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動物園大給餌(3話)
まだ読んでない人は1話と2話から!
**15:00**
「レオ、サン、ご飯だよ〜」
【お世話係】の人がやってくる。そして、僕らの前に震えながら肉を置いた。
「馬肉だよ〜。」
(に、肉だ!!)
そういえば、陸に降り立ってから何も食べていなかった。
「じゃ〜ね〜」
バタンっ!
【お世話係】がいなくなってから、僕たちは肉にかじりついた。あっという間に食べ切ってしまった。
「あの人は、肉をくれるのかな?」
「そうなのかもな。12:00に来て、今15:00ぴったりに来た。何か、時間帯には法則性がありそうだ。」
「ねぇ、お兄ちゃん!部屋の中をもう少し見ておこうよ〜!」
「そうだな、さっきも見たが、また何か見つかるかも知れない。」
僕たちはがさごそと周りを観察し始めた。
「ねぇ、お兄ちゃん!ここから涼しい風が出てるよ!」
「そういう機械なのかもな。」
「こっちには柔らかい床がある。恐らく、ここで寝ろということだろう。」
「あ、ここにはなんか変なとんがった黒い物体がある!(人間のところで言う防犯カメラ)」
「本当だ!てかそれ、こっちにもあるぞ!?」
「何個もあるよ!?」
「何か重要な役割を果たしているに違いない!害はなさそうだけれども。」
**時を同じくして14:50**
(ふぅ,今度は餌やりだ。)
僕は冷蔵庫から餌を取り出して餌を2匹分に分ける。
そして、2匹の部屋へ持っていく。
「レオ、サン、ご飯だよ〜」
僕は若干震えながらドアをそおっと開ける。精一杯の声で、落ち着かせながら肉を差し出す。
「馬肉だよ〜」
もちろん、そんなこと言ってもレオ君たちは分かるはずもないのだが。
「じゃあね〜」
僕は、ドアを閉めて事務室に向かう。
(えっと、今日は放飼場には出してないから次は日誌・記録の記入か…)
(はぁ、1年目なのに大変すぎる…思ってたのと違う…)
僕は深くため息をついた。
**19:00**
結局、【お世話係】は今日は来なかった。
「そろそろ寝よう。3時間おきに見張りを交代しながら。」
最初はラーッツが寝て、僕が見張りだ。
(ここから脱出する方法はあるのか?他の動物はいるのか?)
思考を巡らせる。
(ドアが開いた瞬間、外に飛び出せばいいのか?いや、しかし、外の状態が分からないのでは意味がない…とりあえずこのまま過ごして状況の変化を待つか。)
そんなことを考えているうちに、**22:00**になった。
「おーい、ラーッツ、交代だ!」
「ふぇぁ?」
「ああ、見張りね!分かった!」
そして僕はラーッツに見張りを引き継ぎ、深い眠りについた。
**22:00**
「ふぇぁ?」
うーん、もう朝だっけ?
(あ、そうだ、見張るんだった。)
「ああ、見張りね!分かった!」
僕は大きな声で返事をすると、お兄ちゃんは安心したのかすぐに眠った。
(まだ、ここに来て,半日しか経ってないのか…)
新天地での時間の経過はとても長く感じる。人生で一番密度の濃い半日だった。
(こんな状況でも、お兄ちゃんは脱走を計画している。すごいなぁ!僕じゃ考えつかない。)
(弟として、兄を引っ張らない様にしないと…!)
僕は強く決意を固めた。
読んで下さりありがとうございます!