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ーその領収書は受け取れませんー 第一話 一章
アユト
どうもアユトです。
こんなに一気に書き始めても大丈夫か不安になりますがアイディアだあふれてるのでがんばります。
どうぞ覗いていってください!
〜作品紹介〜
魔王と勇者の戦いが終わって、世界はついに平和に!……なったのはいいけれど、次に始まったのは
「予算の奪い合い」!?
舞台は魔王城の地下にある経理室。
ドタバタな仲間たちが持ち込む「怪しすぎる領収書」を、苦労人・アルミがバッサバッサと切り捨てる!
剣も魔法も使わない、クスッと笑えるコメディ開幕です!
「その領収書は受け取れません」 第一話
一章 魔王城・経理室の日常
「はぁー……」
魔王城地下三階、書類の山で埋もれた経理室に、今日何度目か分からない深いため息が響いた。
重たい空気の真ん中で、デスクに肘をついているのがアルミだ。
口には煙草……ではなく、スティック状の駄菓子を咥えている。
カリカリと淡々と噛み砕きながら、その指先は凄まじい速度で計算機とペンを動かしていた。
両種族を巻き込んだ大戦争が休戦を迎えて数年。
「平和の象徴」として生まれたアルミに与えられた仕事は、世界の再建ではなく、膨大な予算の計算と領収書の山を捌くことだった。
「アルミ! 大変だ、事件だぞ!」
ドカン、と粗暴な音を立ててドアが破られんばかりに開く。
飛び込んできたのは魔王城警備隊のガルドだ。
頭のツノを揺らし、野性味のある顔を怒らせてアルミのデスクに両手を突いた。
「警備隊の今月の『演習用おやつ代』の請求が突っぱねられてる! 俺たちの血と汗の結晶をなんだと思ってんだ!」
「足音がでかい。あと、今計算合わなくなった」
アルミは一切目を合わせず、冷ややかな声で言い放つ。
「ガルドくん、相変わらず頭まで筋肉でできてるんですかぁ?」
ドアの影から、ぬるりと現れたのは会計監査部のルカだった。
華奢な体に愛くるしい笑みを浮かべ、あざとく首をかしげて見せる。
「アルミ先輩、僕がその申請書を事前にチェックしておいたんですよ〜。そしたら見てくださいこれ、『演習用高級ドラゴンのロースト肉』って書いてあるんです。警備隊の演習じゃなくて、絶対ガルドくんが個人的に食べたいだけですよねぇ? 横領未遂ですよ、横領未遂♡」
「ハァ!? お前、俺のデスクから勝手に書類盗み見て言いつけてんじゃねえよ! この性根の腐ったあざとい野郎が!」
「ひど〜い! アルミ先輩ぁ、ガルドくんが暴力で解決しようとしてきます〜!」
ギャーギャーと喚き合う二人を前に、アルミは静かに駄菓子を噛み砕く音を鳴らした。
そして、手元にあった厚さ5センチの決算ファイルを、二人の頭上へ向けて全力で振り下ろした。
バゴン!
「「ぶへっ!?」」
「うるさい。騒ぐなら廊下でやれ」
アルミはジト目で二人を見下ろす。
「ガルド、肉は却下。もやし買って食え。ルカ、人の書類を叩き台にして自分の仕事を減らそうとするな。お前の部署の監査報告書、締め切り一時間前だけど出せるんでしょうね?」
「え……あ、それは、その……」
「出せなかったら来月の給料から差し引く。二人とも私の視界から消えて」
冷徹な一言に、先刻までいがみ合っていた二人が背筋を凍らせた。
どうも、アユトです!
第一話(一章)をここまで読んでいただき、ありがとうございました!
平和になった途端、おやつ代をポッケナイナイしようとするガルドと、それを煽るルカ(笑)。
アルミの胃がいくつあっても足りませんね。
果たしてルカはあと1時間で書類を出せるのか……!
次回も変な領収書を持った奴らが大暴れします!
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次回もお楽しみに!