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神隠しの絵本 episode🍑-1.流れてこない桃
3人「ぎゃあああああああああ!」
本に吸い込まれ、落ちた先はのどかな平原。
じゃぱぱ「いてぇ・・・なんだよここ⁉︎」
ドズル「絵本の中・・・ですかね」
ぺいんと「田んぼと畑しかない・・・」
3人の頭の中に、声が流れてくる。
《突然申し訳ありません、聞こえるでしょうか》
じゃぱぱ「わっ⁉︎え、誰⁉︎」
《驚かせたことは謝ります。私はモモ、『桃太郎』の世界の秩序を管理する“物語の守護者”・・・神様のようなものです》
ぺいんと「物語の、守護者・・・」
ドズル「その神様が、急になんですか」
《あなた方がいる場所は、『桃太郎』の中の世界です。この世界は、“侵入者”のせいで私もどうしようもないほど秩序が乱れてしまっています》
じゃぱぱ「・・・まさか、俺たちになんとかしろと?」
《“侵入者”が起こしたトラブルを解決し、この世界に囚われてしまった人間を救ってください。私は侵入者を追います》
ドズル「トラブルを・・・解決?人間を救う?」
じゃぱぱ「俺ら以外にも吸い込まれた人間がいるってことですかね」
《そうです。あなた方が海賊を捕まえたこと、影のドラゴンやメドゥーサを打ち倒したこと、正義の怪盗団として活躍していること、何度も何度も黒いドラゴンを倒しまくっていること・・・話は聞いています。あなた方しか頼めないのです》
ぺいんと「正義の怪盗団って・・・俺らのこと?」
ドズル「何度も何度も黒いドラゴンを倒してるのは僕たちで・・・」
じゃぱぱ「海賊を捕まえたのは俺たちからぴち、影のドラゴンとメドゥーサ倒したのは夏コラボメンバーだな」
ぺいんと「そのトラブルってどこで起きてるんすか?」
《最初はその道をまっすぐ行った先にある川に向かってください。このままでは物語が始まりません》
3人がモモの言う通りに先に向かうと、川が流れている。
おばあさんが困った様子で川上を眺めていた。
じゃぱぱ「おばあさん!どうしたんですか⁉︎」
おばあさん「いやぁ・・・実はねぇ、そろそろ流れてくるはずの桃がいっこうに来なくてね」
ぺいんと「えっ、おばあちゃん桃が流れてくること知ってんの⁉︎」
おばあさん「あたし達は劇団でね。この絵本が開かれるたんびに『桃太郎』を演じていたんだよ。最近は誰も見に来てくれないけど・・・」
ドズル「噂のせいで絵本がしまわれて、誰も読まなくなってしまったんだね・・・」
おばあさん「それで?君達は誰なんだい?」
じゃぱぱ「絵本の外から来たんですよ。この世界の守護者のモモさん、って人に世界を元に戻してって頼まれて」
ドズル「桃が流れてこない原因、わかりますか?」
おばあさん「いつもより流れが弱い・・・。もしかしたら水門に何かあるかもしれないねぇ」
ぺいんと「見に行こう!」
3人が水門を見に行くと、水門は開きかけで止まっていた。
巨大な桃が水門に引っかかっている。
ドズル「やっぱり・・・ここで止まってたのか」
ぺいんと「早く開けなきゃヤバいじゃん⁉︎」
じゃぱぱ「注意書きがある。“水門に異物が引っかかっていた場合、水門を開けて異物を流し、すぐに閉めること。流れが速いため完全に開けないこと”だって」
ドズル「一瞬だけ開けてすぐに閉めましょう」
ぺいんと「ドズルさんそっち持ってください!・・・せーの!」
ぺいんととドズルが水門を開けると、桃がすごい勢いで流れていく。
大急ぎで水門を閉め、川下のおばあさんのところへ。
じゃぱぱ「おばあさん!」
おばあさん「君たちが何とかしてくれたのかい!ありがとうねぇ、これで劇を進められるよ」
おばあさんは桃を軽々持ち上げて、川から去っていく。
3人も急いでおばあさんのあとを追った。