零(犬系)×唯(ちょいツンデレ)のNL小説です。
場面緘黙症とか出るんで気を付けてください。
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目次
大好き
いつからか病気がはやり始めてみんなマスクをつけるようになった。
右を見ても、左を見ても、前を見ても、後ろを見ても。
マスクをつけた人間ばかり。
そんな中で始まった高校受験
そこでキミを一目見た瞬間僕はキミの虜になってしまった。
「絶対合格してみせる!!」
そう、意気込んで試験に挑んだのだった
合格発表
今日は合格発表の日。
いつもより気合を入れて着替えて、ご飯を食べて、家を出る。
「いってきま~す。」
親からの応答はなく、代わりに猫の「クル」から頑張れよ!とでも言うようににゃーと鳴かれた。
「クル、ありがと。」
がちゃ、と扉を開き急ぎ足で学校へ進む。
信号の待ち時間の間も頭の中は試験の時の女の子のことで頭がいっぱいだった。
学校に着いてから一番に探したのは自分の番号ではなく女の子のこと。
「あ、でもWebでも合格発表してるし来ないのかな?」
そんな不安を抱えながらゆっくりと探していく。
「…。いた。」
彼女に近づいて話しかける。
「あの、こんにちは。」
すると返ってきたのは声ではなく首をかしげる可愛い姿だった。
「あ…声は聞こえる?」
「…。(こくっ」
縦に頷いたってことは難聴とかではない。
じゃあ、声は出せるのかな?
「ねぇ、あの、嫌だったらごめんなんだけど。」
「場面緘黙症ってやつ?」
「?!」
彼女は眼を見開いて固まってしまった。
やっぱり初対面でずけずけと行き過ぎたかな?
彼女は紙とペンをポケットから取り出し急いで何かを書いている。
「急がなくていいよ。時間はたくさんあるから。」
『貴方、お名前は?何で分かったの?良ければ友達にならない?』
「ふははっ笑」
「めっちゃ聞くじゃん。名前は月城零。わかった理由?昔の友人がそうだったから。」
「全然友達になりたい。よろしくね。え~と」
『あ、唯です。白瀬 唯。』
「しらせゆい。かな?ゆいちゃんって呼ぶね!」
『私は、零くんって呼びますね!!』
「一緒に番号確認しにいかない?」
『勿論いいですよ!』
次話からは吹き出しの前に名前書きますん。
入学式のちょいと前
今日は入学式。
制服に身を包んで、鏡の前で髪の毛を整える。
零 <「待って、マジでやばいって。」
寝癖との格闘をかれこれ30分も続けていた。
零 <「はぁ、諦めるか。」
手に持っていた櫛を片付けクルに声をかける。
零 <「クル、行ってきます。」
そんな声に対してクルはにゃー、と鳴いた。
自転車で学校の門をくぐり、学校内の駐輪所に自転車を止めて一呼吸。
クラスが発表されている土間までゆっくりと歩いていくと後ろからちょい、と服の裾を引っ張られた。
振り返ると、はにかんで笑いながらメモ帳を見せる唯ちゃんがいた
『零くんおはようございます。』> 唯
零 <「…唯ちゃんおはよ!」
『一緒にクラスまで行きませんか?』> 唯
零 <「僕まだクラス確認してないからちょっと待ってて欲しいかも!」
『あ、私もまだ確認してないので、一緒に確認も!』> 唯
零 <「本当?!一緒に行こう!!」
僕はそう言いながら唯ちゃんの腕を掴んで土間へ走り出した
クラス
はぁ、はぁ、と後ろから息切れしているような音が聞こえた。
零 <「んわ、ごめん!テンション上がってて引っ張っちゃった!!」
『いいですよ』> 唯
零 <「さて、何組かなぁ~?」
1組は違う。
2組も違う。
3組、いた!!
零 <「唯ちゃん!あったよ!」
『私、何組でしたか?』> 唯
零 <「3組!!」
『零くんは?』> 唯
零 <「僕も3組!」
『一緒ですね!』> 唯
零 <「良ければ一緒にクラスまで行かない?」
『私でよければぜひ!』> 唯
挨拶
教室まで二人で歩いていく。
ペットの話、勉強の話。
他愛もないただの会話のはずなのに心が躍った。
零 <「どっちが先に入る?」
『零くん、先お願いしてもいい?』> 唯
零 <「おっけ~!」
教室の扉を勢いよく開き、一歩踏み出す。
零 <「おはようございます!」
そして、元気な挨拶。
第一印象どうなるんだろう。
凪 <【ん?零じゃん!】
零 <「凪?!」
凪 <【がち久々過ぎん?】
零 <「よし、今日からお前僕のパシリな。」
凪 <【はぁ?!なんで!!】
あ、やべ。
零 <「唯ちゃ、」
後ろを振り向くと唯ちゃんの姿はなかった。
ただ、たたたっ、という走るような足音だけが廊下に響いていた。
この小説をコンテストに出して最優秀賞とるのが夢ですね。
あ、ぜひコンテストの宣伝来てください。
参加するので。
逃走ウサギと追跡犬
唯side
やらかしたかも…。
ビックリしたからって逃げるのは良くなかったよね。
でも…。
今迄みたいになるのは嫌だ。
モブ <「喋れないの?お前笑」
モブ <【どーせ嘘だろ笑】
今迄はそんな風に笑われていた。
声を何度も出そうとした。
声を出そうとする度に手の震えと冷や汗が止まらなくて、息も上手く吸えなくて、
気持ち悪くなって、自分が自分じゃ無くなって、体が冷えていく。
その感覚が抜けなくて、逃げるのが癖になっていた。
でも、零くんは不思議と安心できる存在で、逃げずに会話ができて。
特別だなって思えた。
(どうしよう…。)
少しの間立ち止まって、ゆっくり深呼吸をする。
遠くから声が聞こえてくる。
(誰の声?)
?? <【唯ちゃ~ん】
(逃げなきゃ…。)
ゆっくり顔を上げて走り出そうとすると何かに包まれる感覚がした。
零 <「…捕まえた。笑」
(れい、くん?)
『何で。』> 唯
零 <「…好きな人を放っておけるわけないでしょ。」
凪 <【…唯ちゃん。驚かせてごめんね!】
凪 <【僕は凪!よろしく!】
此処は、私を受け止めてくれるのだろうか。
期待しても良いのだろうか。
零 <「唯ちゃん?!な、え、?!何で泣いてるの?!」
(泣いてる…?)
自分の頬に手で触れる。
手には水が伝っていく感覚がした。
目を擦って涙を拭きとろうとすれば零君は擦らないで!ハンカチ渡すから!
と、心配してくれて、凪さんは何も言わずに優しく隣に来てくれた。
今の私はきっと幸せなんだろう。
因みに、これはリアルの話ではないけれど、今後できる唯ちゃん達の関係はリアルでありました~。
まぁ、もう復元できないんですけどね~。
お昼の屋上
入学式だけで終わる、なんてこともなく
普通に授業が始まった。
そんな入学式の日の4時限終わり、
零 <「ねぇ~?唯ちゃん!」
『どうしましたか?』> 唯
零 <「一緒にお弁当食べよ!」
凪 <【は?ずるいって!俺も一緒に食べる!】
零 <「えぇー?仕方ないなぁ。」
凪 <【てか、俺の弁当作ってくれた?】
零 <「はぁ?言われてないから作ってないよ」
凪 <【何でだよぉ~!】
『あの、屋上でご飯食べませんか?』> 唯
零 <「あれ?屋上って…」
凪<【いいね!よっしゃ行くぞ~!!】
屋上でお昼を食べることが決定した。