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目次
戯 言 スピーカー
本家様 → https://www.youtube.com/embed/m0D-hgRD58o?controls=1&rel=0
学校でも、家でも、どこでも私にとっての居場所と言える場所はない。
クラスではいつも浮いていた。だから、誰とも話す事はなくてずっと殺していた感情が一つ、また一つと消えていく様な。そんな感覚が自分でも理解出来てしまうほど分かりやすく死んでいく。
けれども、感情が死んでいてもずっと無表情で居ていいわけがない。初対面など、神聖な場面だったりは特に。
だから私は無理矢理貼り付けた様な作り笑いをし始めた。当たり前だけど、最初はぎこちなかった。でも回を重ねていけばそれは自然となり、同時に自己嫌悪の涙が静かに心に沈んでいった。
そう分かっていても、転けてできた傷やあざを隠す強がりな子供みたいに「痛い」と言う感覚を味わぬ様、悟られぬ様にした。
そうすれば、誰も私の傷には触れられないどころか、見るわけでも、気付くわけもないから。
「 七瀬さん、最近よく笑う様になったよね 」
「 ね、少し前まで死んだ魚みたいな目で過ごしていたのに 」
「 正直…正直ね?いきなり笑うのキモイなって思っちゃったw 」
「 うわ分かるー!無表情の奴が突然毎日笑顔になんのキモイよね⁉︎w 」
耳を澄ませば聞こえてくるクラスメイトから私への悪口。
そうやって噂話をされて、もっと心が壊されて、私自身が殺される。そんな事も知らず、クラスメイトはただ笑って陰口を吐くだけ。誰かに届いている事もきっと知らない。
火が灯った|蝋燭《ろうそく》は火が消えれば二度と灯ることを知らないのと、同じで心も一度壊れれば表面上治った様に見えても根本的に見れば治っていない、二度治ることはない。
嘘の心を宿して、嘘の笑顔で私自身を作り出す。
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誰にだってある小さな、本当に小さい思い出。ふとした時いつでも思い出してしまう、嫌な様で嫌じゃない。なんとも言えなくなる記憶。私にだってそれはある。
「 |翠音《すいね》~!早くはやく!! 」
「 待ってって|灯乃《ひの》… 」
「 おいてくよー! 」
幼い頃、ずっと一緒に過ごした幼馴染がいた。
その幼馴染は私とは違って明るくて、似合わないくらい無垢純粋な子だった。幼稚園でも朝会えば手を振ってくれるし、違うクラスになってもクラスを越えて遊んでくれるような子、それだけしか今はあんまり覚えていない。
でも小学校に上がる前に、その子は違う場所へ引っ越して行った。本当に突然だったことは覚えていて、寂しい気持ちと同時に、嬉しいような。今でも意味がわからない感情が渦巻いていた気がする。あとから出来たものだけど、私に見えない傷をつけたのは幼馴染だから、再会するまではきっと癒えないんだろう。
もう、絶対再会しないと思っていたのに。
なのに、受験先で見つけた。最初に傷をつけた、幼馴染を。やっぱり変わってなくて同じ中学の友達と笑い合っていた。
「 受験マジ緊張した~! 」
「 それな?大問3の2だけうち解けてないw 」
「 大丈夫私なんか大問9の証明何にも書いてないからwwあそこ意味不すぎて 」
「 わかりみだわー…もうフィジカルでいっちゃったわ 」
「 え、何天才ですか?うちもうなんか感想書いたよ 」
「 感想書く欄じゃねぇよ!!w 」
何も変わっていない幼馴染に声を掛けたくて、口を開こうとしても喉がつっかえている様な感じがして上手く言葉に出来ずにただ、自分の横を通り過ぎるだけ。明るい笑顔を見れば、あの時の記憶が、何も言わずにいなくなった事の怒りが沸々として少しモヤっとする。
「なんで何も言わなかったの」「やっと会えたのに」そうマイナスな言葉しか出ない気がして、そっと口を噤む。
二時面接の時間になって、また私は道化の様に作り笑いを浮かべた。
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面接が終わり、帰ろうとなった時入り口で幼馴染が待っているのが見えた。
知らないふりでもして行くか、と素通りしようとすれば腕を掴まれ「翠音、久しぶり!」とまたあの笑顔で言われた。
あの時の、幼い頃の私はもう今は消えているのに、なんで。なんで、笑って居られるんだろう。
「 ごめんね?何も言わずに行っちゃって…ほんと急に決まった事でさぁ~!言う暇もなく出発するしかなかったんだよね。まじで申し訳ないと思ってる!折角の再会だしさ、ちょっと話さない?辛かったこととか楽しい事とか。私結構話題持ってるから! 」
「 いいけど……私そんな話せないよ? 」
「 だいじょうぶいっ!私が一方的に話してあげる 」
「 それは断ろうかな 」
「 がーん!…いやぁ、でも変わってなくて安心だ 」
変わってない。そう言われてまた心が痛む。クラスメイトと同じ様に、自分の心が壊されている様な。でも、仕方ないんだ。だって幼馴染は幼い頃の私で止まっているから、仕方ない。
くだらなくて、他愛もない話ばっかしていた。「学校どう?」とか「受験どれくらい自信あるか」とか。そんな話ばっか。
案外悪くはなくて、久しぶり気軽に話せた気がした。
