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アフリカの大地で家族をすべて奪われ、人間の手によって遠い日本へ連れてこられた双子の子ライオンの兄弟、パピッツ(兄)とラーッツ(弟)。
心に深い傷と恐怖を抱えたまま、彼らがたどり着いたのは日本の「南武(みなみたけ)動物園」。
彼らは人間への復讐を決意する。
あの悲劇と絶望を*人間*にも与えるため。
日本中を巻き込む戦いが、今,始まる。
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目次
動物園大脱走(1話)
(あらすじよく読んでね!)
アフリカの大地で家族をすべて殺され、人間の手によって遠い日本へ連れてこられた双子の子ライオンの兄弟、パピッツ(兄)とラーッツ(弟)。
心に深い傷と恐怖を抱えたまま、彼らがたどり着いたのは日本の「南武(みなみたけ)動物園。」
彼らは人間への復讐を決意する。
あの悲劇と絶望を*人間*にも与えるため。
日本中を巻き込む戦いが、今,始まる。
(注)動物なので,人間の文明の利器の名前は分かないですし人間も分かりません。
僕たちの家族は、人間(奴ら)に殺された。
* *
「お兄ちゃん,怖いよー。」
弟のラーッツが震える。
「大丈夫だよ。」
そう答えるものの、彼も不安だった。
アフリカで家族を殺されて、自分たちは捕らえられ、檻に入れられ、今こうしてなんか水上でも動く不思議なものに乗せられてどこかへ向かっている。外から人間のうざったらしい笑い声が聞こえてくる。一体、僕たちはどこへ行ってしまうのだろうか。僕たちはもう、このままどこかで殺されるのだろうか。
* *
そこから数十日、いや,もっと長い時間かもしれない。
僕たちは最低限の餌を与えられ、ずっと海の上を移動して来た。
そしてついに、陸地へ降り立った。
「なんだこれ。」
思わず、驚いてしまった。ラーッツも、
「なんか,高いやつがたくさん立ってる…」
と驚きを隠せない。
そこには,見渡す限り高い建物が立っている。
うちらの故郷の山より高いんじゃないかというぐらい高いものがポンポン建っている。
アフリカの砂漠とは大違いだ。
僕たちは檻の中に入れられたまま、なんか横に長い物体?乗り物?に乗せられてどこかへ運ばれていく。今度は陸上で物体が高速移動してる。なんだこれ。ありえない。
* *
そんな陸上の高速移動物体に乗せられて、2時間くらい移動すると降ろされた。
そこからは、うざったらしい人間の声が聞こえて来た。
「さぁ、みなさんこんにちは!【シロクロニュース】の時間でーす!今日、東京都白黒市の動物園、南武(みなみたけ)動物園に子ライオンが2匹やってきました!市民の多数の応募の中から決まった名前である【レオ】君と【サン】君です!
レオ君には、たくましく強いライオンになってほしいという思いが、サン君には市民の心を明るく照らしてほしいという思いが込められているそうです〜!」
何を言っているのかはよく分からないが、大勢の人間が騒ぎながらこちらを見てくる。
(うわぁぁぁぁぁぁ…こっち見んなぁぁぁぁ!!!)
思わず吐き気がした。何故人間という奴らは、こんなに不快にさせる才能を持っているのだろうか…
そして、そのまま建物の奥の方に連れて行かれていく。
「レオ君とサン君は、1週間後から一般公開開始です!みなさん,楽しみにしてくださいね〜!
以上、【シロクロニュース】でしたー!」
* *
その先にあったのは、大きな部屋。
「今日から,君たちが暮らす部屋だよ!」
僕たちを世話する係?の人がなんか話しかけてくる。
どうやら,僕たちはこの部屋で一生を終えるのかもしれない。
「じゃあ,よろしくね!」
バタン!
強烈な勢いで物体が閉まる。
(もしかして、ここから出られるんじゃ!?)
僕はそこを叩いてみるが開かない。
(くそっ、なんでだ…)
「ねぇ,お兄ちゃん、僕たち、これからどうなっちゃうの?」
ラーッツが問う。
「うーん、なんとも言えないが、このままじゃ、この部屋に閉じ込められるだけだろう。」
「そ、そんなぁ!」
「だからこそ、人間たちをよく観察して、ここから出る方法を探るんだよ!」
「出られるの!?」
「やり方によっては、な。」
ラーッツが飛び跳ねる。
「絶対、ここから出んぞ、*誓い*を果たす為にも!」
「うん!」
「やるぞー!」
「おー!」
僕たちの大脱走プロジェクトが、始まる。
2匹は大声で、アフリカの空に向かって叫んだ。
小説としては分かりづらくてすみません。
私の力不足です。
もし気に入っていただけたら、今後も続きを上げていくのでよろしくお願いします。
動物園大脱走 用語集
用語集です!
`第1話`
**東京都白黒市**
この世界にある都市。
(注)実際にはありません。
**南武動物園(みなみたけどうぶつえん)**
東京都白黒市にある動物園。主人公である、パピッツとラーッツが連れて行かれた動物園。
**シロクロニュース**
東京都白黒市のローカールニュース番組。
白黒市のさまざまなニュースを取り上げている。
**レオ**
パピッツに人間が付けた名前。
白黒市民の公募によって決まった。
**サン**
ラーッツに人間が付けた名前。
同じく白黒市民の公募によって決まった。
`第2話`
**北上(きたがみ)諒(りょう)** **(パピッツたちの呼び方:【お世話係】)**
パピッツとラーッツの世話を担当する南武動物園の飼育員。
東京獣医科学大学(通称:東獣)を卒業したばかりの新人なのだが、
人手不足により本来は研修期間だが子ライオンの世話担当に抜擢された。
**東京獣医科学大学(通称:東獣)**
東京の獣医学校。
本編も是非!お願いします!
