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#3 エイモン
朧月 セイラ(おぼろづき せいら):魔界で2番目に偉い人の息子
ミシェル:主人公の友達
シェリー:????
ドーマ:????
バルウ:????
「はっ、はなせ!!」
見知らぬ人に目隠しされて何処かへ連れて行かれているが口が塞がれていないため必死に喋った。
「はなしてっ!おねがいっ!!」
ミシェルも俺と一緒に連れ去られている。
「**黙ってろ!**」
野太い声が聞こえた。男性だろうか…
足音で、2人いるとわかった。
俺達は、700mくらい歩かされた。急に止まり目隠しを外された。
「まぶしっ。」
森の中で真っ暗だが、木漏れ日があった。生きている、生きてるんだ。
どうやら命だけは助かったらしい。だが、何が起こるかわからない。
隣で震えているミシェルの手を強く握った。
ガサッガサガサ
森の奥から音がしたので身構えた。
「やぁやぁ、魔王を殺したセイラくんっ♪」
奥から現れたのは18歳くらいの女性だった。
バサッ
俺達を連れて行った2人の男はひざまずいた。きっと、この人が組織とかの中で一番偉いのだろう。
「なんで、名前を知っている。というか魔王は殺していない。」
「声震えてんじゃーん♪おもしろいね君!」
何だコイツ。
「あ、そうだそうだ。隣のミシェルちゃん借りるねー!」
「キャー!!」
「おいっ!やめろっ」
ミシェルの手を取ろうとしたら2人の男に取り押さえられた。
心配になった。ミシェルがなにかされないか、最悪の場合殺されないか…
ミシェルがいない間、時間がとても長く感じた。
生きて帰れますように、ミシェルだけでもどうか、神様…お願いします…
一方、ミシェルは……
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「や、ミシェルちゃん♪」
「な、なんですか…」
声が震えないように。冷静でなきゃ。バレないように深呼吸した。
「セイラくんとはどんな関係なん?嘘ついちゃ針千本の刑やでぇ」
へ?いや、もうちょっと他の質問じゃないの?というか、殺されないんだ。良かった。
「セイラとは幼馴染です」
「ふぅ〜ん。じゃあさ、好きなん?」
「へ?」
「やーかーら、好きなん?って聞いとんよ。」
どうだろう。セイラを恋愛として見たことが全然なかった。好きなのかもしれない。どうしよう。
「普通です。」
一瞬謎の女の目が光った気がした。
「嘘やね。針千本飲む?うちなぁ、人の心読めるんよ。迷っとったやろ。」
「人の心読めるのって、読心魔法かけたってこと…」
「せーかいっ!よくできました〜!!」
読心魔法って、魔界に3人くらいしかできないやつじゃん…
「あ、あなたは一体なにがしたいの?名前は何なの」
「うちはなぁ、セイラくんを魔王にさせて、ミシェルちゃんと結婚させるんよ。うちは、この世界のいろんなことを知っとるんよ。過去も現在もミライもすべて。魔王を誰が殺したのかも知ってる。」
「え…」
「あ。名前はシェリー。18歳でーす✌」
「なんで、セイラを魔王にさせて、私と結婚させるの?」
「なーいしょっ!」
意味がわからない。ほんとになにがしたいんだ…。セイラと逃げよう。早く逃げて隠れよう。
「逃げようって思ったでしょ。逃げたら殺すから。さ、セイラくんが待ってるし行くよー」
シェリーに手を引っ張られた。力が強かったので爪がたって痛かった。
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「お待たせー!ねぇ待った?待ってないよね?大人しくしてた?」
シェリーは知らない。俺達にミシェルとの会話が丸聞こえだったことを…
「ミシェル、大丈夫だったか??」
「う…うん。大丈夫だったよ。」
俺は、シェリーとミシェルがいない間にシェリーの部下である2人の男からいろいろなことを聞いた。
シェリーは18歳で、魔術すべてを持っている魔界でただ1人だけの人だった。シェリーと部下が入っている組織は『エイモン』と言った。
|Aiming to be the Demon Lord《目指すは魔王》という意味らしい。
組織ではなく3人組で構成されるパーティーと言っていた。
1人目の部下はドーマと名乗った。30歳くらいだろうか。野太い声を出していた。
2人目の部下はバルウと名乗った。そいつは25歳と教えてくれた。
ドーマとバルウによると、俺は将来魔王になるらしい。だが、未来での俺は全然だめらしい。経験不足だった。だから、シェリーは俺を捕まえてダンジョンなどに言って経験を積まそうと考えているらしい。
「なぁ、セイラくん。うちのパーティーに入らん?」
シェリーの目が光った。
「入らんって言ったらどうなる。」
「そりゃあ、当然殺すに決まっとるよ。」
「入るわ。」
コイツに逆らったら殺される。命の危機を感じた。
「よね。さすがセイラくん。話が早いわ。当然やけどミシェルちゃんもやで?」
「わ、わたしも!?」
「当たり前やろ。」
ミシェルはさっきまでの話からわからなかったのだろうか。
「あ、セイラくん。ドーマたちから聞いたっしょ?目的とか。」
「うん。聞いた。」
「OK.じゃあ、ミシェルちゃん。これ、送るわ。」
ミシェルとシェリーの目が同時に光った。きっと、シェリーが思っていることをミシェルに伝えているのだろう。
「そっか。了解。」
「そうと決まれば、セイラ、リーダーよろしく!」
「え?」
「あったりめーじゃん!だって魔王になるんだから。」
そっか。俺、魔王になるんだ。
それから、森を出てパーティー申請所でエイモンというパーティー名で『セイラ(俺)』『ミシェル』『シェリー』『ドーマ』『バルウ』とパーティーを結ぶことを申請した。
俺は魔界警察に捕まらないためにシェリーに頼み顔を変えてもらった。
**ー強くなって、魔王になるための冒険が始まるー**