それでも、一度癖付いてしまった作り笑いだけは外せなくて、嘘の私のまま話してしまったのは申し訳ない。けども、それも私だって。過去に誰かが言っていたから、だから今のままでもいいんだろうね。
過去の私は消えて、今の私はここにいるんだってさ。
2185 文字 行ってました … いやぁ 、 戯言スピーカー 是非 聞いてみてください 。
結構 色んな 妄想が 捗りますよ 。 二次創作 にも 当てはめやすいですし 、 何より イントロ 部分 結構 有名な 所だと 思います 。
個人的には 好きな曲TOP10 には 必ず 入ります 。
ちなみに 余談 ですが 僕は 受験なんか 経験 した事が ないので 実際 どんな 感じなのか 分かりません 。 多分 表現に よっては 評価 落ちるかも しれない … せめて でも 銅賞は 行きたいですね 。
貰 い 火 傷
〇〇の主役は我々だ!様より「鬱先生」と「コネシマ」をお借りしております。
本 家 様 → https://www.youtube.com/embed/Kk-rqwOpQmA?controls=1&rel=0
あんだけ、沢山活動して過ごして、バカみたいに笑い合ったあの日々が今ではもう懐かしい記憶になるなんて当時は全く、想像も付かなかっただろう。
俺自身が多忙で撮影にも参加出来ていなくて、視聴者の知らない裏で進んでいた会議。頭では色々分かっていてもその瞬間の判断には分かっていたことが封印された様に全て無かったことになってしまう。
知らずに手放した相棒の手を追いかけて捕まえようとしても呪われた様に、見えない壁が塞いで関わりを断とうとしてくる。もう、何度も、何度手を伸ばしても、変わらないのを今更な脳で理解した。
「もう一人の僕!」
「なんだ相棒!」
「勝手に人ん家の布団に寝転がる奴俺嫌いやねんな」
「………それお前ん家での俺やん。大先生ん家での俺やん!!」
「wwwwwwww」
「シッマ、こっち向いて」
「ん?なんや」
「ちゅっ♡」
「え、キモォ……」
「何やとお前、俺からの貴重なラブやぞ!」
何ら変わらなかった日常も、吸って吐いては一気に変わって行ってしまう連続。
何日にも表には出さなかった涙を流して目を赤く腫らし、冬場でもないのに冷たい俺の手を握ってくれるお前はもういないんや。あの決断が、よかったなんて自信あり気に言えるもんでもない。ここから抜けてしまえば視聴者が想像する「コネシマ」では無くなってしまうから、だから残った。でもそれは本当に正解なのかだなんてどうやっても俺には分からん。
何気ないあの日常も煤けて行った、お前だけは残って欲しかったなんて言葉も届かないのに気を抜けば思い出してしまう。黒く汚れた、あの日常。
本当はずっと一緒に居たいし、我儘を言えば別れる決断なんかしないで欲しかった。でも、考えは人それぞれで、大先生には大先生の考えがある。受け入れても、受け入れきれない。
いっつも俺を明るい方に導いてくれたのはお前やし、俺が元気で居れたのも、無断で布団寝っ転がれたのも大先生と言うお前が居たからで。お前が居なくなった後も、俺はあの時の時間軸で止まってるんや。
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現実逃避、と言えばいいだろうか。
自分の住む街並みを背後に、白く吐いた息が街の構図を薄くぼかしてはまたはっきりとさせる。スマホのフォルダに残るのは雪の中盛大に転けたり、寝起きの顔を晒した大先生の写真や、この街で撮ったツーショットばかりで過去の思い出の余白が増えていく。
景色が違っても、ただそれは切り抜く角度を変えただけで全体では本当に、何も変わっていない。それも、頭では理解しとる。
衣服を通して、肌の温度を感じる。投げられた雪玉が顔に当たって、より冷たさが増しても楽しさに捉えれたはずが、今では冬の冷めた風が頬に当たるだけで全身が凍った様な寒さを覚える。
ガラスの物がいっきに壊れる様にじゃなくて、古く、木でできた物が壊れるかの様にポロリと思い出は静かに消えていって、最後のカケラには行き場をなくして彷徨った過去の相棒が俺を見つけて振り返ったのを10年以上経った今でも執着深く残っている。
何度繰り返し呼吸をしても、もう戻ることはない。思い出に浸ればすぐに現実に引き戻されて、どうしようもない不快さの様な苦みを感じる。
編集はサボる癖に、隠し事だけは一丁前な手は離したくないとか今更思ったって遅いんだ。ある物はいつしか失くす。人間関係だってそうだ。深く関わってきた人こそ、離れたときに声や仕草が脳裏に焼きついてしまったせいで孤独感を感じる。いつだってそれは変わらないもので、人間の残酷さを思い知らされた。
「 執着なんか辞めたはずなんやけどな…あいつが選んだ道だって、受け入れきれへんのがほんま悔しいわ 」
適当に入ったカフェの様な、そんな場所で一人だけの世界にいる様に独白する。
空気の様にそれはすぐ消えていって跡も残さない。届かない事ぐらい、分かってるのに。
後悔とか、まだ話せていない話なんか探せばいくらでもある。でもそれを話さなかった罪悪感がどんどん心を蝕んで、低温火傷の様に赤く染める。消したくても消せない。
道が分かれるとかそんなのずっと覚悟してたのに。あいつは変われたのに、俺だけはずっと変われない。
一生の心の火傷をくれたのは、相棒であり、兄弟の様に過ごした大先生だから。