動物園大整理(2話)
第1話を読んでいない人は1話から読んで下さい!
「よし、まずは今までの状況を整理しよう。」
「俺たちは、数十日間海上を移動して、陸に降ろされて、そこから2時間程度しか移動し、ここにやってきた。ここがどういう施設なのかは分からないが、さっきの奴の話ぶりをみる限りしばらくは殺されなさそうだ。」
「殺されない!?やったー!」
ラーッツが飛び跳ねる。
「これからここにくるすべての人間に名前を付けて観察する。
さっきのやつは、【お世話係】でいいや。」
「とりあえず、次に誰か来るまで待とう…。」
**時は遡り、2匹が動物園にやってきた12:00**
僕が最初にお世話するのは、どうやらこの子たちの様だ。
【レオ】君と…【サン】君。
僕は飼育マニュアルをペラペラとめくりながら、彼らいる飼育部屋に向かっていく。
(なんでこんな新人を子ライオンの世話係に…?)
僕は北上(きたがみ)諒(りょう)。東京獣医科学大学(通称:東獣)を卒業したばかりの新人で、まだ1年目なのに子ライオンの世話担当になってしまった。少子高齢化とベテラン飼育係の異動・病欠・退職やら何やらで人手不足らしい。
(普通、1年目ならまだ研修期間だろ!?なのに,何で最初から子ライオン!?)
はぁ…と僕は大きなため息をする。
(忙しすぎる…)
**【子ライオン飼育マニュアル】**
6:30〜7:00 出勤。前日の記録(体重・採食・糞状態・行動)を確認。朝礼で獣医から体調の共有
7:00〜8:00 夜間の行動チェック(カメラ映像+獣舎の臭い・糞の量)。異常があれば獣医連絡
8:00〜9:00 餌の準備:前日冷凍していた肉(牛肉・馬肉・鶏・鹿)を解凍し、個体ごとに量る。1歳なら1日1〜2kg程度(成長期は多め)。骨・臓物(ハツ・レバー)も混ぜる
9:00〜10:00 展示場への出し入れ(シフト制)。夜間に寝ていた獣舎から運動場へ移動。このとき体重計に乗せる(トレーニング済みなら自発的に乗る)
10:00〜11:00 エンリッチメント:におい(スパイス30種類以上を散布)、パズルフィーダー、ロープ、木、ボールの配置。1歳は遊びの最盛期で、走り回ったり木に登ったりする
11:00〜12:00 トレーニング:「前足を出す」「口を開ける」「ターゲットに寄る」「立ち上がる」など。将来の採血・注射・搬入に備えた協力的飼育。おやつ(小切りにした肉)で強化
12:00〜13:00 昼休憩。記録の記入(採食量・行動・体重・糞の性状)
13:00〜15:00 展示場の観察・清掃。1歳はまだ「寝ている時間が多い」ので、この時間帯は比較的ゆっくり。糞尿の撤去、水入れ、床の消毒
15:00〜16:00 2回目の餌やり(1日2回に分ける園が多い)。1歳は食欲旺盛で、食べる姿が活発
16:00〜17:00 遊びの観察。1歳同士(兄弟・姉妹)が格闘遊びをする時間帯。怪我のチェック(爪・肉球・口内)
17:00〜17:30 獣舎への戻し(インサイド)。翌朝の餌の冷凍・保管。獣舎の簡易清掃
17:30〜18:00 日誌・記録の記入。明日の予定(獣医の診察日、他園への搬送、繁殖スケジュール等)を確認
注意点:南武動物園では場所が少ないので普段は部屋(獣舎)に入れ、一部の時間のみ外に出す様に。一部の動物と放飼場は共用
(え…っと…12:00か、とりあえず会いに行こう。)
(どんな子なんだろ…)
僕は不安もありながらワクワクしていた。いよいよ、動物をお世話できるのだから。
(確か…運搬係の人が来るからそこで引き継げば良かったんだよな…)
ガチャ。とドアを開けると、子ライオン2匹と運搬係がいた。
「あ、飼育担当の北上さんですか?あとはよろしくお願いします〜。」
そういうと、運搬係の男2人はすぐに立ち去った。
僕はライオンを檻から出してあげる。
「今日から,君たちが暮らす部屋だよ!」
2匹は少々困惑している様子だ。
まだ日本に来たばかりだからな…、そう思っていた。
しかし、よく見ると「困惑」しているのではなく、こちらを睨んで「怒って」いる。
(なんだ…!?この子達…。普通、来たばかりの子は恐怖で震えているのに!?この子達は怒っている…)
首筋に汗が垂れる。
(もし人間に恨みを持っていたら…僕は殺されるっ!)
「じ、じゃあ、よろしくね!」
僕はそう言ってバタンとドアを閉め足早に立ち去る。
ワクワクが消え、不安に押しつぶされる。
(僕は、この子達をちゃんと飼育出来るのだろうか…あんなに怒っている子を…丸く出来るのだろうか…)
僕は天井を見上げた。
読んで下さりありがとうございます!