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Prologue.断絶区域で死を待つ
この地球は、もう終わったも同然だ。
度重なる戦争により、地上は放射能で汚染し尽くされた。
気付いたときには、手遅れだった。
人類は地下へ逃げた。
地下鉄を再利用し、自分たちの帝国を築き上げた。
物流も盛んで、国家として申し分はなかった。
だがそこに、断絶された区域があった。
瓦礫のせいで、物流はない。
減っていく食料、すり減っていく人間性。
地上から聞こえる変異生物たちの唸り声に、ただ怯える。
「もう死にたい...」
「誰か殺して...」
「死んだほうがマシだ」
「人間の肉って食えるかな...」
「お前が勝手に食料を食ったんだろ!」
「殺せ!」
「殺せ!」
「殺せ!」
指導者がいないその区域に、もはやルールはなかった。
食料を多く食ったものは殺され、逆に食わなければ餓死する。
外へ行ったら死ぬし、行かなくたって、侵入してきた変異生物に
食い殺されることだってある...
だがその絶望しかない状況で、生きようと抗ったものがいた。