている。」「では次は私ですね。水 楽魚(すい らくうお)です。怪異捜査課から来ました。」「彼は一般には公開されていない怪異捜査課の者だ。口裂け女、赤マントなどの都市伝説は怪異捜査課の専門だ。」珍しい名前だ、よりも先に都市伝説を捜査する警察なんていたのかと思った。「初めまして、楠木 勝久と言うものです。」「彼、彼女…いや、勝久は楠木家出身であることは判明しているが、過去が一切不明だ。」勝久は、中性的な見た目…いや、肌の露出が0%と言えるぐらいに無い。しかも声は男の声と女の声が同時に聞こえている。「はい次、目怒 古人だ。」古人…不吉な名前では…?と思ったが、長官が先を越す。「目怒は、探偵だから一応誘っておいた。しかし彼は、「興味本位で協力するため、自己犠牲は避ける可能性がある」と宣言したが、付け加えて、「だが、積極的に協力しようとは思っている」とのことだ。」
「最後は私か。クーギア=サビンだ。」「彼は退役軍人であり、スナイパーができるし、ストレートに戦闘ができる。そして機械などの操作は彼が詳しい。」そして、長官と私が自己紹介を終えた。
流「さて、この箱のことですが…これは楠木家の非常に古い家から押収されたものです。この箱は、開けると中に封じ込められた怪異が一斉に放出されるため、麻武と衣派が持っていれば脅迫に使われると判断したため、これを我々の手元に置くことにしました。」間「捜査は…どこまで進んでるんですか?」水「まだまだ初っ端ですよ。」間「ちなみに、その古い家ってどうやって特定したんですか?」勝「簡単です。口裂け女等の都市伝説が発生し、社会問題に発展するほどになった時代から、怪異捜査課の者とは明らかに違う人間が、怪異と遭遇し、その怪異を封じ込めていたのです。そして、我々がその時の防犯カメラなどを徹底的にチェックし、特定に至ったのです。多少、省略してはいますが。」間「す、すごいですね…こんなに大量の情報の波が…」サ「まあ、そりゃそうだ。人間誰しも理解できないものを拒む。だったら最初は脳が全く整理できていない情報を怯えるさ。」間「こういうときって、どうやって整理してるんですか…?」その時、目怒は待っていたかのようにニヤリと笑い、さっきからこたつの上に積み上がっていたジェンガのうち一つを指さした。古「じゃあ、この一つを事件の犯人のA、このタワーを事件だと考えてみろ。」間「恐ろしい程に情報が多いな。」古「では、一回これを目撃者のBとして見ろ。」その他の一つを指さし、そう言うと、また対象を変えてこう言った。古「そして、これがBの証言。」B、Bの証言と言った二つをタワーから抜き取る。古「一回この二つを同時に見てみろ。」間「先ほどよりかはまだ整理しやすくなりましたね。」古「では、証言は無いものと考え、Bを見ろ。」間「おお…すごい…」古「そして、証言を見る。こうやって整理しているのだ。」間「ところで、長官はなんで楠木麻武、蛾畑衣派の二人を捜査しようと思ったんですか?」木「お前も、お前らも知っているだろ?最近、揺心市ですでに議論を巻き起こしている、「黒い人影」。怪異捜査課からは、新しい都市伝説が出るたびに麻武とみられる男性が現れ、箱に怪異を閉じ込めていたが、今回のだけは全く現れないんだ。そして、それを不審に思った怪異捜査課が、警察庁長官である私にこれを話した、ということだ。」それを聞いた瞬間、箱を見た。そこには、
文字があった。
「君達は、抗えぬものに抗おうとする。私がしたいのは、結果を見て笑うことでも、君たちが負けて安堵する、でもない。ただ傍観して、その過程を見つめ、楽しむのが目的である。
私は今から宣言する。もし君達がこの事件を解決することができたのならば、最後まで生き残った者に私と直接会えるようにしよう。
後日、君達のうち1人に電話を掛ける。
嗚呼、また会いましょう。決して踏み入れてはならぬ禁足地で。
愚者の死の先で。のみを捧げろ。」
記録終了
自分はとりあえずアイデアが沸いたら忘れないうちに書いているタイプの人間なので、小説とかのコンテンツを執筆する際は文字が多くなりがちです。最近になって、しばらく離れていたオカルト話とかに触れるようになってきてそれ関連のゲームとかもやってます。あと最近寝れてない。