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血ノ天秤
?[はーい!みなさん、おはようございまーす!]
怯え、混乱する人々は一瞬で静かになった。
皆、俺と同じように危険を感じたのだろうか。
?[あっれれ〜?静かになっちゃったなぁ…まぁいいか!]
GM[僕はGMで〜す!]
ゲームマスターということは…いや、そんな訳は…
GM[えっと…これから皆さんにやってもらうのはかの有名な…]
GM[血ノ天秤でぇす!]
ゆ、有名…?
そんな陽気に言われても何なんだよそれ。
呆れて俺は周りを見ると俺と同じように「は?」と思ってそうな奴や、訳がわからず混乱している奴、馬鹿みたいに冷静な奴、殺される直前くらい怯えている奴、なぜだか余裕ぶってる奴、何もないのに殺気が出てる奴など…
とりあえず十人十色とはこういう事なんだなと思った。
そう思っているとGMは残念そうに、
GM「そっかぁ…君達は殆ど上級国民じゃないもんねぇ…ポチッとな。これ読んでっちょ」
と言って、ハッキングでもされたのか分からないが持っていた俺のスマホから通知が来る。
内容は…
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【ルール】
このデスゲームは両国の戦争の代わりに行われるものであり、
両国の話し合いで決定できなかったものを決定するためのものである。
同時に上級国民の娯楽、血ノ天秤である。
両国から各50名、(計100名)代表を選んで、どちらかが全滅するまで戦わせる。
そして一人でも生き残った国が決定権を握ることになる。
ただ、戦わせるだけではつまらないので、役職があったり、一定時間ごとにイベントが行われる。
これはエンシェントタイムズシティで行われる。
エンシェントタイムズシティ
デスゲームの開催場所。
両国の有名な地を模したバーチャル空間。
役職
ゲーム開始時に各プレイヤーに割り振られる特殊能力。
種類としては
・凡人
能力を持たない。
国王が誰だか分かる。
・占い師
各国に2人ずついる。
一回だけ指定した人の役職が分かる。
・霊媒師
各国に2人ずついる。
一回だけ指定した死んでいる人の役職が分かる。
・シスター
各国に1人ずついる。
一回だけ指定した死んでいる人を復活させることができる。
・猫又
各国に1人ずついる。
相手国から殺された時、殺した人を道連れにできる。
・身代わり人形
各国に1人ずついる。
指定した自分の国の人が殺された時、身代わりになれる。
・双子
各国に2人ずついる。
互いが互いを双子であることを知っている。
片方が死ぬともう片方も死ぬ。
・国王
各国に1人ずついる。
国王が死ぬとその国の今生きている人数の半分が死ぬ。
ただ、死に至っても2回まで生き返る。
凡人は国王が誰だか分かる。
・裏切り者
各国に1人ずついる。
相手国が勝利すると死んだとしても生き返り、勝利できる。
国を裏切るということで上級国民などから批判があったが、
GMが面白いからと言って追加された役職らしい。
イベント
ゲーム中に一定時間ごとに行われるもの。
内容は様々。
禁止事項
・このゲームからの不正な棄権、逃走。
・このゲームを進行不能にする。
・その他GMの判断で良くないとされたもの。
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内容には戦わせるとか、死ぬとか物騒な言葉が並べられている。
GM[要はデスゲームですね。皆さん負けたら死にますよ〜!]
皆再び静まり返る…
羽崎「は…?マジかよ…」
俺は呟いた。
いや…ぶっちゃけ、ここに連れてこられた時点でそんな気はしてた…してたが。
本当にこんなマンガやアニメのような事が起きるなんて思わないだろう。
ただ、良く考えれば100名もの人を集めるような事ができるのであればありえなくもない。
そして、周りでは…
?「ぁ…ぁ………殺…される…」
?「死ぬ?死ぬ?は?え?」
?「…だ…ん…事………て…いるのか…」
?「本来なら紅茶の時間なのですが……少々予定が延びてしまいました」
?「殺す?殺すなんてできないよ…」
やはり動揺していたりする。
それを見てGMは、
GM[あはは…ざわついてるねぇ…]
…やっぱこういうゲームのGMは狂っている奴なんだろう。
GM[それじゃ、うざったらしい下民の騒ぎを聞いているのは耳障りだし…ゲームSTART!]
体が透けていく。
多分こういうのでよくある転送なのだろうか。
俺は殺されるかも知れないのに不思議に冷静だった。
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?視点
転送し終わりましたとスマホに通知が来た。
一体これはどうやってしているのだろう。
いつかあいつに聞いてみるか。
そんなことより…
?「あぁ…また私の仕事が増えた…」
また…
処理と言う名の管理をしなくちゃな。