リレー開始者:star.Fruit. 公式アカウント
#二次創作 #Star.Fruit #すたふる #サマー小説リレー🌻
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作者:或星 れい事務所長 題名:この桜に浸って。
前髪がなびいて
後ろ髪についていた赤いリボンがふわっと揺れて
制服の上に着たガーディガンは似合ってて
スカートは短くて
黒い靴下は白くて長い足を包み込んで
少し香るシャンプーの香りはくすぐったくて
僕の方を見る君の瞳は
何もかもを見通したような
何にも分かっていないような
そんな純粋な瞳で
唇はずっと潤ってて
僕の耳が赤くなってるのを見た君は
少しくすっと笑って
その笑顔はまだ夢を見つめているような
透き通った笑顔で
「ねぇ」って話しかけてくれた時
僕は嬉しくて
「うぇっ!」って変な声出しちゃってさ
放課後の夕日に照らされた教室が
もっと綺麗になった気がして
嬉しかった
これが青春なんだなって
これが僕らの生きてる意味なのかもなって
少し想って
桜の散る季節はもう終ったけど
何故か僕の手のひらの上に
桜の花びらが乗っていて
前を向くと
桜の花びらがついた指輪を持った君がいて
「とれちゃった...」って少し肩をすぼめた君がいて
それが可愛くて堪らなかった
帰ろうって声をかけてくれて
一緒に帰った帰り道は
楽しかった
2
はい いじめっ子などの単語がありますがいじめ要素0です
いじめっ子は引き立て役みたいなものです それではどうぞ
私は 結菜 小6の女の子
なぜかいじめられてた
1年生から それから誰にも心を開けてない
そして小6の春
「こんにちは 希空です よろしくお願いします」
引っ越してきて転校した男の子 宮城希空(みやぎのあ)
偶然私の隣へ来た
「よろしくね」
キラキラ光る笑顔が眩しくて
手を差し伸べられて ・・・その手を握った
話すのが怖くて怖かったけど・・笑顔はどうしても忘れられなかった
いじめっ子はその様子を見て 睨んでた
「っ」
私は・・彼と話してよいのだろうか
休み時間
希空さんはいじめっ子たちに呼ばれた
いじめられてたって訳ではなく 仲良くしたかったのかもしれない
彼女は恋におちたのだろうか
私も
・・・いいや なんでもない
帰りの時間が訪れて彼は私にこう言った
「カメラを見せてあげる」
「カメラ?」
一つのカメラを見せてくれた
「わっ」
最新型のカメラだった
「綺麗だね」
私は出来るだけ微笑んだ
心を開いた 最初の一歩
怖くても大丈夫
「野崎さん 結菜ちゃんでいいかな」
結菜ちゃん
心臓が大きく跳ね上がる
なぜだろう
「う、うん いいよ」
「ありがとう 結菜ちゃん」
「希空・・くん」
心が苦しい ぐらい嬉しい
苦しいけど一緒にいたい 隣がいい
なんだろう ーーーこれ
恋 なのかな
「希空くぅん」
いじめっ子の声がして ビクッと肩が跳ね上がった
いじめっ子は私を見て睨んだ
「希空くぅん 一緒に か・え・ろ?」
でもすぐにそう言った
「うん いいよ またね 結菜ちゃん」
「うんっ またね」
カメラ・・かぁ
また話したいな 宮城さん・・いや 希空くんと
次の日も次の日も 話してくれた
「希空くん 私・・カメラのこともっと聞きたいな」
大好きです
そこまで言いたかった
でもいじめっ子がまた来た
「希空くぅん♡ちょっと来て」
「うん 分かった」
もしかしていじめ?
そう思って私は希空くんに付いて行った
いじめっ子がいるのに 付いて行けるのは
何でかな・・・
そして屋上
「ぁ」
よく叩かれたりしたっけ・・・
急に寒気がする
いじめっ子・・あなたは何をするの
私は息をのんで見ていた
「希空くん 私と・・・付き合ってください」
あ
春風 が舞い上がり 桜の花びらが2人にかかる
祝福・・・なの?
