新シリーズ!
からぴち・いんく・ぷちひなフレンズ・たまちゃん・ドズル社・日常組全部載せの大ボリューム!
ぜひ読んでいってね!
ある日、“異世界に繋がる絵本”の噂を確かめるため図書館に出向いた一向。
例の絵本を見つけるが、突然絵本の中に吸い込まれた!?
消えてしまった10人を探し、謎を解いて絵本から脱出せよ!
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目次
神隠しの絵本 episode.プロローグ
図書館の奥の奥に隠された、誰も知らない絵本。
通称“異世界に繋がる絵本”。
今までこの絵本に触ってしまった10人の人間が、
跡形もなく消えているという。
人々はこの絵本に恐怖心を抱き、誰も近付かなくなった。
この噂を聞きつけたカラフルピーチ、いんく、ぷちひなフレンズ、ドズル社、日常組、たまちゃんは、図書館に出向いた。
“異世界に繋がる絵本”の真相を、調べるために。
図書館の奥底に眠る、不思議な物語は、今日も紡がれていく。
---
『神隠しの絵本』
はじまりはじまり。
神隠しの絵本 episode0.噂の絵本
じゃぱぱ「ここに“例の絵本”があるんだよな・・・」
のあ「なんだかすごく不気味です・・・」
ゆあん「つかなんで夜に来るんだよ、めちゃくちゃこえーよ」
ぺいんと「その本の場所、わかってるんですか」
ふうはや「図書館の奥の奥にある・・・って言われてるんで、普通の本棚にはないっすね多分」
もふ「多分て・・・」
おんりー「とにかく、あちこち探してみるしかないですね」
たまちゃん「何人かに分かれて行動しましょうよ・・・流石に怖い」
ぷちぷち「適当に5人ずつで調べる?」
トラゾー「・・・その必要はなさそうですね」
うり「なんかショーケースっぽいのに入ってる・・・?」
図書館の振子時計が扉のように開いていて、奥に薄暗く光る絵本が飾られていた。
中に招かれているのだろうか。
じゃぱぱ「これが・・・噂の絵本」
たっつん「なんやめっちゃ分厚いなぁ」
かざね「触ったら消えるって・・・本当なのかな」
ぼんじゅうる「なんか・・・光り方からしてめちゃくちゃ怖いな」
いむ「紫色・・・?変な感じですね」
ヒロ「・・・あれ?さっき入ってきた入り口・・・なくなってる」
ひなこ「えっ、嘘でしょ⁉︎閉じ込められた・・・⁉︎」
るな「るな達、確かにこの辺りから入りましたよね⁉︎」
ドズル「さっきより光が強くなってる気がする・・・!」
絵本は強い光を放ち、あたりを紫に照らした。
ショーケースが粉々に砕け、絵本が勝手に浮かび上がり、ページがペラペラとめくれ始めた。
おらふくん「何何何何⁉︎何が起きとるん⁉︎」
りもこん「なんも見えない!」
30の悲鳴が響く。
やがて誰もいない部屋で、絵本は静かに閉じて床に落ちた。
神隠しの絵本 episode🍑-1.流れてこない桃
3人「ぎゃあああああああああ!」
本に吸い込まれ、落ちた先はのどかな平原。
じゃぱぱ「いてぇ・・・なんだよここ⁉︎」
ドズル「絵本の中・・・ですかね」
ぺいんと「田んぼと畑しかない・・・」
3人の頭の中に、声が流れてくる。
《突然申し訳ありません、聞こえるでしょうか》
じゃぱぱ「わっ⁉︎え、誰⁉︎」
《驚かせたことは謝ります。私はモモ、『桃太郎』の世界の秩序を管理する“物語の守護者”・・・神様のようなものです》
ぺいんと「物語の、守護者・・・」
ドズル「その神様が、急になんですか」
《あなた方がいる場所は、『桃太郎』の中の世界です。この世界は、“侵入者”のせいで私もどうしようもないほど秩序が乱れてしまっています》
じゃぱぱ「・・・まさか、俺たちになんとかしろと?」
《“侵入者”が起こしたトラブルを解決し、この世界に囚われてしまった人間を救ってください。私は侵入者を追います》
ドズル「トラブルを・・・解決?人間を救う?」
じゃぱぱ「俺ら以外にも吸い込まれた人間がいるってことですかね」
《そうです。あなた方が海賊を捕まえたこと、影のドラゴンやメドゥーサを打ち倒したこと、正義の怪盗団として活躍していること、何度も何度も黒いドラゴンを倒しまくっていること・・・話は聞いています。あなた方しか頼めないのです》
ぺいんと「正義の怪盗団って・・・俺らのこと?」
ドズル「何度も何度も黒いドラゴンを倒してるのは僕たちで・・・」
じゃぱぱ「海賊を捕まえたのは俺たちからぴち、影のドラゴンとメドゥーサ倒したのは夏コラボメンバーだな」
ぺいんと「そのトラブルってどこで起きてるんすか?」
《最初はその道をまっすぐ行った先にある川に向かってください。このままでは物語が始まりません》
3人がモモの言う通りに先に向かうと、川が流れている。
おばあさんが困った様子で川上を眺めていた。
じゃぱぱ「おばあさん!どうしたんですか⁉︎」
おばあさん「いやぁ・・・実はねぇ、そろそろ流れてくるはずの桃がいっこうに来なくてね」
ぺいんと「えっ、おばあちゃん桃が流れてくること知ってんの⁉︎」
おばあさん「あたし達は劇団でね。この絵本が開かれるたんびに『桃太郎』を演じていたんだよ。最近は誰も見に来てくれないけど・・・」
ドズル「噂のせいで絵本がしまわれて、誰も読まなくなってしまったんだね・・・」
おばあさん「それで?君達は誰なんだい?」
じゃぱぱ「絵本の外から来たんですよ。この世界の守護者のモモさん、って人に世界を元に戻してって頼まれて」
ドズル「桃が流れてこない原因、わかりますか?」
おばあさん「いつもより流れが弱い・・・。もしかしたら水門に何かあるかもしれないねぇ」
ぺいんと「見に行こう!」
3人が水門を見に行くと、水門は開きかけで止まっていた。
巨大な桃が水門に引っかかっている。
ドズル「やっぱり・・・ここで止まってたのか」
ぺいんと「早く開けなきゃヤバいじゃん⁉︎」
じゃぱぱ「注意書きがある。“水門に異物が引っかかっていた場合、水門を開けて異物を流し、すぐに閉めること。流れが速いため完全に開けないこと”だって」
ドズル「一瞬だけ開けてすぐに閉めましょう」
ぺいんと「ドズルさんそっち持ってください!・・・せーの!」
ぺいんととドズルが水門を開けると、桃がすごい勢いで流れていく。
大急ぎで水門を閉め、川下のおばあさんのところへ。
じゃぱぱ「おばあさん!」
おばあさん「君たちが何とかしてくれたのかい!ありがとうねぇ、これで劇を進められるよ」
おばあさんは桃を軽々持ち上げて、川から去っていく。
3人も急いでおばあさんのあとを追った。