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まんしょん。
創作だよん
当時の私は七階建てのマンションに住んでおり、特にご近所トラブルも無く、平和に暮らしていました。
これはある夜の出来事です。ベッドの上で何の目的もなくスマホをいじりながら寝落ちするのを待っていた時、それは突然聞こえました。
ガタンガタン、何かを開けようとする音です。三部屋ほど隣から鳴らされたような音量でした。私はスマホをいじるのやめて、その音に耳を澄ませました。
ガタンガタン、それはまた鳴りました。それはさっきとは違い、鮮明に聞こえて、まるで音が近づいてきているみたいでした。
ガタンガタン、また鳴りました。より鮮明に、それははっきりと聞こえました。音の正体は私の部屋の隣まで迫っていました。
その時、私はある事に気づいてしまいました。
「家の鍵閉めてたっけ?」
私の体は震え上がりました。スマホをベッドに投げ捨てて、一目散に玄関に向かいました。まだ来ないで、まだ来ないで、私は心の中で何度も反芻させながら、玄関まで走りました。
深夜にも関わらずドタドタと床を鳴らし、私は精一杯に腕を伸ばし、玄関のロックをひねりました。ロックを閉めた直後、ドアノブがガタンガタンと乱暴に上下しました。ドアを開けようと必死なのでしょう。数分間もそれは続きました。
やがて、その音が止むと、私は安堵しました。まるで糸が切れたように倒れ、安心感を抱えたまま眠り込んでしまいました。
次の日、私は玄関で目が覚めました。もはや昨日の事も昔のように思えました。私はリビングに行き、リモコンの電源ボタンを押しました。
テレビがパッと点くと、いつものニュース番組が放送されていました。その時のニュースの内容を、私は未だに忘れることが出来ません。
【◎◎県のマンションで女性が刺され死亡。無差別の犯行か】
昨夜未明、◎◎県◎◎市のマンションの一室で女性が刃物で刺され殺害される事件が発生しました。犯人の男はしばらくの間逃走していましたが、今朝5時ごろ逮捕されました。
逮捕されたのは自称◎◎市在住職業不詳の男です。
◎◎警察署によると、男は「偶然鍵が開いていたのが被害者の部屋だった」などと供述している模様です。男はマンションの住人ではないとのことです。