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これから
「これからどうするんですか?」
「どうしましょう」
ひとしきり笑った後、二人でスン・・・と真顔に戻る。
いくら幽霊とはいえ東雲さんを放っておく訳にはいかない。カラスが鳴いた。
時計を見ればもう6時半だ。日は落ち始めている。
喪服でいつまでも公園にいるのもなぁ。早く帰りた・・・帰る?
「東雲さん、遺族の方は良いんですか?私なんかに着いてきちゃまずかったのでは」
「いえ、家族とはあまり良好な関係ではないので・・・もう良いかなと」
「へぇ・・・あ」
東雲さんみたいな人でも上手くいかないこともあるんだと思っていると。
ポツリ、と顔に何かが当たった。それは次第に数を増やし、私達を濡らしていく。
雨が降り始めたのか。・・・洗濯物を中に入れた覚えがないぞ。外じゃねぇか。
「やばいっ!東雲さん、とりあえず家来てください!!」
「はい!?」
返事を待たずに駆け出す。もう他のことなど頭の中になかった。洗濯物ぉ!!
案の定洗濯物は無事ではなく、取り込んでもう一度洗濯機行きとなった。
そこで私は東雲さんをどこかに置いてきた可能性に気づいた。
走ったり電車に乗ったりで結構な距離を移動しているから、置いてきたならマズい。
「く、草薙さん・・・僕、僕・・・」
あぁ後ろに居た。良かった。
「初めて罪を犯してしまいましたぁ・・・!」
は。はぁ。
「どっどうしたんですか落ち着いて!」
「草薙さんに必死に追いつこうとして・・・勢いのまま電車に乗ってしまいました」
「幽霊なら無賃乗車もギリセーフだと思いますけど」
「でも・・・うぅ」
真面目な人だな。私だったら無賃で色々やりまくりたくなっちゃうけど。
「はっ、それに、勝手に家に入ってしまってすみませんでした」
「それは多分貴方を置いてった私が9割悪いので気にしないでほしいですね」
幽霊はドアとかのすり抜けもできるのか。ちょっと羨ましいかも。