立っても居られなくて・・私 ふらふらした
恋なんだね やっぱり
失恋して大好きの気持ちがやっと分かった
「ねぇ返事は?」
大好き だよね
成功しちゃうのか・・
初恋 隠して・・ッ隠して・・終わるんだ
「ごめんなさい」
え
私は希空くんの方へ向く
「ごめんなさい 好きな人が居るんです」
そう・・なんだ
それって・・失恋私がしたんだ
「それって・・誰なのぉ」
いじめっ子が慌てて言った
「それは」
クラスの人気者の勇崎さん?優しい 坂本さん? ぶっきらぼうだけど優しい 大森さん?
「野崎 結菜ちゃん」
え
わた・・し 私?
私なの・・・?
「フィルター越しに見てたいんだ」
「そんな・・なんで・・なんで あんな真面目っ子・・」
「好きだから 全部受け止められる」
私は走って 彼の前へ行った
「なんで・・!?」
彼はびっくりしてるみたい いじめっ子もびっくりしてる
私の目・・私のフィルターには彼しか映っていない
「私も フィルター越しに 希空くんしか映っていない」
付き合ってください 大好きです
絶対
今度こそ言える
「で・・あの・・」
言えない・・どうして・・口が動かないの
「僕も・・フィルター越しに映る君が大好きです!僕のフィルターには君しか映ってない」
あ
「付き合ってください!君が大好きです!」
「はい!私でよければ・・!」
気づけば泣いていた
今日もフィルターには君が映ってます
3
夏の終わりの夕暮れどき、茜色の空がひっそりとアスファルトを染めていく。
僕たちはいつも通り、駅前の小さな踏切の前に立っていた。遮断機がカンカンと乾いた金属音を響かせ、黄色いランプが規則正しく点滅している。
「ねえ、覚えてる?」
彼女がふと、足元の砂利に視線を落としたまま呟いた。制服のスカートの裾が、夕凪の風に揺られて小さく波打つ。
「何を?」
「去年の夏も、こうしてここで電車を待ったこと」
言われて、僕は急に時間の流れの早さに圧倒された。
もう一年が経ったのか。
あのときは、受験という見えない重圧に押しつぶされそうで、二人の未来なんて霧のなかのようだった。
でも、こうして隣にいる。
季節は巡り、僕たちは少しだけ大人になった。
カンカンカン、と警報音が大きくなる。
遮断機の向こう側から、ゴトゴトと重い地鳴りを伴って電車が近づいてきた。
黄昏時の光を浴びた車体が、銀色の巨体となって猛烈な風を引き連れながら目の前を走り抜けていく。
轟音にかき消されないように、彼女がほんの少しだけ声を張った。
「来年の今頃は、お互いに違う街にいるかもしれないね」
その言葉は、どこか遠くへ行ってしまうような寂しさを孕みながらも、不思議と澄んでいた。
僕たちは高校を卒業すれば、それぞれの夢を追いかけて別の道を歩むことになっている。
寂しくないと言えば嘘になる。だけど、その不安よりも、未来へ踏み出すワクワク感の方が少しだけ勝っている自分にも気づいていた。
ガタンゴトンと、最後の車両が通り過ぎ、視界が開けた。
遮断機がゆっくりと上がり、夕闇が静かに世界を包み込み始める。
僕は彼女に向き直り、しっかりと前を見据えて言った。
「大丈夫だよ。離れていても、この夕日を見れば、きっと同じ空の下だって思い出せるから」
彼女は驚いたように目を丸くしたあと、ふっと柔らかく微笑んだ。その笑顔は、沈みゆく太陽よりもずっと眩しかった。
「うん、そうだね」
僕たちは繋いでいた手を一度ぎゅっと握りしめ、そしてそれぞれの明日へ向けて、一歩を踏み出した。
夜の帳が降りる手前の、一番青くて優しい時間の中を、僕たちは並んで歩き続けた。