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逃走ウサギと追跡犬
唯side
やらかしたかも…。
ビックリしたからって逃げるのは良くなかったよね。
でも…。
今迄みたいになるのは嫌だ。
モブ <「喋れないの?お前笑」
モブ <【どーせ嘘だろ笑】
今迄はそんな風に笑われていた。
声を何度も出そうとした。
声を出そうとする度に手の震えと冷や汗が止まらなくて、息も上手く吸えなくて、
気持ち悪くなって、自分が自分じゃ無くなって、体が冷えていく。
その感覚が抜けなくて、逃げるのが癖になっていた。
でも、零くんは不思議と安心できる存在で、逃げずに会話ができて。
特別だなって思えた。
(どうしよう…。)
少しの間立ち止まって、ゆっくり深呼吸をする。
遠くから声が聞こえてくる。
(誰の声?)
?? <【唯ちゃ~ん】
(逃げなきゃ…。)
ゆっくり顔を上げて走り出そうとすると何かに包まれる感覚がした。
零 <「…捕まえた。笑」
(れい、くん?)
『何で。』> 唯
零 <「…好きな人を放っておけるわけないでしょ。」
凪 <【…唯ちゃん。驚かせてごめんね!】
凪 <【僕は凪!よろしく!】
此処は、私を受け止めてくれるのだろうか。
期待しても良いのだろうか。
零 <「唯ちゃん?!な、え、?!何で泣いてるの?!」
(泣いてる…?)
自分の頬に手で触れる。
手には水が伝っていく感覚がした。
目を擦って涙を拭きとろうとすれば零君は擦らないで!ハンカチ渡すから!
と、心配してくれて、凪さんは何も言わずに優しく隣に来てくれた。
今の私はきっと幸せなんだろう。
因みに、これはリアルの話ではないけれど、今後できる唯ちゃん達の関係はリアルでありました~。
まぁ、もう復元できないんですけどね~。