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目次
君に幻覚を。
僕への罰だろうか。
僕への呪いだろうか。
日常が__
**静かに崩れていく音がした**
---
僕の名前は高山悟。
中学一年生だ。
『悟〜!早く行かないと遅刻するわよ〜!』
そう呼びかけるのは僕の母さん。
高山美穂だ。
「うん!分かったよ、母さん!行ってきまーす!」
そう言ってドアを開けると風が僕を歓迎する。
暖かかったので春一番だろうか。
そろそろ中学二年生になる。
後輩を持つんだ。
少し…不安だ。
『行ってらっしゃい』
母さんがそう言ったと同時にドアが閉まる。
なんら変わりない通学路。
なんら変わりない学校。
下駄箱に靴を入れようとすると__
「おはよう。悟」
僕の友達の橘 瑛人。
同級生で同じクラスで席は隣同士。
「うん、おはよう」
僕が靴を完全にしまい切って…
そのまま一緒に教室に行く。
~~何か…様子が…~~
教室に行くと高橋がいつものようにふざけてた。
テレビをつけていた。
---
速報です。現在、8:25。
東山町で『美穂』さんの死体が発見されました。
警察によりますと、苗字は分からないがこれからの調査で判明する…とのことです。
---
美穂…?
いや。きっと別人だ。
そんなはずない。
心臓がドクドクと、うるさいくらいの速さで脈打ち始める。教室のざわめきが、急に遠くの出来事のように聞こえなくなった。
すると教室のドアがガラリと開いて。
静かにテレビの電源を消して…
「高橋、後で職員室な」
「…はい…」
そうして1時間目。
2時間目。
3時間目。
4時間目。
給食。
昼休み。
5時間目。
6時間目。
そして部活。
何事もなく日常は過ぎて__
「ただいま。母さん」
『おかえり、悟』
『悟、おかえり』
こっちは僕のお父さん。
高山隆だ。
『今日、学校はどうだった?』
「うーーん…また高橋くんが怒られてたw」
『またか!?あいつこりねぇなぁ…w』
そんな他愛もない会話を続けて。
次の日。
「えー。高山悟くんですね?」
大人が早朝から訪ねてきた。
「…はい…」
「少し…いいかな?」
ここであったことはあまり覚えていない。
大人の人に。
事情聴取…だろうか?
そんな感じのことをされた。
また学校に行く。
また次の日。
また次の日と…
日常は過ぎていって…
---
続報です。
警察によりますと、容疑者は__
---
『悟、もう行きなさい』
「うん!」
次の日。
また大人の人が来て__
誘拐された。
牢獄のような場所に入れられた。
監禁専用ルームだろうか。
それ目的で作られたとしか言えない作りだった。
僕への罰だろうか。
僕への呪いだろうか。
日常が__
**静かに崩れていく音がした**
いや…日常を…
静かに…
確実に…
僕が…
壊したんだぁ。
え?なんでかって?
だって母さんはもうこの世にはいなくて__
父さんも…
みーーーーんな…
`僕が殺したからね`
「1158番、飯の時間だ」
「はぁ〜い」
僕?はそのままついていく。
食堂に先にいたのは
瑛人だった。
「よう、悟。どうだった?幻覚実験」
「んーー。楽しかった。昔に戻れたみたいで」
「いーなぁ。俺も早くやりてぇ」
「順番待ちだよぉ〜?」
次の日。
「ねぇ。調理人さぁん」
「ん?なんだ?」
「包丁…ある?」
「は?何言って…んだ…?」
悟はニヤリと笑みを浮かべながら。
食品をおく棚の上にしゃがんで手を差し伸べている。
「ありがとう」
「誰も殺すなよ?」
「殺すわけ…ないじゃ〜ん」
悟はその包丁で…
自分の首を。
肉を。
頸動脈を。
切り裂いた。
即死だ。
──プーーー……。
食堂の喧騒が、突如として無機質な機械音にかき消される。
白い部屋の中、モニターを見つめていた研究員が、冷淡に手元の端末に文字を打ち込んだ。
【被験体コード:1158。過去の『家族殺害』のトラウマを再現する幻覚実験中、現実への絶望から自死を選択。実験強制終了】
「……次、橘瑛人の番だ。準備しろ」
隣の部屋で待つ瑛人の元へ、冷たい大人の足音が近づいていく。
████の気候
テンプレは作品の重大なネタバレを招くため、あとがきにて書いてあります
いつも夢の中にはこんな声が響く。
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「ねえ、知ってる?明日は████なんだって」
「へぇ〜そうなんだ」
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これで終わり。
短いように感じるかもしれないが…
それだけの。
これだけの。
夢に意味がある。
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今日の天気をお伝えします。
今日、北海町は晴れのち曇りでしょう。
降水確率は30%程度です。
---
「んー。一応傘持ってくか」
そうしてぼんやりしたまま学校で過ごす。
そうして下校時。
雨が降った。
「傘持ってきて良かったぁ」
傘をさして歩き続ける。
少し歩いていると友達が話しかけてきた。
「なぁ、降水確率30%だったじゃん。30%でここまで降るかなぁ?」
友達がそんな疑問を投げかけると
「そういう日もあるだろ。北海町って言っても俺たちのとこにピンポイントじゃないんだから」
北海町は東雪市に近いところで東雪市は今日、雨の予報だったらしい。
「それもそっかぁ…」
友達がそう言うと。
「スッキリしたわ!また明日!」
「ん。また明日!」
そうして別れる。
また。
夢を見た。
---
「ねえ、知ってる?明日は土砂██なんですって」
「へぇ〜そうなんだ」
---
次第に内容は聞き取れるようになる。
土砂…
なんだろう。
---
予報です。
北海町は晴れでしょう。
降水確率は低いです。
---
そう言われても。
傘を持って行く。
夢の土砂が気がかかりだ。
もし、土砂降りなら__
そうして下校時。
土砂降りだ。
「…マジか…」
そうして歩いてると
ゴゴゴゴゴ__
何かが来るような音が鳴る。
「え?」
土砂降りによる。
土砂崩れだ。
自分の家は山に近い。
走って。
家へと向かう。
すると道路が一部崩れていて、車が落ちていた。
土砂崩れの影響だろう。
幸い、家に人はいなかったはずだ。
でも…住処が奪われた。
あの夢は一体なんだったのだろう。
---
「ふぅ…大変だった」
今、俺は過去の自分に死なないよう、メッセージを送っていた。
俺は過去に土砂降りで走って家まで帰り、土砂崩れに巻き込まれて死んだ。
そこで傘を持たせて余裕を作り、被害を防いだというわけだ。
なんで生きてるかというと、死者蘇生の薬だ。
それを飲んで復活した。
俺はその薬の被検体に選ばれたというわけだ。
「よし。ミッションコンプリート」
彼はまた暇つぶしに過去の自分の
人生を。
記憶を。
覗くのであった__
・なぜそのタイトルにしたか:夢の████は気候のことを言ってるのでこのタイトルにしました。
・こだわったポイントは何か:夢の正体です!
・ジャンルは?:ミステリー?SF?どっちかです!